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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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高知

連休は後半2日でバタバタと高知県を回ってきまして。主目的は脳内リフレッシュ。懸案事項その他諸々をいったん全部忘れて、リセットできる時間をつくるために。
読書、はしなかったのだけど、ボクにとって旅とはそういう時間になりつつある。日常が、日常でなくなってきてしまっている証拠。

初日は高知駅、中村駅リノベーションを見て回り、いちばん遠く、足摺岬に行ってみたり
とさくろしお鉄道 中村駅。設計したのはnextations。2010年度グッドデザイン賞

ふるい駅舎の部分改修なのだけど、この、直接的な機能を持たない待合空間が素晴らしく絵になる。少ない予算の中で、設計を請け負った3人がこの空間にいかに注力したかがビシビシ伝わって来て素晴らしかった。それ以外は、ローコストに押さえたDIY的な改修。
それは、施設の中のデザイン・コア、とでも呼ぶべき空間かもしれないな、と。プロフェッショナルが介入する絶対的領域と、使い手が介入できそうなスキのある空間の対峙。場所を長く使いこなしていくためのアイデアがあるデザインだと思ったのです。

最近、環境共生のまちとして有名な檮原町へも行ってみました。当然資金的なチカラの入れようも違うのだろうけど、まちの「本気」が伝わる雰囲気はあり。建物も、雲の上のレストラン、同ギャラリー、町役場を見て回って、いちばん印象的だったのはコレでした。
まちの駅ゆすはら。設計したのは隈研吾建築都市設計事務所。

ずばり、茅葺きのファサード。

イロモノ、なんですきっと。だって、茅葺きが立面として立ち上がってしまってるのだから。荒く削ったままの丸太を自然木のように使ってみたり、対比して鏡面ステンレスやメタルメッシュを使ってみたり。作り方としてはモダンそのもので、狙いすぎ感はありつつ。

でも、この茅葺きは単なる表現じゃなく、きちんと室内に“貫通”するようにつくってある。壁が呼吸するようにできてる。
自然素材をこれ見よがしにデコレーションとして使うのも良いのだけど、多少メンテナンスは面倒でも、きっちりとその「機能」を捉えて、エンジニアリングへと取り込む手法は、なんだか良いなぁと思ったのでした。
手の掛かる建物を、手を掛けて育てる。これは、これから使えるかも、と。飾りじゃなく、知恵としての自然、素材。
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マラソン

何年か前から、多少は運動不足を解消しようと、週末ぐらいはジョギングしたりしてきまして。
最近はずいぶんとサボっていたのだけど、友達からお誘いを受けて、マラソンを走ることになってからまたちょっと復活。で、マラソン走ってきました。

彦根マラソン2012。

大阪マラソンとかじゃないローカル大会なところがミソ。最大距離が10キロっていうのも、なんだかイイ。今年で第26回っていう歴史のある大会なんだけど、出場者も、会場の空気も、沿道で応援してくれる人も、なんだか地域のお祭りっぽい雰囲気が漂っていてすごくイイ。26回も続いているのが納得の状況でした。

タイムはどうあれ、完走。直前まではそれなりにジョギングの日数も増やしたので、案外平気で。ココロやアタマを鍛えるだけじゃなく、カラダもしっかりつくること、やっぱり大切。
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なでる

抽象化、とはこういうことなんだなぁと。

京都のミナ・ペルホネンで開催されていた「リサ・ラーソン、グンナール・ラーソン」展の最終日に滑り込み。

学校の机がずらっと並び、天井から照明がグリッドにつり下げられ(なんとマグライトをワイヤーで吊るしてた!)た空間に、整然と並ぶ作品は、その整頓された印象とは正反対の、抽象的でやさしく、どこかもの悲しいものばかり。
「なでる」 リサ・ラーソン

なかでもこれは、最高級に哀愁漂っていて、すぐにでもうしろからギュッと抱きしめたくなる作品でした。

Twitterで書いた「哀愁と愛嬌のあいだ」という表現はなんだか自分でも気に入っていて。
相手のことがよくわからないから、自分で考えてみた結果なんだかさみしい。っていう感覚って、大切にした方が良い気がしたのでした。
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