HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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白銀

飛行機に乗って岩手県へ。
白銀の世界を目指して。
真っ白い世界に影絵みたいに奥行き感のない木が点々としてる、抽象的な景色。
ジェッソで塗りつぶされたみたいな平面に、針金で作った木。模型的風景。

安比高原で雪遊び。

重力に身を任せつつ、雪面をグッと踏んでカーブを描く。
頭空っぽにして、凛とした空気を目一杯吸い込む。
くったくたになるまで遊んで、夜は早く寝る。
メンタルのバランスを維持するためにも、こういう時間が今は必要だったんだなぁ。

それはさておき。
移動に使った大型観光バスは3人で貸切状態でして。
泊まったところは外国人の方がいっぱい。ニッポンの観光地もずいぶんとかわったなぁと実感したし、観光産業の現状が垣間見えた気がします。
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オラファー

 行きたいところへは全部行く。今月はそう決めたので。

週末はちょっと無理してでも早起きして、サンダーバードに乗車。車中はもちろん爆睡で、車窓の景色を楽しむ余裕もなかったのだけど。で北陸、金沢に降り立つ。

市場のお寿司やさんで腹ごしらえして、向かうのはやっぱりココです。


あ、もう4回め、ぐらいになるのかなぁ。
「こんなに人がたくさんいる美術館ははじめて」っていう、同行者の感想が、この美術館のこの上ない評価だなぁと。

わざわざ遠出してきた目的。肝心の企画展は、原美術館以来2回目のオラファー・エリアソン。
たまには美術館の展覧会だけを目的に、遠出するのもいい。
オラファー・エリアソン「あなたが出会うとき

なにせ空間の分析が素晴らしくて、展示内容と美術館のマッチングがイイ感じ。

一番衝撃的だったのは、メインビジュアルにも使われている、『Your atmospheric color atlas 2009』。“色に埋もれる”っていう、初めての体験。
装置が装置だけに、ちょっと苦手な人もいるかもしれないけれど。それでも十分に魅力的な作品でした。
空間に満たされた色が、静止も、動きも、同時に誘発する。自分と他人を同時に存在させる。その空間そのものが、不思議なメディアとして存在していました。

光と色のイリュージョン。
展覧会のあと数日間は、歩くボクの後ろに光と色が尾を引いてたに違いない。
ソレぐらい素晴らしい余韻がのこりました。

3月22日まで、ですよ。
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最後のマンガ

ひさしぶりに平日がお休み。朝から寒いので、ベッドでぬくぬく。そんな幸せな日の続きに、行きたいところをざっと思い浮かべて。

週末はものすごい混みようだってウワサを聞いてたので、もうコレしかないと。このタイミングで、行くしかないと。
 井上雄彦「最後のマンガ」展 @サントリーミュージアム

影響されちゃって、思わずiPhoneの壁紙を変更。文句なしにカッコいいのです。

2008年に上野で初めて展示されてから約2年。熊本に巡回して、ようやく大阪でも。
『スラムダンク』と『リアル』はがっちり読んだんだけど、じつは『バガボンド』はあんまり詳しくなくて。それでも、面相筆と墨で描かれるその絵の迫力は、どこからともなくボクの中に入り込んでいて、今回それが溢れ出しました。

空間に展示されたのは紛れもない、マンガ。構成はコマ割りのごとく。
展覧会は、“読む”べきもの、として周到に準備されてます。
終わった後の感想は“読み切った”。そういえばツイッターでも、展覧介護に「読了」ってつぶやいたなぁと。

井上雄彦さんの絵はもはやマンガではなく、絵画のようだとも言えるけど。でもやっぱりマンガでした。どちらが“上"か、ということじゃない。芸術絵画のように、絵そのものの意味を考える必要がないほど迷いなく、そして分かりやすい。
だからこそ、薄っぺらいものとそうでないものの差がはっきり分かる。あとがきでようやく理解できたのは、展覧会のタイトルである「最後」が、見る人にとってではなく、作者にとって、だったんだってこと。その覚悟が、この展覧会のすべてです。
たぶんね。

ミュージアムグッズもイイ。
「井上てぬぐい 武蔵」

武蔵の絵柄がドーン、なてぬぐいです。あぁ、てぬぐい。そしてこれもやっぱり、かまわぬ謹製。ツボ押されまくりでした。
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4冊

最近少しずつ、自宅のMacの前に座る時間が減ってます。iPhoneのおかげか、だらだらとネットサーフィンする時間は確かに減った。
でもそれはボクにとって良いことなのか、悪いことなのか、わからず。

たくさんの本、読みたい気持ちはあるのだけど。
なんとなく、最近は脳みそがそれを受け付けてくれなくて。というわけで、いつもにも増して読書のペースはゆっくり。ゆっくり。
最近読んだ本、4冊。

おっと、マンガばっかりだ。

島田虎之介さんの作品は、いつものようなゾワゾワっといろんな伏線が集合してくる感じではなく。あとがきまで読んでようやくその意図がわかって、勉強して、知識付けて、もいちどトライしたいと思わせるような内容。
今、映画にしたい作品ナンバーワンかもしれない。あぁでも、ものすごく繊細な映像になってしまいそう。

ユニクロ本は2冊め。すごく正しいことが列挙されていて、隙がなくて、途中しんどくてストップ。ずいぶん時間がかかって読了。

成功の話よりも、失敗の話が聞きたい。そんな気分なのだ、きっと。
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とまどい

最近テレビを見れていないから、ハードディスクには録りためた番組がいっぱい。
ふだんは見ない番組が録画されているのに気付いて、再生ボタン。するとあぁ、これでかと。
NHK「課外授業〜ようこそ先輩」

ナガオカケンメイさんが先生、の回。もちろんテーマは“デザイン”。

深沢直人さんの回と同じように、自分がセレクトしたプロダクトに、生徒に触れさせる。起こるのは歓声、感嘆、笑顔、まなざし。
そして。

次にくるのが“とまどい”。
その姿を見てナガオカさんはたしかにほくそ笑んでました。

そう、実はテーマはデザインでなく、とまどい、だったんじゃないかと思う。

とまどいによって起こる思考によって、考え方の幅が広がってく。既成概念が壊されていく。新たな視点が手に入る。
そういうことが、テーマだと思ったのに、最後の着地点が「ロングライフ」に絞られてしまっていたのは、成功だったのかな。編集のせいか。
ふと、そんなことを考えたり。
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