HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

- | permalink | - | -

ガウディ

特別「今、見たい!」というわけでもなく。でもなんとなく、一生に一度は、という思いはずっと心のどこかに。


インターナショナルスタイルに憧れ、ポストモダンを飛び超えて、シンプルでクリーンでモダーンな建物を追いかけてきた学生時代。アントニオ・ガウディの建築は、正直理解不能な“装飾品”でした。

デコラティブであることに対する実践意識のなさは、当時とそれほど変わってない。だからやっぱり興味がある、というわけじゃないんだけど、今のボクの心のカサカサには、ガウディぐらいのインパクトが必要なのです。


そういえば昔、ガウディ建築の見方がグッと変わったきっかけがありました。

とある展覧会。その時の図録を、今また見返したりして。

「ガウディ かたちの探究」


サグラダファミリアが、カテナリーアーチを用いて設計されてるのは有名なお話。幾何学的なお話を全面に押し出してガウディを解くのは決して良いことじゃないとは思うけれど、でもやっぱり衝撃だったのはよく憶えてます。


装飾に覆い隠された裏には、構造的に合理的なカタチが潜んでる。物事の表面性だけにとらわれるな、というメッセージだと、勝手に受け止めて。


後5時間ぐらいでフライトの時間。まずはマドリッドへ。

数日すれば、バルセロナで実物と対面。どんな顔して、見れば良いのか。うーん、困った。

もちろん他にもチタンで覆われたアレとか、ミラーレスとかHe&dMとか世界遺産とか、いろいろ見てきたいと思います。無事帰って来れるか。

日記 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

マルチツール

ふだんの生活ではほとんど出番がないのだけど、旅行に行く時は絶対に持っていくものってあって。ボクにとってのそういう物のひとつが、ビクトリノックスのマルチツール。

いろんな機能がひとつにまとまっているっていうのは、便利なようで実は不便。“使いやすさ”は結局、専門性へと帰結する良い例です。だから日常生活には馴染まないのだな。

実はずっと使ってた物があったのだけど。
うっかり機内持ち込み用のカバンに入れっ放しになっていて、去年のいまごろ、インチョン空港であえなく没収。
というわけで、無いとなんだか着かないので次を探してました。必要最低限の機能を、必要最小限の大きさに。
ビクトリノックス 「ランブラー」

ハサミ・ブレード・ドライバー・栓抜き。ぐらいがあれば大抵は事足りる。さらにまぁいろいろ、全10種類の機能が、ちいさなボディにおさまってます。今回はさらに、よく目にするのよりも小さい、全長58mmのボディ。

単3電池とおなじぐらいの大きさ。

小さくて使いにくい、というのはあるけれど、そもそも使いやすさを優先していないのでコレでいい。
もっともっと機能が多いのは、佐世保バーガーみたくふくれあがってるので笑えるんだけど、これはちょうどよいサイズ感に収まってます。

ずっと変わらないカタチ。「マルチツールをデザインしてほしい」って依頼があっても、やっぱりこんなカタチにしてしまいそう。変える必要の無いカタチ、なのかもしれません。
すっと端整で情熱的な赤いボディから、よく見るとちょっとずつブレードがはみ出していて。その間抜けさがかわいい。

アノニマスデザイン、なんでしょうか。このカタチがどうやって生まれたか、なぜ赤いのか。いろいろと疑問が湧いてくる。始まりは、軍モノでしょうか。
あとね、欲しい機能だけを選んで、自分だけのビクトリノックスがつくれる、みたいなシステムがあれば、需要あるような気がするんだけどな。Nike IDみたいに。

同じ失敗は、繰り返さないように、しっかりとメインバッグにしまっておきます。
出発は、もうすぐ。
モノ | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

オスプレー

これまでは、オスプレーのトランスポーターっていうバッグがボクの旅の相棒。ダッフルとバックパックの中間みたいな不思議なカタチ。なのに、バックパック並みに良い背負い心地が決め手でした。

8年前にヨーロッパを縦断した時に買ったカバン。その後の旅も、ずっと一緒。


でも、もう少し容量が欲しいのと、そろそろ落ち着いて旅したい気分もあって、新しいバッグを買おうと思ってまして。そう、ゴロゴロ転がすやつ、買おうと。


いろんなところを無計画に転々とするスタイルのボクの旅には、機動力が必要。多少ムチャしても、ちゃんと付いてきてくれるタフさも必要。

いざとなったら背負える、そんなホイールバッグ。

という条件で探してまして。またしてもその背負い心地が決め手に。結局これまでと同じオスプレーでした。

オスプレー ソージョン25


バッグとしての基本構造がトランスポーターと全く変わってない、というのが面白いです。


“背負うモード”にすると背面がメッシュになって、通気性を確保。ショルダーベルトとしっかりしたウエストベルトで荷重も分散できる。うん、優秀。

デザインコンシャスな見た目とは裏腹に、ものすごく背負いやすいっていうのがオスプレーのイメージ。


海外でソフトバッグは切られる、なんて聞くけれど、これまでそんなことはなかったです。これからはどうか分からないけれどね。でもハードタイプのスーツケース、っていうのはまだ馴染めないし。

たくさんの荷物詰め込んで、また遠くに行けそうな気分。


いろいろ調べているうちに出会った、このカバン転がしながら、世界を一周してる方のブログ。最後の一押しは、実はこのブログがしてくれました。コレなら行けるぞ、と。まさにバズマーケティング(期せずして)。

LOOP★LOOP

モノ | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

プロセス論

京都にroundabout journalを聞きにいってからちょうど1年ちょっと。それ以降、建築家の藤村龍至さんをいろんな建築メディアで見かけるようになって。著作や言説からもわかるように、一般の建築家とはちょっと売り出し方が違う。出来上がった物だけで勝負してない。もちろん、良い意味で、ですけど。

そんな藤村さんの話を聞きたくて。

妄想農場「純正建築論・その先に見えるもの」 主催した人、(株)文化農場


アーキテクト2.0から、話題の「超線形設計プロセス」の話まで。純正建築論、ではなかったです。


超線形設計プロセスって単純なる合意形成のプロセス。と、そのルール。というのがボクの理解。おそらくこれまでもやもやと、総体論として個別にやってきたことを、細かく砕いて論理的に整理すると超線形になる。


まずいくつかの与条件や思い込みから、いくつか試作してみる。そこで気付くことが出てくる。それを修正する。修正をルール化する。他の与条件を加える。ルールに即するかをチェックする。あとはこの、条件を加えてチェックする、という作業を繰り返していく。


今回の話の中で印象に残った「考えるな」という言葉。(言葉としてとてもキャッチーなので誤解を生んでそうだけど、本当に考えないということではない。)考えることを封じると、そこにはただ「判断する」ことだけが必要になる。考えることには“良し悪し”が関係するけれど、判断することには“善し悪し”が関係する。


特に、大勢で考えてしまった場合、良し悪しの考え方は多種多様で、結果的にだれも悪いとは言わないものが出来上がってしまう。だけど、善し悪しの場合はそこに明確な基準がある。だから、その基準によるチェックの積み重ねが個性として表面化して、フォームになる。

合意形成のプロセスにおいて、関わる人間が多いほどプロジェクトが無個性化することは多いけれど、それを合理的に打破できるんじゃないかと、今日それをぼんやり思い浮かべている。

藤村さんはそれを「アノニマス的な」と言った。それもまた、面白い考え方かもしれないなと。



設計・デザインというクリエイティブな仕事を、ロジカルに解いて(説いて!?)いくことに少なからず抵抗感はある。それはたぶん、みんなそう。でも、神秘的でアンタッチャブルな“閃き”や、いわゆる“センス”や、そういったものに長けていて、ちょっと浮世離れした職業としてのデザイナー・建築家っていうのは、なんだかもはや違う気がしている。


ボクの中にもこんな疑問があるからこそ、そういう世の中の空気感、これまでの言葉にならなかった閉塞感を、文字通り方法論を言語化することで打破しようとする藤村さんの姿勢に共感できるのかもしれない。

うん、ごちそうさまでした。

建築 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

赤、原色、母

 今年もちょっとだけ長めのお休みがとれそうなので、さっそく飛行機のチケットを押さえるとこまで。旅行代理店にいくつか候補だけ伝えて、一番最初にでてきたところに決めてみました。と、あまりにも考えなさすぎて、後日ちょっとだけ変更したのはココだけの秘密。

ここまでが順調なのは毎年のこと。相変わらずその先のことはまだ未定で。
フィンランドのときの『カモメ食堂』とは逆パターンで、今回はその国にちなんだ映画を観てみようと借りてきて。
『オール・アバウト・マイ・マザー』

何年ぶりだろう。一度見た映画を見直すなんて滅多にしないので、逆に新鮮。

初めて見た時は、どこの国の映画か、なんて気にしなかったのだけど、あぁ、そういえばと思い返しながら。
映画はとても濃い色彩に彩らた、原色のイメージ。そして、赤。その国のイメージとも重なる。
そこにすべてを包み込む、強い母の像。

寓話性の強いストーリーだけど、それでもなんだかそんな話がすぐ隣に転がっていそうな。そんな感覚がわき上がってくる。そしてなにより映像が、情熱的で美しい。


実はもう1本借りてきているのだけど、それを観ると恋したくなっちゃいそうなのでとりあえず様子見中。偶然にも、またペネロペ・クルスさんが出てるなぁ。無精髭のダメ男になりたい。
映像 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

C3fit

桜がきれいな週末は、昼間からビールを頂きつつ。今月末からの旅に向け、すこしづつ、すこしづつ準備を始めて。

移動時間が長いので、なんとか快適に過ごすための工夫をしなくちゃいけない。首まくらとかね、必須アイテムです、ボクには。

最近はやりのコンプレッションウェアも気になっていて。どうやら足のむくみを取ったりするのにも効くらしく、長時間移動時に着用すると良いとのこと。
ランニングの時にskinsをはいてるので、その効果は体感済み。というわけで、今回は旅用にもうすこしライトな感じに、C3fitパフォーマンスゲイターを購入してみました。
こういうの、“ゲイター”っていうんだなぁ。簡単に言うと“ふくらはぎカバー”のことです。

本体のデザインはまぁ、よくある感じなのだけど、おまけで入ってた収納袋がよくって。
C3fit の収納袋

収納袋が入ってるなんて、どこにもアナウンスされているのを見なかっただけど、かなり手が込んでて。お手玉みたいにまんまるでカワイイ。ドローコードもちゃんとしてます。

「球状にしたい」というところから始まって、そのために4つのパーツを継ぎはぎして、ついでにパーツが青と白で切り替えられてる。ふつうなら、ただの巾着にするはずなんだけど。

こういうものをきっちりつくってるのが伝わると、なんだかうれしい。きちんとコストもかけて、手間もかけて。それでいて、大きな声で「こんなの付いてますよ!」とは言わない姿勢。

課題は、一連のパッケージデザインと特にリンクしてないことでしょうか。かわいいのだけど、ちょっと唐突すぎる印象。もしかすると意図的なのかなぁ、わからないままです。
モノ | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

ライブ感

金曜の夜はハイネケン飲みながら。

思い返すと、サカナクションを初めて体験したのは、高架下の小さなライブハウスだった。まだワンマンでもなくて、お客さんもまばら。それが今日は、なんばハッチ満員なんだから。

打込みっぽい音楽を、あえてバンドでやる。
初めて聴いた時からサカナに感じていたのは、自由さと開き直りと、そしてハラハラ感。
こないだのUstもそう。ちょうどいい違和感をもって、時代にフィットしてる。今日のライブでまたそれを再確認したのでした。
ステージから、客席を激写。の1枚。(画像処理しています)

この日はなんと、ステージからライブでツイート。ヴォーカルの山口さん、ステージでおもむろにiPhoneとりだして、写真とって、その場で。アカウントをフォローすると、ほんとにライブ時間中にポストされているのがわかります。
こういうところも“らしい”なぁと思えるライブ。

生音と電子音。デジタルとアナログ。ライブとネット。リアルとバーチャル。どっちが良いか、とかどっちが悪いかとかじゃなく、どっちもやればイイという姿勢。
あとは、好きという気持ち。

その後、福太郎でとん平焼き・ネギ焼き・お好み焼き。
音楽 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

Copyright (C) 2004 paperboy&co. All Rights Reserved.
presented by Yusuke Hashimoto "HASH DESIGN WORKS"