お尻の数に対して、座面の数が明らかに過剰なひとり暮らしのわが家。
昔から低い位置で暮らすのが好きなボクが、低い位置で暮らすためのイス。去年うちにやってきたソファも、夏はアツイかもと思って。「低くて、涼しい」で探してたら、コレかな、っていうのに出会えたのでまた新入りを迎えることにしました。
重量726グラム、つまんでも持ち上げられる軽さ。座面高は203ミリ、畳むと1.5リットルのペットボトルくらいの大きさです。
フレームはテントと同じ中空アルミ素材で、中にはショックコードが入ってます。組み立てもパタパタと簡単。あとは“布”をかぶせるだけの構造で、仕組みはバタフライチェアにも似てます。
独特の低さも、軽快で軽量でしなやかなフレームも、アウトドアの道具としてデザインされてるからこそのもの。揺れないことが設計の前提であるインテリア用のイスと、根本的に違う。もちろん座面はシート1枚だけなので、涼しい。こういう軽快なデザインには、もっと学ぶところがある気がします。
サイドシェルチェアと並べてみると、かなり座面が低い。
でも、フレームはちょっと力学的に無理しているかなぁという印象。実際、(改良前のモデルらしいんだけど)フレームがポキッと折れちゃってる事例をいくつか見ました。
原因は、シートの低さを確保するための短い脚。パイプは軸力で保たせるのが一番強いと思うのだけど、脚の角度とその短足さ故に、座ったときの荷重をせん断力と曲げで受け止めてしまってる。なので、支点に負荷が集中する。三角につなげばもう少し強いんだろうけど、まぁそれは“揺れ”と“シンプルさとトレードオフの関係なので悩みどころ。