今みたいにワールドワイドなサプライチェーンが当たり前の世の中では、“Made in どこそこ”っていうことに一体どれほどの意味があるのか、とも思ったりします。それでもなんとなく、メイド・イン・ジャパンを見るとホッとして、少し高くても買ってしまってたりもする。
供給側が品質管理をするのだとしたら、どこでつくっても供給側の求める品質が同じレベルならば最終的なプロダクトの品質も同じになるはず。なんだけど、現実はそうじゃない。モラルとか歴史的背景とか、いろいろと原因はあるんだろうけど、そこは難しいところです。やはり、「国」という単位の影響は結構大きいなぁ。
というわけで、せっかくアメリカにいるのだから、必要なモノがある時はなるべくMade in USAなモノを買ってみようと思ってます。で。
Pro Fitter Shoe Horn。はい、靴べらです。おそらく
Zapatka EnterprisesさんがOEMでつくってるものだと思われます。ボクが選ぶモノとしては珍しく、真鍮製。
いやこんなものでお国柄がでるのかって思ったんだけど、まぁ感じられなくもない。板状の金属をプレス機で型抜きして、成形しただけのモノなんだけど、シンメトリーになってない(そしてたぶん、意図的ではない)ので平らなところに置くと少し傾きます。切断面も面取りしてくれてるんだけど、滑らかな曲線を描いてない。大丈夫か、品質管理、と思ったりするんだけど、まぁそんなことはだれも気にしてない。大きさも、日本でつくったらきっとあと2回りくらいは小さくつくるはず。
それでもなんだか、手への馴染みがイイ感じがするのは、歴史のなせる技ということだろうか。10ドルぐらいのモノだけど、無くさない限り壊れるようなものでもないのでたぶん一生もの。こういう一生ものも、まぁあって良いかな。