いろいろこなして夕方から。
去年の“00”は、確か青森に行っていたので行けずじまい。今年こそは、と思っていたDESIGNEAST 01に。
国際水準のデザインが生まれる状況をデザインする。イベントのネーミングからも分かるようにそんな気概に満ち満ちたイベントになってました。
DESIGNEAST 01@名村造船所跡地・クリエイティブセンター大阪
会場入りした時は、ちょうど山崎亮さんをモデレーターに、椿昇さんとナサニエル・コラムさんがトーク中でした。その他にもたくさんのゲストスピーカーが来ていて、惜しいことしました。
個人的な目的は、石上純也さんがゲストだったLive Round About Journal。モデレーターは藤村龍至さん。ツイッターで実況しながら、リアルタイムに東京でフリーペーパーをまとめる試み。
石上さんのレクチャーは2度目だったのだけど、相変わらずの淡々としたマシンガントークに会場全体が飲み込まれている様子はすごい。マシンガントーク、というとかなりイメージが違うかもしれない。淡々と1時間、休みもなしに途切れることなく話続ける。土砂降りの雨が、音もなく降り続けるよう。
テーマはアーキテクト・アーティスト。その境界について、だったと思うのだけど、それとはちょっと遠いところで話は進む。けれど、最終的にこの“境界”というのが、石上さんの建築の中で非常に重い意味を持つことが分かります。
四角い自然。透明なこと。建築と森。たくさんの興味深いキーワードと共に、繰り返される“風景”という言葉。
一番の発見は、かなり建築に対するレガシーな想い、定義を持っているということでした。
立ち上がる建築は、これまで見たことないような姿で立ち現れているのに、具体化する方法論はかなり従来的。自立すること・境界を意識すること・垂直水平であること・建築には建築の役割があること、とか。そこに、森・自然・庭・連続性・薄い・広いとったような、儚くも強い抽象的なイメージが結びつく。その結びつき方が、僕の知ってる接続とは全く違うんだなぁと。
けれどしっかり時代性に対する認識もあって、今の時代を「気候のようだ」と表現するあたり、ハッとさせられました。
イベントは大盛況だったらしく、残念ながら行けなかったエンツォ・マリのレクチャーはかなり強烈なものだったらしい。
デザインを巡る“状況”。ソフトでもなく、ハードでもなく。その中間領域をつくっていくようなコトだと思います。勉強になることが多かった。ボクもその、状況の一因となるように。