HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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テレビ的

 バイオリズムが下がっているタイミングで、友達からのお誘い。こういう時はホントに助かる、ありがとう。大いなる凡ミスも、また許してね。
思う存分誘いに乗って。

劇団☆新感線 『蜉蝣峠』 @梅田芸術劇場

久しぶりの宮藤官九郎。は、やっぱり下ネタオンパレード。
とはいえ、ストーリーとしてはまったく破綻なく、張られている伏線も見事で。迫力ある殺陣に圧倒され、ネタに笑い、徐々にシリアスさを増すお話にぐいぐい引き込まれ、エンターテイメントとしてものすごい満足度の高い舞台でした。

高岡早紀さんの妖艶さも、橋本じゅんさんのパワフルさも、堤真一さんのオーラも、古田新太さんの存在感ももちろん。
だけどいちばん印象的だったのは、舞台にしてはすごく場面転換が多かったことで。「高校時代の演劇では、できるだけ場面転換は少なく」と言われていた記憶があります。
それが、薄い1枚の幕と、照明と、上田大樹さんによる映像によって舞台とは思えないほどテンポよくドンドン切り替わる。それを実現させる発想やテクニックもすごいのだけど、エンドロールまで含めて、ものすごく“テレビ的”な演出だなぁと思ったりしたのでした。

クドカン脚本のドラマを見ているような。でも決して舞台のリアリティーが消えているわけじゃなく。もはやそういう“くくり”で見てしまってるのがバカバカしくなるほどで。

テレビ的な舞台。てことは、テレビはもっと舞台的になっていいってことかもしれません。三谷幸喜さんが、映画『有頂天ホテル』で見せた、長回しのドキドキ感。あれはものすごく舞台的だなぁって思った記憶がよみがえりました。
はい、総じて大満足な、土曜の夜なのであります。ビールもウマい。
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小径

 新幹線のN700系がどんどん増えてて、最近では意識して狙わなくても乗れるようになりました。
話題だったカモノハシ、な顔つきも、すっかりスタンダードに。色の濃いシートでメリハリのあるインテリアも、なんだか馴染んできました。でも。

トイレのところ。

こういうところでこんな曲線に出会うとドキッとします。
電車っていうと、“まっすぐ”な印象が強いのだけど、ここでは車いす対応のトイレとそこへのアプローチ空間を最大限確保するために、曲面というアイデアが使われてます。キャビンを貫くまっすぐな通路と、その先に表れる曲線の小径(こみち)。想像を裏切られてなんだかドキドキするんだなぁ。
向こう側が見通せない感じとかね、きっと本能的に。

それにしても各設備の配置がすごいです。スペース効率だけで考えると、どうみてもまっすぐ並べたくなるもんなのに、思い切りよく裏切ってくれる。こういうのを、ゼロベースっていうのかな。いつのまにやら“常識”にとらわれている自分を省みたり。

デザインしたとこTDO(トランスポーテーションデザイン機構)っていうのもまたすごい名前でしょ。
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2台目

 思えば1台目は、1人ヨーロッパを縦断する旅のためにバイト代はたいて買ったんだっけ。

X線防止袋に35mmフィルムをぎゅうぎゅう詰めにして。その後アメリカにも渡って、アリゾナ行ったり、NY行ったり。でもってシアトルも行ったな。国内まわる時もいつも一緒だった。ボクに撮っての旅カメラの原点がGR。すっかりハマっておりました。


左:デジタル。 右:銀塩。


てなわけで、今年もGWを前にして、再び旅カメラとしてGR Digitalを買いました。さんざん悩んだあげく、結局昔の手の感触がウズウズして。モデルチェンジの噂もあり、世間的には今さらって感じだけど、おかげでお値段も底値。


細かいこと言うとキリないですけど。デザインはもう、言うこと無いです。イメージのど真ん中。

銀塩時代のからの変化も。レンズの銅鏡が大きく。ファインダーはなくなって液晶に。ストロボは内蔵ポップアップ式に。サイズ感も少し小さくなりました。重さはちょっと軽いかな。で、とにかく操作するボタンが増えた!


個人的に、GRの良さはその“速写性”だと勝手に思ってます。撮影のパラメーターを限定して、パッと出して、サッと撮れる。単焦点で、画角も悩まず自分が動いて撮る。そのスタイルが、旅カメラにちょうどイイ。

デジタルになった分、操作は複雑になりました。昔はフィルムをセットしちゃったら変えようのなかったISO値、ホワイトバランス、フォーマット。それが都度選択できるから、悩むんだなぁきっと。

だから1つ、これだっていうセッティングを見つけて、固定して撮り続けるのがボクの中で正しい使い方。その1つのセッティングを、これから2週間で探しますよー。ワクワク。


ファインダーが欲しいなあ。アハ。

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過保護

 液晶画面のおかげで、受け取れる情報量は飛躍的にアップしてます。それだけ受け手が処理できてるかどうかは別として。

デジカメにiPod、ケータイにPDA…って、身の回りにたくさんある液晶画面ってぞんざいに扱うと傷だらけになっちゃてたりしませんか。

買ったばっかりケータイの画面に貼ってあるフィルムをずっと付けてる人、いますねぇ。ボクはすぐにはがすんだけど、なかなかはがせない気持ちもなんだか分かります。そういうボクも、こんな感じなので。


いろいろ剥がれてきたので、カメラの液晶保護フィルムを一張り替え。


液晶にいちいちフィルムを貼るのって、なんだかなぁ。でも貼らないと、落としたりぶつけたりしたら台無し。傷つけて買い替える覚悟で使うか、それとも保護フィルム貼っちゃうか。で、心の弱いボクは、結局保護フィルム貼るわけです。


保護フィルムも各社各カメラの専用サイズがサードパーティから出ていて、これ商品開発する方も大変だよねって思います。それにしても、これだけ世の中に“画面”があふれてるんだから、そもそもの設計やデザインでなんとかならないのかなぁとも思ったり。


その点画面に強化ガラスをつかったMEDIA SKINはエラい。ちょっと重いんだけど、いまだに画面には傷ついてないですから。そういう工夫、もっとできないかなぁ。決して商品の購買欲を刺激するようなギミックではないけれど、ベーシックな機能としてすごく重要だと思うのです。

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やきゅう

野球といえば南海ホークス(いつの話だ)。というぐらい、野球に疎いボクが、誘われて行ってきました大阪ドーム。あ、京セラドーム大阪っていうのか、今は。

オリックス VS 千葉ロッテ

まぁ、おいしくビール飲めればいいやー程度に思ってたんだけど、ドームに入るなり「きれい!」「すごい!」

ボクの記憶の中にある野球観戦との大きな違いにビックリ。もちろんビールも美味しいんだけど、それ以上に美しいグラウンドと、ボールが飛び交うそのライブ感、エンターテインメントとして演出された野球の楽しさに感心してしまいました。
ビジネスっていえばビジネスだけれど、来た人を楽しませようっていう気持ちや仕掛け。野球知らなくても、なんか楽しめちゃう雰囲気。そしてファンが増えて、球場に来るリピーターが増えて、結果として球団が潤う。そんな現場を目の当たりにしたのでした。
なんせまぁ、野球にあまり興味ないこのボクが、また行ってみたいなぁって思うぐらいですから。

肝心の試合内容はですね、ラロッカ選手(でしたっけ?)ホームラン3本。均衡した内容に9回には山場もアリ、そして最後に地元のオリックスが勝つっていう、ドラマチックな感じ。うん、また行こ。
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究める

 先週と一昨日と。情熱大陸はノーベル賞受賞者の益川敏英生と小林誠先生でした。特に小林先生の回がとても印象に残りました。

「クォークによるCP対称性の破れ」について。これ、さっぱり分からないですよ、ボクの浅い理解じゃ。たいがいの人がそう、分かったつもり、ぐらいまでは行けるんだけど。
その難しい理論を、講演会に来た聴衆に向けてどうわかりやすく説明するのか。そのことに悩む小林先生に向けて、ジャーナリスト立花隆さんが言った言葉の、なんと的確な。あぁ、そうなんだなぁと。

難しい専門知識を、分かりやすく説明することが求められる時代。でも“理解”には色々なレベルがある。そりゃノーベル賞をもらうような理論を短時間に、みんなが分かるなんて不可能なわけです。
では何が大切か。聞きにきた人が「あぁ、自分にはまだ分からないことがあるんだなぁ」と、わかること。分からないことが分かる。それが入り口になる。それを小林先生は「種まき」と呼びました。


常に分かりやすくある必要はない。スペシャリストはスペシャリストとして、コムズカシイことを小難しいままに突き詰められるスキル。それがスペシャリストか否かの分かれ道。

このブログでも「分かりやすさだけからでは、新しいものは生まれない」。なんて書いたことがあったっけ。
うぉー分からねー、ってなった時に、それを分かろうとする姿勢が自分の中に芽生えるかどうか。そしてそれは、“探究”につながって。求める“探求”ではなく、究める“探究”。それがノーベル賞受賞者たるゆえんなのだな。
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tri pen

 毎年のように繰り返す、スケジュール帳の埋まり具合と比例する物欲。だって春だもの。

常用してるZOOM414が、さすがにちょっと人前で使うにははばかれる見た目になってきちゃったので、これに変わるものを探してました。日常のスケッチやメモはほとんどシャーペンなので、マルチペンでシャーペンが付いてる、これ必須。

で、最終的に選んだのはベタにラミーのコレでした。


LAMY "tri pen" マーカー芯を赤ボールペン芯に変えて。


前回の教訓生かさず、ステンレスではなくブラックの塗装の方を選んでしまいました。ピカピカのメッキがどうも、苦手で。

ZOOM414も、ステンレス無塗装を出せばと思うんだけど、ペン先の真鍮部分をステンレスに変えるのって難しいんでしょうね。だからLAMYも真鍮にメッキ、なんだと思います。


バッキバキに角が立ってるペンクリップとか、細部をよく見るとぜんぜん普通じゃないんだけど、全体的な印象はいたってふつうの多機能ペン。使ってみても(良い意味で)ふつうです。LAMYのロゴも控えめ。

筆記具としては、細くて短いZOOM414の方がよっぽど個性的。tri penは、長さと細さのバランスが、記憶にメモリーされてる“ふつうの”筆記具のプロポーションをしています。


重心が結構上の方にあるので、持つ場所によっては慣れない感じ、ペンに振り回されるという感覚があります。ただ、そのおかげで、はまるとフッと軽く持てる瞬間が来ます。ここら辺のチューニングはすごく難しいんだろうなぁ。

あと、ZOOM414のように、無限に回り続ける機構ではなく、行き止まりがあります。そこもまぁ、慣れの問題でしょうか。

とにかくまぁ、新年度からの新しい相棒。末永くお付き合いできますように。

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初恋の人からの手紙

hash、ひさしぶり。
もう旅先で模造刀を買うクセは治りましたか?修学旅行の貴重なおみやげ代を模造刀に注ぎ込んだhashを思い出すと笑ってしまいます。

泣きじゃくる私にhashが「好きだけど別れなくてはいけないときもある」などときれいごとを並べてお別れすることになったあの日から、もう13年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。

お手紙を書いたのは、とくに用事があるわけではないんです。ただふと思い出して懐かしかったので、思いつくままに手紙に書こうと思いました。ふふ。驚いたかな?

思い返してみると、いつも恋愛の主導権を握っているのはhashのほうでしたね。何を言っても言いくるめられたし、いつも夜に電話して泣かされていたから、寂しくて5人ぐらいキープをつくっていたような記憶があります。そういえば何を勘違いしたのか「おまえにはおれがいないとダメなんだよな」なんて言っていましたね。それを伝え聞いた学校の女子全員が爆笑していたのを覚えています。

私にとっては8人目の彼氏でしたが、そういえばhashにとっては初恋の相手が私でしたよね。最初のころのhashはキスすら歯に当てる下手さでがっかりしたものですが、最終的には妙に自信をつけていましたね。勘違いとは恐ろしいものです。

告白するときのhashは、必死で「一生大事にするから」とか酔っ払ったことを言っていましたね。とても嬉しかったのですが、お別れしたときには、やっぱり詐欺だったなぁと思ったものです。後先考えないところはhashらしいとも思いました。

総括して言えば、私はhashと付き合ったことを決して恥とは思っていません。もっと素敵な人がいたかもと言えばそうですが、イライラする自分をこらえられるようになったのもhashのおかげだし、感謝しています。

いろいろ書きましたが、私はhashが大好きでした。これからもhashらしさを失わず、それとせめて毎日お風呂には入るようにして、新しい誰かを幸せにしてあげてください。

またいつか会いましょう。では。

P.S. 付き合うとすぐ彼女をプールに誘うらしいですね。噂で聞きました。



エイプリルフールすぎちゃったけど、まぁイイよね。
たまにはこんな感じも。
ちなみにお風呂は毎日入ってます。
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