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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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チカラ

ツイッターでもつぶやいたのだけど、やっぱりあらためて書き置きしておきたい気分。

ボクの大好きなデザイナーの一人、山中俊治さんのブログのエントリーを読んで、なんとも言えない気持ちに。もちろん、嫌な方向ではなく、幸せで暖かい気持ちの方。

山中さんが教授をしている慶応大学SFCでは、学生さんたちと「義足」をデザインしています。そのプロジェクトの中での一コマを捉えて。
デザインの骨格 「フィールドテスト

以下、引用させて頂きます。(関係者の皆様、不都合ありましたら削除します)
「デザインは、適切に機能すれば、いかなる場面いかなる場所においても、少なからず人を幸せな気分にする力を持っています。それは、ささやかな幸せかもしれませんが、その力は決して無力なものではありません。 」

デザインは時に暴走する。
デザインを適切に機能させることの、大切さ。それができた時の影響力。

この一連の義足プロジェクトの中にギュッと詰まった密度感。デザインする方も、デザインされる方も、幸せの共有。あるべき姿。
なんども、なんども、読み返してしまいます。
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タフネス

これからの電子機器に求められるのは、タフさ、かもしれない。
見た目のマッチョさではなく、スマートにタフ。数多のデジタルがジェットが生活に入り込んでくるのに、全部に全部、気を使っていられないもの。

最近、こんなものを買ってハードな環境で使って遊んでたので、そんなことをふと思ったり。
SANYO Xacty CA9

ハイビジョンデジタルビデオカメラ。防水なので、雨に濡れようが雪の中に突っ込もうがヘッチャラです。それだけで、“撮れるタイミング”がたくさん増える。ビデオだから、写真以上にそれが効いてくる。
これまで、カメラ出そうか躊躇してきたような瞬間が、なくなります。コレはね、けっこうスゴい。

操作性の悪さは、防水性を優先した結果でしょうか。正直ハード面のユーザビリティは良くないです。ボタンを上手く押せません。こういうものこそタッチパネルすべきなんじゃないかと。あ、でもグローブしてると使えないからダメか。

ガングリップ型、というのもイイ感じ。
普通の「ムービーが撮れるデジカメ」とは、スタイルが違う。そのことが、撮影者にも、被撮影者にも、周囲の人にも一発で認識される。

カメラってもっと“カタチ”のバリエーションがあったんじゃないかと。昔の8ミリカメラとかね、まさにガングリップ型。サンヨーも状況は厳しいんだろうけど、こういう面白くニッチなプロダクトこそ未来を切り開くものであると信じたいな。
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過程を楽しむ

 写真を整理していたら、去年いったIDEO展の写真が出てきて。

いろいろと苦しい時期なので、ふっと力が抜けた感じ。
ワークショップの成果を展示してたのです

「成果」、なんだけど、「経過」でもあるんだよね。
考える過程を、経過そのものを楽しめるようにならないと。

生み出すことは苦しいもの。そう言われてることも、思い込みだと思いたい。
美味しいご飯をつくるように、なんでも創れたら理想的。
ほら、つくってる間に、いい匂いがキッチンから漂ってくるように。
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EX-IC

  最近また、東の方へと移動することがちょくちょくあって。この週末も、ちょっとだけ東京におりました。


以前はなるべく飛行機に乗るようにしてたんだけど、直前まで予定が読めない状況では飛行機は難しい。飛行機に自分を合わせないといけないので。


その点新幹線は、ドンドンびゅんびゅん出てるので、自分に合わせることができます。新幹線に乗る"高揚感”は、すっかりなくなってしまったけど、それだけ生活に新幹線が入ってきているっていうのも、また時代だなぁと思ったり。


携帯で予約して、そのまま改札機で「ピッ」とすると、改札から切符が出てくる。そんな仕組み、すごいのです。あらゆるものがネットワークで繋がってる。

EX-ICを使い始めました。


2色刷りのシンプルなグラフィックが、いい感じです。

こういうカラーリングを見ると、新幹線のイメージはやっぱり「青」と「白」なんだなと思う。最近はいろんな色の新幹線があるけれど。


いろいろ文句あっても、1人でサッと乗るにはとても便利。

新幹線代も安くなるし、慣れるととっても快適です。


便利なんだけど、使い始めるまでのバリアは多いので、誰にも彼にもっていう狙いではないのかも。基本的にはヘビーユーザー向けのサービスってことですね、たぶん。iPhoneには対応して欲しいなぁ、と思ってる人。きっとたくさんいるんだろうな。


何より。予約サイトのデザインとインターフェースが、ユーザーフレンドリーではないのですよ。悪い意味でカタイ。めったにダメ出ししないボクも、これはさすがになんとかしてほしいなぁと思います。

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再 ZOOM 414

 春目前にして、いろいろ新調。


“年度”っていうシステムに疑問を感じつつも、いろいろ区切りが良いので、スケジュール帳は4月始まりを愛用してます。なので、この時期に。

もう5年ぐらいずっとクオヴァディスのビジネス4。時間刻みでのスケジュール管理ができるので便利。単色刷りだし、見た目は素っ気ないけどね。

できることならもう少し、ほんの少しだけ印刷を薄くしてほしいのだけど。


問題は筆記具。結局LAMYは出てこず。ふだんどこでも使っていたものが手元にない不安感っていったら、もう。


LAMYを探していたしばらくの間、塗装はげはげのZOOM414を使ってたのだけど、ふと床に落とした拍子にバラバラになってしまいまして。ほんとにバラバラ。見事にバラバラ。

で、甦った感触が手に染み付いて、やっぱりコッチだ、と。昔つきあっていた彼女との再会、みたく。

TOMBOW Design Collection ZOOM414。今回はブラック。


懲りずにまた。


はじめて買ったのは3年半も前のことだったのか、と、改めて過去のエントリをみて驚く。

細い軸と、重量の軽さと。やっぱりちゃんとエンジニアリングされてます。ガタツキに対する精度も高い。軽いので、書いていても軽快。言うなれば、春っぽい感じ。

いたるところが微妙に面取りされていて、手への“当たり”も優しい。その辺り、LAMYの設計思想との違いが垣間みれます。

サラサラとスケッチ描いたりメモしたり、っていうのには、LAMYより向いてる。


無くさないように、塗装剥がさないように。大事に、でも遠慮なく使います。

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オープンソース

衝撃的な事実を前に、衝動的にメモ。

最近ツイッターのタイムラインを流し読みしたり、細々とつぶやいてみたりする時間が増えてきた。有益な情報も、ただのつぶやきも、グチも、イベント中継も、一緒くたになって流れていく中から、必要な情報をふっとキャッチする。情報過多かもしれないけれど、これはこれで乗りこなせばイイ。
現地に行けない講演会も、ツイッターでリアルタイムに内容を伺い知ることができる時代。
少しずつ、何かが変わり始めてると、実感。

なかでも今日の深夜は、Ustreamを絡めた“事件”が2つ。
1つ目はサカナクションのニューアルバム全曲試聴ライブ。
2つ目はデジタルステージのモーションダイブ制作発表。

サカナクションは、チケットが売り切れちゃったアルバムのリリースパーティーを、そのままUstreamですべて流す試み。もちろん、アルバムの全内容を乗せて。トークライブまで、すべて。
ちょっとおカタイ人ならば、これほどリスキーなことは、たぶんやらない。著作権とか肖像権とか、大変そうだし。
でも、彼らは今の時代にフィットした情報の発信方法を心得てる。今をときめくアーティスト、でも彼ら(=僕たち世代)にとってはこうすることの方がふつう。普段接しているやり方で、自分たちを発信しようとする姿勢は、素晴らしいと思います。メディアとシーンについても、言及されていましたし。

デジタルステージはmotion dive5の制作をUstreamで発表
待ちに待ったアナウンス。で、その仕様もすごいのだけど、その場に(仮想的に)集まった人たちと、ツイッターを通してソフトについて一緒に考える、という試みも呼びかけ。つまり、1500もの人が、製品開発のブレストに参加することになる。1500人が、ですよ。

これはね、これまでのビジネスのモデルとは、まったく違う考え方。開かれた場と開かれた知識を、みんなで共有するやり方。みんなで考える。
もちろんコントロールは難しいけれど、クローズド型の知識共有では決して到達することのないトコロへ、きっと行ける。そんな予感がした深夜4時頃、もうすぐ朝。
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束芋

2月の遠出シリーズ締めくくりは港町、横浜。
といっても大桟橋にも行かず、中華街にも行かず、友人の結婚式なのでした。笑いの絶えない式、披露宴。本人たちが一番楽しんでいるようで、たくさん幸せをお裾分けされてきました。

翌日の午前、帰阪前にちょっと寄り道。
最近は、空間の意味をモダーンに再構築したよな美術館ばかり行っていたので、こんなクラシックな美術館もまた新鮮で。ザ・シンメトリー。
横浜美術館、いいとこでした。
「束芋:断面の世代」展

束芋さんの作品を初めて見たのは、99年のキリンアートアワード。作品名「にっぽんの台所」。立体的な空間に投影される、おどろおどろしい映像も、あの頃は正直理解不能でした。


「個の尊重を重視し、その表現として無関心を装う。」

展覧会で出会った、とても印象的なコトバ。
この世代感を「断面」というコトバに置き換え、さらに映像表現として置き換えていく。ボクたち世代の薄っぺらさを突きつけられたようで。
作品数はそれほど多くないけれど、一貫したコンセプトと圧倒的な表現が、非常に強度のある場を構築していました。心がチクリ。

ずっと見ていても、常になにか発見がある作品でもあります。ドローイングの生々しさいはちょっとミスマッチな“仕掛け”が、また作品の魅力にもなってるんだろうな。
結局まぁ、今回も、すべてを理解できずに、チクリとした後味が残ったのでした。

こんなところでも、手ぬぐいゲット。やっぱり、かまわぬ謹製。
広げたらドキッとする、“束芋”柄。
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