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チーム・ラボと千住博のコラボレーション・インスタレーションを見にウチの近所まで。
最近またチーム・ラボの活躍がすごいね。
デジタル技術によって繰り返される、手描きベースの波。が、意味するところはなんだろう。
ランダム関数によって発生させられる、一見ランダムな手描きの表現は、そのランダムさとは裏腹に、ただ空虚に繰り返すことがものすごく強調されてる気がして。流れる何かというよりも、感じたのは停滞する時の流れ、といったところ。
たくさんの鏡よってコピペされる虚像たちは、無味乾燥なデジタル技術によってある種の虚しさが増幅されてる。デジタル・アートを否定するつもりは全くなく、ただ、アイロニカルな表現になってるのかな、とは裏を読みすぎかな。
「疑う」ということは、ヒトに備わったすごい能力だと思う。
常識とか前例とか慣例を疑って、目の前で起こってることや感情に素直に従うことで、新しいモノやコトが生まれるし、生まれてきた。それがデザインやアートの根幹でもあると思う。
でも、でもその能力も、向ける対象をしっかり選んで、そしてほどほどに使わないと、それこそ“抜けない棘”のように、自分の心をチクチクと痛め続けてしまうわけです。そしてそのチクチクは、やがて誰かに伝搬してしまう。
疑うべきは、周囲の雑音や、自分じゃない誰かの価値観や、見えている“だけ”の表面的なものや、そういうことなのだね。そうしてボクは、信じるということにパワーを注ぎたい。
とはいえ、認めざるを得ない事実もあるのがまたこの世の中でもあるのだから、複雑。