HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -

2010

毎年のことながら、大晦日になってようやく年賀状を書いてます。
2011年は卯年。ってことで、21世紀美術館で撮ったSANAAのラビットチェアの写真を使ってます。

これ絶対、どこかの誰かとネタがかぶるんだろうなぁと思いつつ、1枚1枚手書きのメッセージを添えて。てことで書いたみなさん、また元日には届きませんのであしからず。

振り返ってみると、2010年はなんだか何も成し得なかった年だったように思えます。
スペインにも行ったし、異動もあったし、手よりも脚が動いた年。とにかくよく移動した。頭もよく動いてた。だけども手が動いてない。

それが反省点。

てことで、「2011年は“手を動かす”」と、スケッチブックにメモしたのです。
そんな大晦日。

日記 | permalink | comments(7) | trackbacks(0)

はこね

今年の年末旅行は箱根に。

いつも通りのメンバー6人。
気づけば集合時間も決まってなくても、小田原の駅になんとなく集合してみたらちゃんとほぼ同じ時間に着いてる。そういう6人。
彫刻の森でアントニー・ゴームリー

宿で温泉と食事を楽しみ、ポーラ美術館では建築を楽しみ、彫刻の森ではアートを楽しみ、ラリック美術館でランチにフレンチ食べて、大桶谷で黒卵食べてたら帰りの新幹線に乗り遅れるっていう。
ポーラ美術館。設計したのは日建設計の安田幸一さん。

ポーラ美術館は、そりゃ細かく見れば言いたいことは出てくるものの、さすがものすごい密度でデザインされてました。プランも周囲の環境条件をうまく交わす立体的な構成もお見事。

毎度のことながら、ここには“視点の豊かさ”があって、驚いたり笑ったり。
去年見に行った同期の設計した建物がグッドデザイン賞とっちゃったり、なんか雑誌に載ってるのがいたり。まぁ僕たちもそういう年齢層に入ってきたってこと。改めてその確認。

黒卵は、剥いたらただのゆで卵でした。

なんだかいつも以上に落ち着かない年末。
でも、周囲がどれだけ変わろうと、変わらない関係性っていうもはやっぱりある。それがこの場所だと、思う。
建築 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

オーロラ

aurora. photographの“東京、オーロラ”が、になりました。

という知らせを聞いて、アオくんたちに会うべく東京は青山へ行ったのでした。
スパイラルで待ち合わせ。
「東京、オーロラ」青柳圭介

僕がネットでウェブサイトを始めた頃、きっかけが何だったかも忘れちゃったぐらい前で、知り合ってもうかれこれ10年近く。こうして本が一冊できあがるってすごい。素直に感動。

今回は、念願だったの佐々木Rさん(!)にも初めて会えて、表紙のミキさんにもおまつさんにもゆうさんにも会えて、とっても充実した一晩。

でもなぜか、東京で関西風のお好み焼きを食べたのでした(通算2回目)。関東の人はお好み焼きをケーキみたいに切り分けるってことを、かつてこのメンバーに教わった思い出もフラッシュバック。

写真集は、ボク仕様にカスタマイズしてもらいました。
書物 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

東京的

 東京的東京
マリオ・ボッタが設計した、しましまボーダーの外観。適度に坂があって、くねった狭い道もあって、ちょっと張った空気感もあるこのあたりの街が好きです。
数年ぶりにワタリウム美術館へ。
藤本壮介展「山のような建築 雲のような建築 森のような建築」

太っちょさんには、ちょっときついかもしれない会場構成。特に3階はキツイだろうな。

直喩的に山・雲・森が取り上げられているけれど、おそらく“like=○○のような”よりも、“as=○○としての”、という表現の方がしっくりくる感じがします。

見る者に、主体的な思考を促す展示。そこにはきっかけしかありません。
副題につけられた「建築と東京の未来を考える2010」というテーマもしかり。チケットが会期中何度でも入館できるパスポート制なのも、思考は変容するという前提に立ったアイデアなのかもしれません。

自然をテーマとしてとあげつつ、かたや東京もテーマになっている。
どうもこの関係性が、ボクとしてはしっくりこなかったなぁと。なぜこの文脈で東京なのかってところに、もう少し補足が必要なのかも。東京の人にはすんなり入ってくるものなのかな。
日記 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

オンガク

ずいぶん前にYouTubeでみつけてツイートしたのだけど、どうしても忘れたくなくて、ブログにもエントリーしておこうと思います。

本当にすばらしい演奏です。音が押し寄せてくる。 

シモンボリバル・ユース・オーケストラ「マンボ」

「音楽ってさ、音を楽しむって書くでしょ?」

この言葉を聞いたのは、僕が大好きなドラマ「ロングバケーション」で。主人公である瀬名秀俊(木村拓哉)が、音楽教室の生徒である斉藤貴子(広末涼子)に向かって言ったのでした。

そして、セリフはこう続きます。

「僕たちは譜面を写す機械じゃなくて、表現者なんだ。」

そう。僕たちは、表現者なんだ。
音楽 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

リップ

なんでもかんでも今までのカタチを裏切ればいいってモンじゃないけれど、試してみなければ何も始まらないよね、ってことで。

普通は円柱形のリップクリームを、四角くしちゃいました。ソレだけっちゃあ、ソレだけです。そうきたか。
机の上においても転がりにくいです。って書くつもりだったのに、写真見たら立てて置いちゃってます。転がるカタチへの対処法が、ボクの行為にメモリーされてたわけです。
近江兄弟社「MOISCUBE

リップクリームを使うときに要求される動作は、回転。だから、円柱であることはとても合理的です。動作に対して始まりも終わりもないカタチ。
でもある日、気づいてしまった。無造作に机の上に置いたら、転がっていくリップクリームに。で、「無造作に置いても転がらない」っていう機能に対する優先順位が、グーンと上がって、四角い断面に行き着いた、と。おそらくそういうストーリー。

デザインに必要なのは、「優先すべきは何か」という態度でもあります。

それよりもなによりも、X-RAYのような濃い色の全身スケルトンボディがカッコよくて、気に入ってます。ロゴとか全部、内側に入ってるとストイックでさらに良いなぁ。
円柱形でスケルトンっていうのは、なぜかちょっとイメージできなくて、四角い形が似合う素材。この、素材とカタチの相性問題っていうのも、また不思議なものです。

今年の冬は、こいつと越します。
モノ | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

ユーフラテス

銀座で空き時間ができたので、ふらり銀座グラフィックギャラリーへ。
ちょうど12月2日から、「ユーフラテス展」が始まったばっかりでした。
ユーフラテス展 研究から表現へ

タイトルが秀逸。

慶応大学の佐藤雅彦研出身のクリエイティブ・グループ、ユーフラテス。ピタゴラスイッチや、フレーミーなんかを生み出しています。この展覧会にも出品されていました。そのクリエイションの根底にあるのが「研究」というわけです。

「研究」って、とても大切なことなんだと思ってます。一見無益に見えたりするけれど、大切だし、大好き。「なぜ?」を取り出し、理論や理由、原理原則を発掘する。単純にデータを集計してみたり、集まったデータを今までとは違う断面で見てみたり。それだけで、なにか違うものが見えてくる。

人の思考のフレームワークは、経験を積むにつれ、過去の成功体験によってだんだんと固定化されがち。研究成果から原理原則により近づくことによって、こうしたフレームワークにバリエーションを与えてくれると思うのです。ある“枠”の中で考えるバリエーションではなく、枠そのもののバリエーションを。
これも、展示の1つ。なんて書いてるか読めますか?人間のもつポテンシャルに驚きます。
ユーフラテスの表現にはいつも「!」がある。静かな驚きと、心地よい気づき。
今月末までだそうですので、ぜひ。

そろそろ忘年会か、新年会。今年もやろうか考えましょうかね。
日記 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

Copyright (C) 2004 paperboy&co. All Rights Reserved.
presented by Yusuke Hashimoto "HASH DESIGN WORKS"