スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
ただまぁ目的にしてたこの美術館だけはあるわけで。ここに来たって言うと、地元のおじさんも納得。久しぶりにテンションあがる、とっても、とっても素敵な場所。
十和田市現代美術館。 設計したのは、西沢立衛建築設計事務所
“フラワーホース”がかわいすぎます。
外壁は真っ白い金属板なので、パッと見は工事現場の仮囲いみたい。
四角くて白い箱を、パラパラっと空から撒いたようなボリュームの配置。でもたぶん、というかもちろん、それは周到に計算されていて。ガラスの回廊で繋がった空間は、内側と外側が交互に、でも不規則にやってくる不思議な場所になってました。
グーグルマップでもこの通り。
大きな空間を規定して、それを“最適に分割してく”という計画手法から自由に振る舞っていて、かつそれが計画として破綻していないのはすごいと思います。中では写真NGなのに街路から丸見えの作品、むしろ街路的な場所に置かれちゃってるアートワーク。回廊ごしに中庭が覗けたり。この、敷地や外部環境に対してボーダーレスな感覚というのは、美術館では初めての経験。街路との距離の取り方が印象的でした。
手前はふつうの歩道です。
コミッションワークの面白さ、というのも実感。空間と一緒にアートをつくるという手法を、これまであまり魅力的に感じたことがなかったのだけど、ここではすんなり成立してました。部分的とか限定的にではなく、徹底してる。あぁ、こういうことかと。同列で比較はできないけど、後で行ったもう1つの美術館にはない魅力が存分にありました。
さてこれが、どこまで持続できるか。道の向かい側にアート広場なるものも建設中でしたが、一点集中の面的開発が、十和田という場所にマッチしているかどうか。テーマパークにならなきゃいいんだけど。
地味だけど、併設されてるカフェもすごいです。カフェの中に街があるのか、街の中にカフェがあるのか。まるで信号機の下でお茶してる気分。ぜひ。