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ふらり倉敷へ行って、とりあえず外せない、ってことで大原美術館。
グレコ、モネ、ロートレック、マティス、ゴーギャン、ルノワール。有名な絵が集められた本館はもちろん素晴らしいのだけど、それより印象に残ったのが工芸館でした。
大原美術館 工芸・東洋館
中には浜田庄司、バーナード・リーチ、富本憲吉、河井寛次郎、棟方志功。民藝の教科書で読み知っていた人たちの、実作がずらり展示。
なにもない空白の中庭をぐるり取り囲むようにして。元米蔵だった建物を、つなぎ合わせて展示室にしています。微妙にプロポーションの違う建物は、それぞれが作家ごとの展示室になっていて、内装も似ているようで微妙に変えてある。というか、元々揃っているはずがないのか。
今でこそこういう“転用”はたくさん目にするけれど、昔は珍しかったんじゃないかとも思います。有名な建物じゃなくて、ただの米蔵を残そうっていうのはね、なおさら。でもその転用や見立ての手法や素朴さが、ここに展示されているモノの雰囲気にピッタリ。
建築による民藝の表現って、こういう感じかと。
室内の床には木のブロックがレンガ状に敷き並べられていて、それも建物ごとにパターンが違う。昔は目が詰まっていたんだろうけど、今はちょっと痩せて、歩くたびに、ギュ、ギュ、と踏み固められていく。そんな感じもまた楽しめたり。
なんてことないんだけど、展示方法自体の変遷を展示してたりして。目の付けどころが渋いなぁ。