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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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旅支度

今年は今までで、いちばんどこにいくか最後まで決心つかなかった年かもしれない。
行きたい場所はたくさんあるのだけれど、優先順位がつけれらない。あれもやりたい、ここも行きたい。漠然とした欲求のイメージに引きずられて具体が決まらないのは、いろいろ充実していない証拠。

それでもエイヤっと航空券押さえて、出発前夜になってようやくパッキングを。
いつもの、旅のお供。今年はフライタグ連れて行きます。

成熟した福祉国家のいまを見てみたいというのはあるけれど、でもとくに何がしたいというわけではなく、そこに行ってみたい。それだけがモチベーション。
目的地はストックホルムだけれど、飽きちゃったらどこかに移動する予定。

相変わらずフラフラと、行き先も宿泊先も決めずにブラブラしてきます。信頼できる道具立ちと一緒に。
アスプルンドの残した建築に、触れられるのが楽しみです。
日記 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

魔女の宅急便

毎年のことなんだけど、この時期に、旅の準備の1つとしてなんとなく映画を見ることが多い気がする。映画をきっかけに行き先を決めたり、目的地へのイメージを映画で高めたり。

今回も、そのつもりだったんだけど。
「魔女の宅急便」スタジオジブリ・1989

深夜に、まんまとハマっちゃいました。朝起きたら目が腫れてるぐらいに。

「わたし、前は何も考えなくても飛べたの。でも今は、どうやって飛べたのかわからなくなっちゃった。」
と、主人公キキ。
そういうことってあるよね、と思いつつ、でも今は、その飛べなくなってしまっていることにすら気づかずに過ごしてるんじゃないか、とか。13歳の魔法使いの少女に、いろいろと重ね併せてみたり。

オープニング曲である「ルージュの伝言」が作品として取り込まれてるのも、ジブリ作品としては珍しいんじゃないかなぁ。自然で、イイ。
エンドロール見てて、クロネコヤマトの宅急便がスポンサーについていたのも始めて気づきました。なるほど、黒猫つながりか。

キキの声優である高山みなみさんの声もすばらしく。なんだか旅とは切り離して、またすごいものみちゃったなぁという感じ。
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コミュニティ

コミュニティをつくる、というのは、やっぱりむずかしいんだなぁと。“つくる”というものではなく育むもの、って言葉でいうと簡単でありきたりなんだけど。
Maruya Gardensにて。

そういえば今日、自治会なる組織から自治会費なるものが徴収されました。これは、ワンルームマンションでひとり暮らししていたころではなかったこと。そういえば、そんな組織があるんだなぁって。盆踊りやったり、公園の草むしりしたり、年末の火の用心したり。
どこまで実行力があるのかは、その地域によって随分違うのだろうけど、日本ではまだ“自治”を担う地域の組織が生きているってことです。当然組織だから、運営費がかかる。

コミュニティってなんなんでしょうね。
辞書的に捉えると、コミュニティ=“共同体”とは、利害関係をともにする集団のこと。
利益だけを共有するだけでなく、集まることによって発生するマイナス面も共有しなければならないってことです。つまり、そこには少なからず“我慢”がある。

コミュニティに於いてはそれがふつうなんだよなぁ。
日記 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

ぺぺ

宮崎椅子製作所さんでオーダーした椅子が、届いたのでした。
PePe。 デザインした人、村澤一晃さん。

チーク材とウールのファブリックでお願いしてみました。
軽快なフレーム構成に、チークの沈んだ色味がギュッと引き締まった印象でなかなかイイ感じです。

すごく複雑な印象がするのによく見るとシンプルな、不思議な椅子です。


でもやっぱり細部はいろいろ操作されていて。
フィンガージョイントと呼ばれる、パーツをつなぐギザギザの接合部がフレームのコーナーを構成する箇所に出てきていて、そのまま表現になってます。
身体に触れる場所は全て丸く、やさしいカタチ。スーッとまっすぐな脚では、フレームの断面はまん丸。それがアームレストに近づくにつれて徐々に四角に近づいて、肘置きの上面はさりげなくフラットに。背中ではまたまん丸。

ハデさはないけれど、すごくよく出来た椅子だなぁ。メンテナンスしながら、ずっと大事に使っていきたいモノが、またボクの身の回りに増えたのでした。
モノ | permalink | comments(9) | trackbacks(0)

ひろば

熊本駅前にて、対照的な、2つの広場。
ともに過去から脈々と続く、熊本アートポリスのプロジェクト。

まずは東側。

1枚の大きな板に穴を開けて、パタパタと折り曲げていくプレゼンテーションを学生の時見たのを思い出しました。あの映像、何度も繰り返しみたなぁ。
駅舎から続く“空間”として捉えれば、機能的だしわかりやすいし、ギミック感もある。
土木的な、広場的な広場か、と言われるとちょっと違う。いろいろ遮るモノを構成しているので周辺の環境と、駅とをつなぐ緩衝領域としての意味合いが強く押し出されていて、極めて“建築的”な広場。

西側は、おおきなしゃもじ。

上から見ると、駅舎がなにかしゃべってるような、漫画の吹き出しみたいな、そんな不思議なカタチです。
大きなその屋根は、物質感も重量感もしっかりあるのだけれど、実際に下に入ってみると思ったほど重たくはない。ドレンが1つ。大雨の時は…駅直近の箇所は屋根として機能しないでしょうね。吹き降りで濡れちゃうんじゃないかと。まだ暫定形、平成30年に既存駅舎を撤去して広場が完成するとのことなので、さてこれからどうなるか、ってところ。

東西で、かなり正確のちがう“広場”を体験できます。内包するプログラムも違うので、どっちが正解か、並列して評価することはできないけれど、個人的には西側の、このあっけらかんとした感じが好きだったりします。
建築 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

おもてなし

もてなしの心っていうのは、ほんとにちょっとしたことなんだなぁ。
たとえばいつものごとく買った地ビールで、こんなこと。
左、はやとの風で。右、鹿児島駅で。

同じビールなんですけどね、買った場所によって貼ってあるシールが違うのです。「はやとの風」と「鹿児島発」。
ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんは、観光列車をデザインするときに、過剰なほどに列車のロゴを車体に描く。列車の前で記念写真を撮ったとき、どんな列車に乗ったかがすぐ分かるように配慮して、というのは有名な話。
そうそう、はやとの風も、こんな感じだった。

モノより思い出。っていうのも良いけれど、モノが思い出をより強くするっていうことも、やっぱり考えなきゃいけないと思ったのです。
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