HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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モテキ

ボクのモテ期っていつだったんだろう、幼稚園時代なんだろうなぁ。なんて読む前にかるくストレッチして。

ドラマ化されて、ほぼ日でも取り上げられ、まわりからも薦められ、おもしろいと評判のマンガ。閉店間際の本屋さんに駆け込み、大人買いして一気読み。
 『モテキ』 描いた人、久保ミツロウさん。

もう少し、じっくり読むべきだったかも。糸井さんが「もっと読みたかった」というのも、分かる気がします。作者である久保さんの洞察力というか、観察力というか、もしくは多大なる想像、妄想か。妙にリアリティがありながら、どこか破綻してるのが面白い。

それにしても、読後感はひたすら悶々とした感じが残ってる。煮え切らない、スカッとしない。なんだかテーマを自分自身に突きつけられてるような居心地の悪さもあり。でもそれだけじゃない。
でもまぁこのマンガは、その悶々具合がイイんだと思います。
ストーリーの確信も、モンモンモヤモヤ、だと思うので。

うーん、モンモン。もう一回読もう。
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打ち水

土曜日の午後3時。無計画なままカメラだけもって電車に乗り込む。情報収集はiPhoneとiPadで。

着いて早々に予定を変更。鹿さんを横目に興福寺へ向かう。
念願の阿修羅像と対面し、千手観音を見て、聖☆おにいさんとかガンツの話。汗だくになりながら本来の目的地だったならまちを目指し。

暑さに我慢できず、みつけた酒屋さんでスーパードライの缶ビール買って飲んで。
その直後にまた酒屋さん見つけて、店先のベンチで今度はバドワイザーの生ビール。

ふたたびならまちをふらふらと。紙屋さんとか蚊帳屋さんとか寄ったりして。
打ち水のある風景に出くわす。

打ち水が気化するときのモワッとした湿気を感じながら、夕焼け空の下を歩く。
晩ご飯にうまきと、うざくと、うな重。と、ビール。満腹になったら駅まで歩いて電車で帰る。

そんな土曜日。
阿修羅の腕はあんなに細かったのか。3本の腕が集中する、肩の造形が不自然じゃないのは、腕の細さが関係してるのかも。ならまちは、もうちょっと予習してリベンジ。
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デザイン思考

ようやくこの本を読み終わって。
内容を咀嚼しながらふつふつと湧いてくる疑問を、ツイッターでブツブツとつぶやいていたら、何人かの方からリツイートをもらい、久しぶりに脳みそが活性化中。
『デザイン思考が世界を変える −イノベーションを導く新しい考え方−』
書いた人、ティム・ブラウン。

『発想する会社!』『イノベーションの達人!』に続く、IDEO関連の本です。前著2冊に比べて、極端に図版が少なくて、写真もなく、もちろん1色刷り。これは何か違うぞ、という予感が、読み始める前から。

「デザイン思考」って、そのネーミングから、デザイン的な思考をすること、もしくはその思考そのものと思われがち。いや、そういう解釈ももちろん広義にはOKなんだけど、ここに書かれているのは、“方法論”としてのデザイン思考なのでした。

どうすればIDEO的な仕事の仕方ができるのか。イノベーションを起こす仕事ができるのか。曖昧なところは出来るだけ少なくしながら、論じられています。
デザインという行為のブラックボックス性、ある種のファンタジー性を、“のりしろ”としてどこかに残しておきたい気持ちで読むと、なんだか丸腰にされた気分になって、それがなんとなく違和感というか、モヤモヤと引っかかります。もちろん本で語られていることは明快で、この違和感・モヤモヤは悪い意味のものじゃない。

では、なにか。というところを考えています。

たとえば“建築的思考”もしくは“建築設計思考”という言葉が、建築屋の職能として成立しうるかどうか。うーん、まだなんとなくモヤっとしているぞ、と思ったのです。それは、建築的思考がまだ方法論ではなく、概念のレベルだから、なんだろうなぁと。どっちが良いとか悪いとかじゃなく。

そこで思い出したのが、藤村龍至さんの「超線形設計プロセス」だったわけです。設計プロセスについて、藤村さんほど割とハッキリ方法論を語っている人は、あんまり思いつかないん。もちろん「超線形〜」だけが建築的思考ではないですが、デザイン思考という方法論と、建築設計の方法論が、ある意味“見える化”されて対峙してる構図がボクの中で出来上がったわけです。
なんてことをつぶやいていたら、スタンフォード・デザイン・スクールのMultidisciplinary Approachの枠組みが重なる、なんていうアドバイスをもらって、これも調べなきゃなぁと、ますます脳みそが活性化しております。

方法論として表出してしまうと、それ以上の発展性がなく、マニュアルに沿ってコトを進めるだけになってしまって、それこそクリエイティブではなくなってしまう。そういう気持ちはボクも同じです。でもこれからは、それだけじゃダメなんだろうなぁという、ぼんやりとしたイメージがある。そしてそれが、「いま、建築に何が可能か」というテーマに続いていくのだな、きっと。

という、まとまりも結論もない、長文メモの殴り書き、でした。
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寄せ木

どこやらのお土産に、不思議なものをいただいて。
箱根、だったかな。
寄せ木細工 たぶん、楊枝立て。

寄木細工の“リンゴ”です。用途がちょっと不明なのだけど、おそらく楊枝立てなんだろうなぁと思います。直径10ミリぐらいの穴があいていて、何かが差せるようになってる。
とりあえず楊枝がないので、万年筆さしてみたらぴったり。

たぶん、ものすごく腕のイイ職人さんがつくってる。抑えは効いてるけれどいろんな素材が組合わさって、色彩のセンスもすごくいい。握った感触がとても気持ちいいし、何よりぴったりしっかりしてて、これが木片を“寄せて”つくってあるとは思えない精度。

でもでもでも。
なぜリンゴなのか、という疑問。なぜリンゴにしちゃったんだろう。
うん、別のカタチが、あると思うのです。カタチがシンプルなほど、装飾としての寄せ木が浮かび上がってくるのだろうと思うのです。そこは職人さんの腕では、補えないところなのかもしれません。じゃぁ、誰が考えるのか、ということ。
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プレゼ

タイミングが重なって、デジタルガジェットをたて続けに購入。
今度はレーザーポインター付きのプレゼンター。プレゼの機会が多めにやってくるので、深夜の悪ノリとともに、思い切って。

パワポやキーノートのスライドショーで、ページ送りができるいわばリモコン。
しっとりしたゴム系の表面素材と、ふっくらしたカタチで、よく手に馴染みます。ページ送り、ブラックアウト、緑のレーザーポインターと、必要最低限の機能で操作もカンタン。こういうモノが手元にあると、安心してプレゼに望める。
液晶のタイマー表示は、正直ちょっと過剰かな、とも思うけど。

これまでは、ふつうの無線のマウス使ったりもしていたのだけど、やっぱり専用機器の使い勝手にはかなわず。これで、プレゼがより自由になる。

つまらないプレゼンテーションってどんなものか分かってるはずなのに。あんまり改善されたり進歩したりしてなくて、結局みんな同じようなプレゼばかり量産してる。
ちょっと勉強した人は、ブルー背景に黄色い文字で、眠くなりにくい配色、とかね。それぐらい。結局パワポのテンプレートと、枠にはまったスライド運び。

スティーブ・ジョブズにはなれないけれど、少しでも聞いてくれる人が楽しめるプレゼを、考えるだけじゃなく実践していきたいと思います。それこそホスピタリティだと思う。

あ、ちなみにキーノートではスライド開始は効きませんので、購入の際にはご注意を。
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スタルク

必要に迫られて、すぐさま外付けHDDを買わないといけないことに。売り場に行って値段と見た目とバランス…と思ってたら、なんとこれが一番安かったのです。

というわけで、実に久しぶりにスタルク・デザインが手元にやってきたのでした。
LaCie "petit" デザインした人、フィリップ・スタルク。

チューブ状のアルミ筐体に、HDDのユニットを挿入し、両側を樹脂パーツで塞ぐ、というつくり。そうそう、現行モデルのiPod nanoと同じような構造になってます。

この、ボディのアルミが普通では考えられないほど分厚くて、表面の梨地加工とともに独特の雰囲気になってます。(おかげで重いんだけど。)

ザラッとしたした表面加工も、こういうデジタルガジェットでは見ない仕上げ。塗装もしてないので、イイ感じに荒っぽいです。(おかげで汚れやすいんだけど。)

外見は超すっきり。でも、正面の樹脂パーツはぐにゃっと曲面を描いていて、中身がこぼれ落ちそうな、実にスタルクらしいデザインになってます。(おかげでインジケーターランプは省略されて、背面にあるので動いてるか確認しづらいんだけど。)

とまぁ、いろいろ不満もあるけれど、所有欲を満たしてくれる、その度合いは非常に高い。そこがまたスタルクらしいプロダクトなわけで。
これは、デザインなのか。ええ、これも、デザインなのです。
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iPad

iPhone4が発売になる頃、ようやく届いたiPad。両親へのプレゼントも込めて。

つまり実はもう、しばらく使ってみて、の実感なんですけども。

Apple  iPad Wi-Fi 16GBモデル

iPhoneもあるし、家から持ち出して使う、というシチュエーションはあんまり考えなかったのでWi-Fiモデルにしてみました。

そのサイズ感のせいか、薄さのせいか、本体デザインのおかげか。空間にぽっかり開いた“情報のマド”っていう感覚がものすごくあって新鮮です。ゴロゴロしながらYouTubeとかUstream見たりすると実感します。ライブ感のあるUstreamのだと、特に。


遠い先の未来を想起させるものではなく、昔描いたちょっと先の未来。ちょっとイイ未来。それが、まさに手の中に納まっている様が、なんとも言えない嬉しさに繋がっていく。そういうデバイスです。


日常空間に開いた情報のマド。誰でも、いつでも、簡単に、楽しく使えるデバイスであることは間違いない。実際両親も、話をしながら抱えたiPadでウェブ検索、なんて使い方もしてるようだし、いわゆる敷居はかなり低く柔らかい、“こちら側”に近いデバイス。

これほどリビングが良く似合う情報端末って、初めてなんじゃないかな。


でもですね。実は弱点も。

ほんとにほんとにパソコンを使ったこともない、持ってもいない人が、「簡単らしい」という理由でiPadを導入しようとしても、できないんですね。なんせまず、立ち上げの時に母艦への接続を求められるので。母艦となるパソコンと、その子機的な役割、っていうデバイス間のヒエラルキーはこれまでのままです。


そういうバリアーは、まだまだある。だから、真にパソコンに取って代わるものというのはちょっと違う。

それでもまぁ、日常生活に新しい風を運んでくれることは間違いないです。もうちょっと、使い込んでみようと思ってます。

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