HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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国立本店

夕暮れ時のトーキョー。予告通りに。

行きたかった場所。このとき、このタイミングで、行っとかなきゃと思っていた場所。
国立本店へ。

「デザインジャーナリスト山本雅也の仕事」展

山本雅也さんの文章と、山本雅也さんに宛てられたメッセージが、ちいさな空間にギュッと詰まっていました。
当然ボクが見たことも無いような昔の雑誌や、本がたくさんあって、そのころから風貌やスタンスが変化していないのを知り、ただ驚くととともに、やはりこみ上げてくるのは、残念だ、という感情でした。
それと、なぜ、いなくなっちゃったのかってこと。

国立本店は、こぢんまりとしていて、なんだか街角広場みたい。こんな場所が、自分の街にもあったらいい感じだなぁと。実はボクは、こんな場所をつくりたいんじゃないかなぁとか。
とってもあたたかな場所で、それがまた余計に気持ちを複雑にするのでした。
日記 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

あおやま

じつは今、大都会 トーキョーにきていたりします。
移動中にDVD見たくてMacを持ってきたので、エントリー・フロム・トーキョー。

が、しかし。ほんとの目的に必要なものと、ボクに取って“眼”の代わりであるデジカメのバッテリーを忘れてくるっていう痛恨のミスをやってしまい。仕方なく写真は携帯のカメラで。

プラダ青山も、代々木体育館も、部屋の窓から。

青山に泊まっております。土地柄もあってか、ホテルはとても分かりやすいリッチ感。
クイーンサイズのベッド、ティファールのステンレスポット、テレビはブラビア。amadanaの電話に、デバイスタイルの冷蔵庫。内装は、白いクロスとローズウッド調のメラミン化粧板。
amadanaの電話は、こういう場所に置いてあるとすごく絵になります。

そして夜は、新宿の路地裏で中華料理。映画『不夜城』の美術モデルになったらしい、場末感満載の場所。新宿のど真ん中で飛び交う中国語なまりの日本語と、テーブルに乗らないほどの料理。そしてなぜか携帯電話は圏外。
総勢20人以上のなんだかスゴい集合体でした。

とっても素敵なモノを紹介してもらったので(というかつくってる本人さんに出会った)、明日はひそかにCIBONE行こうかと思ってたり。
日記 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

大学

いろいろ人や環境によって違うんでしょうけど、ボクは大学がすごい好きでした。いや、今でも好きです。

学部から大学院まで合計6年間も。アホでおバカな毎日だったけど、ギリギリどこかアカデミックなもので繋がっている日々。勉強を、勉強と捉えなくなったのも、この大学時代でしょうか。そんな頃の思い出が蘇ってきました。
BRUTUS「ブルータス大学開講」

「最近の大学は、まるで雑誌のようです」という前書きから始まる特集。
あまりに“雑誌のような大学”もイヤだけど、時にはアカデミズムから外れたところで知性を鍛えるのもイイ。でもってそういうヒトに言われたことの方が、意外とずっと憶えてたりするもんね。

当時、ボクの背中をフッと押してくれた方の講義も掲載されてます。
中身を読むのはこれから。大学のような雑誌を楽しんでみることにします。
書物 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

雪山

今年はね、やりたいと思ったことは全部やろう。そう、思って。

わざわざでっかいリュック背負ってトークショー行ったのは、数年ぶりの雪山を目指すため。2〜3年ぶりかなぁ、なんて思ってたら、じつは5年ぶりでした雪山。

真夜中の猛烈なブリザードの中、車は進む。

最初はうまく滑れるかすごい不安だったんだけど、人の身体っていうのはすごい。
5年経っててもがやっぱり昔の“感触”って憶えてる。雪を板でギュッと押す感覚。エッジで切る感覚。あぁ、まさに身体に染み付いてるって、こういうことか、と。

やがてこの染み付いた記憶と、実際の身体能力とが乖離していって、もどかしくなったりするんだろうか。
てことで、まぁ、意外にも滑れてました、と。
日記 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

即興力

 京都へ向かって走る、金曜日の夜。
友達に誘われて。タイトなスケジュールだとは分かっていたけれど、知ってしまったら、行けずにはいられないでしょ、な人がゲストのトークショー。

京都精華大学 公開講座 GARDENS「即興でとぶ」菊池敦己+小金沢健人

ボクの大好きなBluemarkを主催しているアートディレクターの菊池さんと、高校・大学時代の同級生であるらしいアーティストの小金沢さんのユルいトークショー。

同級生であるおふたりの親密な距離感と、コンパクトな会場に集まった聴衆の距離感と、ややギャップがあって少し緊張感のあるスタート。でもそれもいつしかどこへやら。順番に作品を見せながら、解説らしからぬ解説をつけながら、進んでいくやさしく濃密な2時間。

即興、ということについて。瞬発力、みたいなものについて。
そこにあるモノや状況に、瞬時に価値を見いだせるかどうか。そしてそれを、その場で表現できるかどうか。それをおふたりは「即興力」と呼んでいました。しかもそれは練習で磨くことができる、とも。

それはきっとグラフィックデザインの世界だけでなく、アートの世界だけでなく、いろんな場面で試される能力なのかもね。すぐに、的確に、自分の価値観をもって判断できること。それをまたすぐに、適切な方法で、独自のスタンスで表現できて、ヒトに伝えることができるということ。



特に菊池さんの話がすごかった。いや、菊池さんがすごいのか。とにかく久しぶりにちょっとした衝撃。

京都精華大学の公開講座、面白いなぁ。これはイイ。
そしてこのあとボクは大きなリュックを背負って、週末の雪山へと。
日記 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

手袋+

ぼちぼちと、ではありますが、ジョギングは続けてます。ランニング用品もぼちぼち買い足してたりします。
最近の寒さにはさすがにちょっと参ってるんだけど、こういうときは、身体の末端と関節部分を冷やさないようにすれば、だいぶ暖かく感じます。

てなことで手袋は必須なわけで、最近見つけてきたのがコレ。

Nike FIT Therma Glove

薄手のフリースでできてるので、あったかいのは言うまでもないんだけど、手のひらに、ちょっとした仕掛けが。

カギ入れがついてる。

走ってるときは極力なにも持たないようにしてるんだけど、カギと小銭は別。でもポケットに入れてると、時々“揺れる”のが気になるんですよね。この手袋だと、走るときに軽く拳を握る、その場所にカギがスポッと収まります。
この「かゆいところに手が届く」感、余計っちゃ余計だけど、でも十分に購買意欲をそそるなぁ。

最近のスポーツウェアって、ほんっっとによくできてるなぁって感心してます。
モノ | permalink | comments(7) | trackbacks(0)

山本雅也さん

 こんなボクのブログにも、気さくにコメントをくれたデザインジャーナリスト、山本雅也さん。

友人から深夜に訃報を聞きました。
詳細はわかりません。でも残念でなりません。
てっきりまたどこかでお会いできるものと、勝手に思っていました。

月末に東京に行くので、国立本店で思いを巡らせてきたいと思います。
いまはただ、合掌。

日記 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

佐川美術館

気温もグッと下がって、雪降る冬の土曜日。
時折横殴りの雪。
寒い寒いと思いながらも、電車とバスを乗り継いで琵琶湖の西側のほとりまで。

佐川美術館へ。(設計施工:竹中工務店)

コンセプトは水に浮かぶ美術館、だったっけ。
抜け感のある敷地。広がりのある水盤の上に、どかんとおおきな切妻屋根のボリューム2つがパラレルに並ぶ。全体的にとっても控えめの表現で、今日のグレーな冬空によく合う美術館。

列柱は西洋風。和風建築としてはオーバースケール。でも深い庇とで覆われる中間領域としての外部空間は、やっぱりどことなく日本を感じるから不思議。
端部にテーパーを付けて見付を薄くした屋根は、ものすごくストイックに見えるのだけど、実は屋根全体に微妙な“むくり”がつけられていて、意外にも柔らかい表情。

カフェからの眺め。渡り廊下も水盤に浮かぶ。

内部はオーソドックスなプランニングだけれども、とても落ち着いていて、どこを切り取っても抜け目無い。展示室に置かれてるウェグナーのチャイニーズベンチのさりげなさと言ったらもう。ニクいぐらい。唯一気になったのは、ライティングぐらい。

派手さはないんだけど、とってもとってもよくできています。ゼネコン設計部のソコヂカラを見た、というか。近現代建築の一つの到達点のような気もします。当然お金もかかってる。さて、これからのケンチクはそれでいいか、という問題。

展示されているのは平山郁夫さんの絵と、佐藤忠良さんのブロンズ彫刻。それに樂吉左衞門の茶室。
平山さんの仏頭の絵は、独特のデフォルメ具合。癒されます。
建築 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

好きだ、

 年末年始に見たいくつかのDVDから。「好きだ、」と「the Dark Knight」。


「好きだ、」は、どこからのテレビ番組で、その演出方法を聞いてから興味を持って。たしかに映画としては冗長すぎるし、テンポは無いに等しいし、好き嫌いが分かれるところだと思う。

けど、4人の役者さんが、ほんとうにそれが演技なのかどうなのか分からないトコロで、登場人物になりきっている感じがびんびん伝わってきて、最後までドキドキしてました。個人的にはとっても良い映画だなぁと。

体調が良いときに見るのをオススメします。寝ちゃうからね。


「the Dark Knight」は、違う意味でひたすらドキドキしっぱなし。悲しきバットマンのお話。だけど、内容は非常に重く、そして暗い。

ヒース・レジャー演じる狂気のジョーカー。エンターテインメントでありながら、「悪」についての哲学的な問いが織り込まれていて。字幕の日本語訳が良いんでしょうか。うん、傑作。


ARGを駆使した広告キャンペーンでも話題になりました(詳細はココ参照)。見る人が実際ついていけるのか分からないけど、ハマったら、きっとズルズルです。アメリカでは大成功したらしい、その世界観のつくり込みといったらものすごい。


2009年、なかなかの滑り出し。

映像 | permalink | comments(4) | trackbacks(1)

2008

2008年振り返って。

新年がはじまったっていうのに、いきなり去年を振り返ってみます。
締めくくりの月に試験に受かったっていうのが、もちろん実際的には一番大きかったかもしれない。でももう少し思い出してみると、そういえばフィンランドに行ったなぁと。

他にもNIPPON VISIONに行ったり、ネコグサ育ててみたり、さかなクンの情熱大陸見たり、広島行ったり、東京行ったり。そうそう、ランニングも始めた。でもフィンランド旅行はね、かなりジワジワと、自分の中で大きな“事件”だったような気がしてます。

このブログでも何度かエントリーしてるんだけど、実はあんまり上手く書けなかったんです。どうしても、体験と言葉が接近しないというか。写真でもダメ。こういうの、わりと珍しいので戸惑ってしまって。
でも今になって、ああ、これで良いんだなぁ、そういう場所・そういう体験だったんだなぁって思えるようになりました。

本当に美味しいものを食べるとため息しか出ない、とか。さだまさしが「北の国から」の歌に歌詞を付けられなかった、とか。そういうのと、たぶん同じ感じ。
savoy vase

自分用に買ってきたアアルトのフラワーベース。まぁ、これだけだと日本でも買えるんだけど、いろんなことを思い出すという点で、ボクにとってはちょっと特別なモノです。
部屋の片隅に空っぽのまま飾ってあるこれを見ると、なんだかフッと力が抜けたり、シャキッと背筋が伸びたり。不思議なプロダクトです。

“機能美”なんていう言葉が、疑わしくなる。いや、すでに前から疑っていて、その答えをうっすら見つけてしまったのかもしれない。合理性を超えた向こう側に着地点を見つけたい。モノや場所のもつチカラを、再認識したのがこの旅行だったのかもしれません。


で、2009年。
この思いを具体化する方法と、具体化できる場所を求めたいなぁと、ぼんやり考える正月の三ヶ日。
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