うちのメインの暖房器具はエアコンで、家にいるときはほぼ付けっぱなし。とっても部屋が乾燥するなぁと思ったのが去年の冬のこと。1年はなんとなくやり過ごしたのだけど、今シーズンに入ってやっぱりカピカピになるので、2014年最初の買い物として、思い切って加湿器を導入しようと。
バルミューダのRainもちゃんとチェックしてみましたよ。でもでも、なんせ大きい…。サイズもお値段も姿形も、まさに高価な「壺」でした。で、行き着いた先がコレ。
東芝 KA-R50
ホームページを見ても分かるとおり、なんてことないただの家電です。愛称だって付いてない。
スケール感を無くしてみると、洗濯機のようにも見えるし、ホームベーカリーみたいにも見えます。
でもなんとなく、良心のあるデザインだなぁと思ったのでした。
縦のラインがピッと垂直に切り立っていて、上面は真っ平ら。注意喚起のステッカーは全部はがしたので、ボディは真っ白けです。唯一、吹き出し口のデザインがソレっぽいんですが、そこを見逃せば無印良品だよって言ってもわからないぐらい素っ気ない。まぁ、無印良品だと、1つ何かウィット感のある工夫があるんですが。
上面の区分線は恣意的な操作で引かれたものではなく、「フタ」と「本体」の線でしかありません。TOSHIABAのロゴもボタン表記も、必要以上に大袈裟でない感じ。
バケツみたいなサイズ感で、まさにバケツみたいなハンドルがついています。もうすこし上手く仕舞うこともできただろうに、それを隠すことをしていない。でも、後ろに倒すとピタッと水平で止まるような仕掛けがあって、このあたりはサボることなくきちんとデザインされてるんだなぁという安心感。(そのための突起がちょっと不格好なんだけど。)
で、この少々大袈裟なハンドルが、重いものを動かす、いや、動かせるよっていうアフォーダンスを持っていてなんだか嬉しい。
恣意的な操作を感じない。売るぞ!という意気込みを感じない。とってもシンプルで、嘘がない。そこに、“良心”を感じたのかもしれません。