HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -

ナルゲン

アウトドアで使う道具をインドアで使う。

ちいさいころ、親に連れられて毎週末のようにキャンプにいってました。そこで使われていた道具たちは、必要十分に機能するのに無駄がなく、合理的。コレールのお皿とか、シェラカップとか。
外で使えるのだから、きっとインドアでも使える。という思いも、ずっと昔から持っていて。そんな“道具”の有り様が、ボクの中のどこかに“憧れ”としてあるのかもしれない。

で。
たしか、グルービジョンズの伊藤さんだっと思うのだけど、 とある雑誌の記事で、生活の道具として紹介されていたのを、おっ、いいなと思ったのがコレ。
ナルゲン フードコンテナ。1.5リットルと、1.0リットルと。

アウトドア用のプラスチックボトルをつくっているアメリカのナルゲン社が、フード用の保存容器もつくっていると知ったのはその記事のおかげ。“それ専”ではないルックスと、いつまでも同じカタチで売ってそうな安定感で、導入を決めたのでした。

入れているのはスパゲッティと、そうめん。
透明感のある容器、臭い移りもなく、パッキンなしで極めてシンプル。キャップのストロークが短いのもいい感じです。

使い勝手はというと、上手く中身が入っているように見えて、実はちょっと難あり。
いろいろ調べてみた結果、どうやらそうめんの長さは約19センチがデフォルト。これがぴったり入る保存容器って、実はなかなかなく。1.0リットルのナルゲンボトルに入れてみると…おっと、やや長さが足りず、ボトルの容量を実はフルに使い切れません。

このあたりのモジュールというか寸法設定は、“汎用性”を優先するとなかなかむずかしい。ましてやアメリカの会社に、日本のそうめんを意識したモジュール設定など無理難題も甚だしいわけで。とりあえずは不満もなく使えているので、ずらっと並べられるよう、少しずつ数も増やしていこうと思ってる次第です。良いですよ、ナルゲン。
モノ | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

シェア

元来、“社会インフラ”って、個人で所有するにはコストがかかり過ぎるものを、みんなでシェアしましょうってことだったと思うんです。初期投資と維持費を分担し、それでも不足する分は自治体がサービスとして負担しますよ、と。

時代は進み、公共交通手段の担い手は民間の会社になりました。インフラという意識は薄れ、生活サービスとしての性格がとても強くなってきてる。元々「個」に向けた交通手段だったクルマは、というと、今でもまだやっぱり「個」に向けた消費財なわけですが、サービスという視点で見ると、もはや個人所有するものでもないのかな、と思ったりもします。

特に、今のボクのライフスタイルでは、クルマはコストがかかり過ぎる。それはクルマが買えないというわけじゃなく、費用対効果が期待できない、と言う意味で。なので、逆に社会インフラへと還元するのはどうだろうと思い、こんなサービスを使ってみることにしたのです。
カーシェアリング、はじめてみました。

無駄に意匠のない素っ気ないデザインのカードが、なかなかステキです。

公共交通が発達した都市部では、ふつうに用事のある場所に移動するだけであれば、何百万円のイニシャルコストと、月数万円のランニングコストをかけてまで、個人でモビリティを持つメリットが薄れてきた。もちろんライフステージによっては必要なものだし、趣味の対象としてのクルマっていうのもあるけれど。

あと、ふつう技術っていうのは進歩とともにコストが下がり、ダウンサイジングされて、公から個へと還元されていくもの。たとえば最近の「発電」とかまさにそうです。それを逆流するムーブメントとしても、なんだか面白いな、と。

スマホでサッと予約して、ICカードで鍵開けて。事前にネットで行き先登録しておくと、乗ったらすぐナビの設定も出来てる。出先のいろんな場所に自分のクルマがあるっていう、新しい状況も。

クルマは果たして社会インフラたり得るのか。いろいろ書きましたが、そんなことを身をもって実験したいなぁと思ってます。
日記 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

ツールボックス

使用頻度の高いモノは、いちいち片付けると取り出すのがめんどくさい。でも細々してて見える所におくとやかましい。そんな行き場のない小物たちに、キチンと定位置を与えてあげるとそれとなく片付いて見えるような気がします。掃除はニガテでも、整頓はわりと得意なボクなりの持論。

というわけで、デスク周りのごちゃっとしたモノたちに定位置を与えるべく、hhstyleで目にとまったこれを。
vitra Toolboxデザインした人、アリック・レヴィ

基本的にワントーンでまとめるようにしているのだけど、これぐらいの面積であれば色を持ち込んでもいいかなと、レンガ色(Brick)にしてみました。
なんてことないカラーリングだけど、絶妙な中間色です。

なんでもきっちり仕舞い込むようなライフスタイルは、やっぱりどこか息が詰まる。フタもないし、入れたモノが丸見えで、一見煩雑に見えるのだけど、このプロダクトは、イイ感じにユルくって、最近とても気に入ってるモノの1つ。
近所のホームセンターとかにも売ってそうな、そんなカジュアル感あります。
モノ | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

ほしいも学校

 お友達に誘われて、京都までとあるイベントに。
ほしいも学校 × COCON烏丸

「ほしいも学校」とは、茨城県のひたちなかの名産である“干し芋”を、(簡単かつ乱暴に言ってしまうと)盛り上げていこうというプロジェクトです。今回は、プロジェクトリーダーである佐藤卓さんのトークと、実際に干し芋をつかった料理をみんなで食べよう、というイベント。

ほしいも学校が抱え、考え、発信していることは、少なからずこれからの日本が抱えていくであろう多くの課題と問題を示唆している。佐藤卓さんの言葉をボクなりに意訳すると、「世の中の仕組みが複雑化しすぎて、みんなが興味を失ってしまっている状況に対して、いかに自分たちの生活に興味を持ち直していくか」ということなんだろう。

ほしいも学校は結局、LLPという組織をいったん解体することになったらしい。地域活性化やブランディングという名の下、ビジネスとしての性格が強くなってしまうと、組織体としての“健全な”状態が失われてしまう。

例えば今日はJA(=農協)が話の中でやり玉に挙げられたのだけど、JAをつくった人だってバカではないのだから、その仕組みはとても良く出来てる。既得権益を守り、社会的な状況の変化に追従しなかったことで、時代遅れになってしまったということなのかもしれない。
ではほしいも学校はどうか、というと、“モノを売る”という商業ベースの視点で考えていくとなんだか結局JAっぽいものに近づいていってしまうのですよ。皮肉なものだなぁと思いました。

で、いったん解散。ということのようで。
そのあたりの問題意識が共有できたことは、大きな収穫でした。

トークイベントのゲストだった山中史朗さんが言った、「ダラダラと続ける」という言葉。これは結構印象的でした。ダラダラとでも、続いていくのがイイ。厳密さから解放されたところで、無関係者を生まない環境作りが必要なのだなぁ。
日記 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

Copyright (C) 2004 paperboy&co. All Rights Reserved.
presented by Yusuke Hashimoto "HASH DESIGN WORKS"