新しいMacBookを、すこしずついじり始めました。
ぱっと見た目は、なんだかhpのラップトップかと思っちゃうような意匠。ツートーンっていうのも好みが分かれるところです。グレア液晶は、やっぱりちょっと苦手。
でもそんなこと、小さいことだと思えるほど、ボディがとても良い。使っているときに目に入る範囲に、ビスが一本もないし、パーツの継ぎ目もほとんどない。剛性がすごくて、持ち上げてもきしみ音もしないし、歪んだりもしないんです。
アルミ削りだしの、その名も“ユニボディー” 端子周りのディティール
これまでのアップル製品は、もっと直感的で官能的にユーザーに語りかけるデザインだったように思います。かわいい、ちいさい、白い、カラフル、薄い。
それが今回アップルは、なんだかボディーについて、それも製造の方法から、よくプレゼンテーションしてるなぁと。
サイトでは、アルミの塊から削りだしてるムービーが見られるし。
手元に届くまでは、まさかそこにこのプロダクトの核心があるとは思ってませんでした。アップルが力を入れて語る理由もわからず。
でもいざ触れてみると、このユニボディはスゴい。質感というか、量感というか、ものすごく存在感があります。マイク穴の処理とかね、たまらんです。
でもこの感じ、ユーザーにはきっと伝わりにくいなぁ、と。
製造方法のデザイン。アップルが目指したのはそこでしょう。すべてを変えるために、つくる過程も変えようと。ジョナサン・アイブもそう、語っていました。表面性のデザインだけじゃなく、ものつくりの根本を見直そうとする姿勢。
ユーザーには届きにくい、そんなデザインもある。だからアップルはたくさん語ってるんだと思うのです。いや、語らなきゃいけない。
わかりにくいデザインは、言葉で補完すればいい。多く語ることは“悪”ではなく、デザイナーにとってもデザインにとっても必要なことなんだと思います。