海外に行くと、いつも電気屋さんとか、文房具屋さんとか、スーパーマーケットとか、そういった類いのお店に必ず行きます。観光気分じゃあまり行かない所だと思うんだけど、必ず行きます。
日本じゃ見ないメーカーだったり、機能だったり、カタチだったり、色だったり。そもそも用途不明な道具だったり。そういうの、目の当たりにするのが好きなので。
で。
これは学生の時に、たしかニューヨークの電気屋さんで買った電話機。
物入れを片付けてたら、出てきました。懐かしい。
今でこそアマダナとかプラスマイナスゼロとかあるけど、当時の日本の電話は、ほぼ必ず“親機”と“子機”がセットになってるか、コードレスでない親機単体か、どっちか。
ワンルームに2台も電話はいらないし、かといってコード“アリ”はめんどくさい。子機だけで機能するような電話機を探していたら、、、なんとアメリカにあった、というオチ。
ぷっくりしたボディは、“日本的シンプル”なラインではないし、必要なのか分からないアンテナついてるし。写真じゃわかりにくいけど、結構厚みとボリュームがあって、アメリカンなカタチであることは否めない。
でも、ボディはシボのある樹脂製で全くの無塗装。充電台だけはシボありとツヤありの同色同素材が使い分けられてて。ポイントに、青い留守電再生ボタンがひとつ、これも無塗装。実はなかなか小技が効いてたりする。
機能と素材のシンプルさに、コレかもなぁ、と思って日本で使えるのかどうかも確認せずに買って帰ってきたのが思い出されます。
ボクの考えるシンプルは、案外こういうことがベースになってるのかもしれない。