HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -

SLS

夏の風物詩、フェス。

すっかり日本でも市民権を得て、7月あたりからは毎週末日本のどこかでフェスやってる。都市型の手軽さも良いけれど、自然の中で音に包まれる体験っていうのも新鮮で、ここ数年は毎年どこかに行ってます。

で、今年は山中湖へ。
SWEET LOVE SHOWER 2011

いやぁ、見事な雨っぷり。気温はちょっと肌寒いぐらい。始まりから終わりまでがっつり降り止まず、レインウェアのお世話になりっぱなし。ゴアテックスのトレッキングシューズも、最後には耐えきれず浸水。

でもまぁ、こんなのも。たまにはあっても良いよね。
寒くったって雨降りだって、外で飲むビールは美味いし、岡村ちゃんも、YOUR SONG IS GOODも、木村カエラも最高だもの。
音楽 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

案内標識

数日間、東京で過ごしてました。

いつもより滞在が長かったおかげで、普段は目にしなかったり、素通りしてしまうよなうなものにも気付く余裕があったり。
以前話題になった、これもそう。

いや、なんてことは無いんですが、東京ではもう置き換えが始まってるんだなぁと思ったわけです。フォントの。
高速道路の案内標識。

高速道路の案内標識といえば、妙に間延びしたような感じのする、絶妙な省略がされてる「公団ゴシック」。
昨年の12月のプレスリリース以来、実際「ヒラギノ」に置き換えが始まってることに初めて気付いたのでした。

さんざん検討された結果なんだろうし、ヒラギノでも安全に確実にドライバーに伝わるのだろうけれど。
なんだか1つの“文化”がなくなっていってしまうようで寂しい気持ちはある。ぱっと見は、公団ゴシックの方が余白があって判読しやすいような気がするんだけれど…というのは単なるノスタルジックな感傷だろうか。

1からフォントをつくる労力とコストを考えると、フォントなんて市販品を買った方が安い二決まってる。費用対効果の検討結果、ということか。安全に対するデザインの姿勢を表現する、ものすごく良いフォントだったんだけどな。

公団ゴシックを、コツコツ再現してくれてる方のサイトはこちら
モノ | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

宮崎椅子

椅子を探して。たかがイス、されどイス。
世の中に名作と言われるイスはたくさんあるし、個人的にも好きなイスっていうのはいくつかあるんだけれど、今回はそういう観点よりも大切なことがあって。それが、「どこでつくっているか」ということ。

そこでたまたまたどり着いたのが、徳島県鳴門市にある宮崎椅子製作所さん。従業員20人ちょっとの小さな製作所。
ショールームにお邪魔したのでした。
宮崎椅子製作所。ショールーム。

お盆の時に尋ねていったので、宮崎社長が直接対応してくださいました。

いろんなデザインの、たくさんのイスを前に、ワクワクしながら次から次へと試して。もちろん身体にピタッと“合う”ものもあれば合わないものもあるんだけど、どれも丁寧につくってあることはすごくよく分かる。身体が触れた瞬間、フッと身体を預けた瞬間、フレームに手を沿わせた瞬間。おかげでどの“デザイン”にするか、なんていう邪な選び方じゃなく、安心して身体に合うものを選ぶことができそう。目をつぶって選んでも、イイんじゃないかとさえ思う。

小泉誠さんや村澤一晃さんといったデザイナーを迎え、オリジナルチェアを製造してます。販売は、してない。
デザイナーに言われるままにつくるのではなく、ワークショップ形式でつくるというのも特徴。時代はどんどんセルフ・マニュファクチャリング(個人的手工業)に移ってくんじゃないかなんて思ったりもするのだけれど、その時代にあって“掛け合い”でものをつくるっていうのは1つ大事な手法になりそうな気がしてます。

リーフレットのトップには“「日本でつくる」意味”と書かれてました。産地を選ぶ、ということが今回の目的だったことと、その先に(たまたま)宮崎椅子製作所があったことは、もしかしたらたまたまではなかったのかな、と思えた日。


モノ | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

背景

神戸市立博物館なんて、何年ぶりだろう。
いろんな展覧会に行きたいのだけれど、まずは誘われてここへ。
山本二三 展

アニメーションの背景画家である山本二三さんの描いた、その背景画だけをひたすらに展示する展覧会。

火垂るの墓、時をかける少女、じゃりン子チエ、天空の城ラピュタ、もののけ姫…。誰もが一度は見たことがあるであろう有名なアニメーションの、背景。これまで気にしたことなかったなぁ、背景。

作品ごとに見事に異なるタッチでかき分けられている背景は、アニメーションの一部としてつかわれることがもちろん想定されているものだけれど、それ1枚だけで見ても十分美術作品として通用するクオリティ。
視点の中心で動き回る主人公を取り除き、背景だけにフォーカスすると、普段どれだけの情報を自分の中で取捨選択してしまっているかに気付かされる。

星を輝かせる為に存在する闇。
とまでダークなイメージはないけれど、その闇が主役として全面に躍り出たとき、驚くほどのインパクトでボクに迫ってきたのでした。質・量ともに良質な展覧会。
日記 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

海幸山幸

ちょっとした用で宮崎県へ。

実は宮崎、初訪問。空港に降り立ってすぐのヤシの並木に南国ムードを感じて。
チキン南蛮発祥のお店行ったり、地鶏食べたり。食べて飲んでばっかりの最近ですが、気持ちはしっかり。
海幸山幸号。

廃線の危機にあったJR日南線。そこを走る観光列車。デザインはもちろん水戸岡鋭治さんで、地元の名産である飫肥杉をふんだんに使ってある。なんと、外装にも。日に焼けたり、風雨で色が飛んだり、時間や環境によって変化する杉のいろんな表情がそこかしこに。

中はこんな感じ。

この車両、元々は台風14号で壊滅的な打撃を受け、復旧されずに廃止になった高千穂鉄道のトロッコ列車。それをJR九州が買い取り、改造したものだそうで。 ここまですると、一からつくった方がきっと安いのだろうけど、それを敢えて実行するJR九州の心意気たるや。

これが鉄道のデザインとして“正しい”のかどうかは分からない。けれどその、時間の積み重ねを大切にする姿勢、入った瞬間にかすかに香る杉の香り。文字通り海と山と、暖かな木目に囲まれて穏やかな風景の中を走る体験は素晴らしい。そしてなにより、それがココにしかないもの、であること。

鉄道オタクではないボクにも、グッと来るもの、考えさせられるものがある。

杉つながりでここにも。
日向市駅。設計した人、内藤廣。

これまた地元産の杉。変断面集成材を横架材に使った、スチールとの混構造。

元々、杉という木は柔らかく、構造材にはあまり向かない。加えて宮崎県の杉は、その温暖な気候から成長が早い分、キメが細かくなく、繰り返し荷重で変形しやすいんだろうと思う。だから、これはつくるのむずかしかっただろうなというのが容易に想像出来る。

内藤さんはこう言ったそう。「デザインは好き嫌いがある。でも、安全は絶対です」と。
それほど使うのがむずかしかった材料を、性能試験をして使えるところまで持って行ったのは、地元の想いが強かったらからだという。

出来たコトだけに満足するのではなく、その想いに応えるように、きちんと全てがデザイン処理されていて、清々しい。

駅舎ばかりが注目されるけれど、町をあげての3大事業をミックスして実施した行政手腕にも注目しないといけない。そしてこの広場。駅前に商業を置くのではなく、市民が集まってイベントができる広場を計画する。
ふつうにね、学生のコンペのように、自由に考えるとこういう計画ってスッと出てくる。でもそれを実現するのがむずかしい世の中。資金と収益が見込めないと、事業性はないと判断される。そこを乗り越えるチカラ。

駅舎だけじゃなく、広場も、高架の構造も、再開発事業も目指す方向が一緒で明快。
プロジェクトを進める組織論についても、学ぶところが大きかった。
どこでみんないい顔してる。「信頼」という言葉が身に染みた2日間。
建築 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

金賞

以前もエントリした九州新幹線全線開業CM。

ちょっと前の話になりますが、みごとカンヌライオンズ国際クリエイティビティフェスティバルで金賞を獲得。

大好きすぎて、DVD買ってしまいました。
28分のフルバージョンも収録。

JR九州商事の楽天ストアで売ってたんですけどね、即完売で今はもう売ってないみたい。そういう売り切りの潔さもまた、いいよね。
映像 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

Copyright (C) 2004 paperboy&co. All Rights Reserved.
presented by Yusuke Hashimoto "HASH DESIGN WORKS"