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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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Gショック

いつもフワフワと拠り所のない旅をするので、持っていく道具ぐらいはちゃんと機能してくれないと困るんです。てか、信用できるものじゃないとね、不安。

普段はほとんど時計をしないんだけど、旅行中はさすがに。ドミトリーに泊まったりするときは、ちっさな目覚ましにもなりますからね、デジタルだと。てなわけで、考えたあげく、信用できるデジタル時計ってやっぱりコレかと、昼休みに15分の決断。
gしょっく
CASIO G-SHOCK G-5600RB

小学校の頃が第1次ブームでした。持ってる友達が羨ましくって。でも似合わなかったんですよねぇ、ボク。だから青春の思い出の傍らにいつもあったのは友人腕に巻かれたのGショックでした。ボクの腕にはベビーG。

やっぱりボクの華奢な腕にはあまり似合わないのだけど、20年の時を超え、今このタイミングで、初めてのG。しかも“スピード”モデル(おぉ懐かしい)。気分はキアヌ・リーブスです。

文字情報がやたら多いところとか、メカ的な造形がいい感じにダサくって、結構気に入ってます。しかもタフソーラーで電池交換不要ってところがすごい。
同じカタチで色や素材を変えて、限定品を出し続ける。ってまさに、デザインフォーマットだなぁ。レトロ、とはまたちょっと違った、相当ロングライフなデザインだと思うのだけど。でも、D&Departmentでは扱わない気がするのは、バブル時代のデザイン、だからかなぁ。
モノ | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

ゴールデン

珍しく、今年はながーいお休みを取ることができて。去年はいそいそと中国だったけど、今年は何も考えず、行きたい衝動に駆られた場所に行こうと。

で、飛行機のチケットを取って、とりあえず行き先は決定。
関空−ヘルシンキ
5月3日から、現地1週間ほどの一人旅。

とはいえまだ“行く”っていうリアリティーが無くて困ってます。本当に行くんだろうか、なんて思ってみたり。いや、行くんだけど。
アアルトの建築と、北欧デザインを生んだ、その場の空気をゆったりと吸いこんできたいと思ってます。あと、かもめ食堂と。

情報も少なくってね。情報お持ちの方、よろしくお願い。
日記 | permalink | comments(7) | trackbacks(0)

ビルボ

はい、タイトルは眞鍋かをりさんのブログのパクリです。内容も、まぁ似たようなもんです。
眞鍋かをりのココだけの話、はいっつも読んでます。ブログの女王ですからね。

ビルボードライブ・オオサカへ初めて行ってきたのです。
ライブ前
Jazztronikのライブ。生の野崎良太さんは初めてでした。

たまにはこうやって落ち着いて座って、ビールと美味しい食事をもってライブってのもいいなぁ。その場でしか聞けない瞬間に出会えるから、クラブジャズはやっぱりライブで、がイイ。

バンドはシンセ&ピアノ、ベース、ドラム、トランペット&フルートの4人編成、に3人の女性ヴォーカル。
楽曲に合わせてヴォーカルが入れ替わる。主旋律を守りながら、それぞれが自分のパートを持って、ちょっとずつアレンジしながら、JAMでは自由に演奏し、アイコンタクトと演奏の“間”でコミュニケーションをとりながら、全体としての音楽をつくる。
そんなジャズバンドみたいな組織のあり方ってステキだなぁと思いました。

そういう組織って、理想だなぁ。
音楽 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

パブリックアート

マンハッタンにある、ロバート・インディアナの「LOVE」とかね、有名ですね。ボクはね、アレ、大好きです。

パブリックな場所に置かれるアートピース。だからパブリックアート。
置かれるだけで空間を一変してしまうような大きなものから、「LOVE」みたいに見た人をニンマリさせるようなもの、モエレ沼公園みたく超巨大な空間・場所そのものだったり。その意義について、ボクはまだまだよく理解しきれていないのだけど、ちょっと良い風景に出会いました。
トーキョーミッドタウンで見たそれは、格好の子供の好奇心の的になっていて。
「妙夢」安田侃
「妙夢」。つくった人、安田侃。

ぷっくりやわらかなアウトライン、つるっとなめらかなブロンズの感触、ぽっかり空いた空洞。そこにまたがってはしゃぐたくさんの子供たち。
あぁ、こういうアートとのふれあい方ってなんかステキだなぁ。

きっとコレをココに置いたディベロッパーやアートディレクターの意図とは反しているのかもしれないけれど、こういうハプニングがあってこそパブリックなのかも。オトナはきっとそれを“アート”として、なんだかたいそうに扱うのだろうけど、子供眼で見るとそれは単なる遊び場だったりするんだね。

日本人の公共空間への意識って、山本理研さんの少々昔の言葉を借りると、まだまだ「公−共−私」の“共”ぐらいなのかもしれないなぁ。それが悪いとは思わないけども、日本のパブリックアートっていったら駅前のモニュメントが真っ先にアタマに浮かぶ感じっていうのはちょっと。
建築 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

断面

とある駅前再開発中の工事現場を通りかかったところ。あちこちでおっきなダンプカーが走り回ってる中、“おっ”と目に止まった珍しいもの。
道路の断面
歩道の断面が。

歩道をつくってる途中です。グレーとオレンジの管がたくさん。どこかの博物館の展示物みたいな、見事な断面っぷり。
僕たちが歩いているその歩道の下には、こんなにたくさんの、得体の知れない”管”が埋まっているわけです。それにしてもビックリの多さ。こんなに埋まってるのか。

たぶん、このすべてが僕たちの生活と密に関係していて、このうちのどれか1本でもダメになると僕たちの生活が成り立たなくなっちゃったりするんだろうな。そしてそれは電柱みたく人目に触れる場所にあると「ウザイ」とか言われちゃって、こうやって地中に埋められてるんだな。

インフラって、なんだかそういう運命です。縁の下の力持ち。こういうのが可視化されると、それはそれで楽しいかも。って、どこかのアイデアコンペでたくさん提案されてそうな発想。
日記 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

黒飛行機

東京からの帰りは、黒い飛行機に乗ってみました。
スターフライヤー
スターフライヤー 羽田−関空便

フラワーロボティクスの松井龍哉さんがプロデュースした和製デザインジェット(?)とでも言うのかな。1時間ちょっとのフライトで、文字通りあっという間についちゃうので満喫するには至らず。

でもふつうよりちょっとピッチが広くて、全席モニター付きなのはいい感じです。しかも安い。全面革張りのシートは、高級感の演出だけでなくてメンテナンスも楽チンだそう。

黒、という色は、なんだか背筋がピッとします。黒、という色は、なんだか日本的な色なのかもしれないなぁとも。

グッドデザイン賞、新日本様式に選ばれてます。
日記 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

KAIT

今にも降り出しそうな曇り空の日曜日。新宿から小田急1時間近く揺られて本厚木へ。そこからバスに乗り換えてさらに20分ちょっと。はるばるやってきたのは神奈川工科大学。の中にある"KAIT工房"っていう建物。
外観
神奈川工科大学 KAIT工房 (石上純也建築設計事務所)

アスファルト舗装の上に不時着した2000平米のガラスボックス。300本ちょっとの、色んな長方形の断面を持つ柱が乱立する空間。そこにはいろんな工作機械や、パソコンや、古ぼけた木製のキャビネットや、デスクやソーラーカーやお馴染みのヒョロっとした鉢植えなんかがパラパラと配置されています。いい感じにダサく使われていて、なんとも良い風景。

特徴的なのはランダムに配置された(ように見える)無数の柱。白くて透明な建物だから、もっと抽象的な空間なのかと思っていたら、ふつうにグリッド状に配置されるよりもずっと空間としてのキャラクターがある。当たり前だけど、動き回ると柱の見え掛かりが変化します。単体ではなく、群れとしても変化する。それがどれほど行為に影響するのかはちょっと分からなかったけど、とにかく面白い感じ。こういう取り留めもない感じはわりと好きです。
内観

どこまで確信犯的にプランニングされているのか。おそらく何かしらの目標に向かって考えられたのではなく、グルグルと考え続ける中でぽろっとこぼれ落ちた瞬間が固まっちゃったんだろう。こういう空間はそんな“意味ありげ”な感じでいいし、なによりも石上さんはそういう“答え”を求めていない気がする。ナイーブ、なんだけどどこか虚しげな。

この建物に、社会的な意味を問うてはいけません。たぶん夏はめちゃくちゃ暑いですし、汚れもよく目立つ。ヒョロッとした鉢植えたちはすでに枯れ始めてますし。
そういうことを、求めてはいけない建築。
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21

どういうわけかイッセイミヤケから雑誌Penの別冊「XXIc.-21世紀人-完全ガイドブック」が送られてきて。どんなルートで届いたのかまったくわからないのでちょっと不気味に思いつつ、せっかくなので見にいってきました。
21世紀人
「21世紀人」展 三宅一生プロデュース @21_21DESIGN SIGHT

21世紀人、テーマはズバリ「明日のものづくり」。三宅一生さんはアートとデザインの境界がなくなってきて…と語ってるけど、これは紛れもないコンテンポラリーアートの展覧会。ここに表現されているのはすべてソリューション=解決ではなく、クエスチョン=問題定義です。テーマもテーマだけに、まぁ、何でもアリ。

周囲の評判ほどボク個人はその面白さを感じることができなかったのだけど、それでも関口光太郎さんの「明るい夜に出発だ」は圧巻。新聞紙とガムテープを使ったアート…というかもはや建築(もしくは寺社仏閣)のようなもの。
小さい頃、セロハンテープを毎日1本使い果たして工作していた自分とちょっと重なり。インスタントな素材だからこそ、その時々の思いつきや心の揺らぎが全面にみなぎっていて、しかもなんせそれが圧倒的にデカイので、得も言われぬパワーがある。

イッセイミヤケクリエイティブルームの「ザ・ウィンドウ」も試みとして面白いです。ダイソンとのコラボレーションというのが奇妙なんだけど、まぁそこは置いておいて。そのプロセスが見られます。
この作品のコーナー、網タイツのようなネットのパーテーションで区切られていて、そこに文字が仕込まれてる。なんか別素材で切り貼りしてあるのかなと思ってそばでみたら、ネット自体に文字が“織り込まれて”いました。おおぉ。こういう素材の使い方、マテリアルそのものへの探求はいかにもイッセイミヤケらしいなぁと。

全体通して21世紀は明るいぜ、イエー。って感じでは全然なく、むしろダークで下げたテンションです。小手先の“面白さ”や“キャッチーさ”もありません。それだけに、見る人の意識が試されてる気がします。そんな気がするだけかもしれないけど。
ボクは、21_21じゃなく、もう少しシンプルな空間で見たいなぁと思いました。


その後代官山で結婚式に出席。屋根の開放するチャペルと、饒舌でフランクな牧師さんと、ミシュラン2つ星の美味しい食事。幸せそうな2人にただただ見とれていたのでした。
リストランテアソ
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さかなくん

みなさん見ましたか?まだの人は見ることをオススメします。

ああ、なんかすごいなぁって、“真っ直ぐ”ってこういうことなんだなぁって。ちょっと微笑ましく、でもたくましく。そんな彼を画面の中に発見できます。
さかなクン
情熱大陸「さかなクン」

深夜に冒頭だけ見ようってテレビを付けたのに、一気に最後まで見ちゃいました。
とにかくもう、気持ちいいぐらい真っ直ぐで、魚が大好きっていうのがドドーンと伝わってきます。春の季節にぴったりの内容。
山口絵理子さんの回もすごかったのだけど、その時とは違った情熱のカタチでした。遠赤外線系の。やるなぁ、情熱大陸。

ロンバケの中で桃ちゃんは「好きって気持ちは留められないから世界で一番偉いんです!」って言ってます。
さかなクンはその、“好き”って気持ちをとめなかったのだから、世界で一番偉い人の1人なんだと、そう思います。「好きこそものの上手なれ」なんて、よく言ったものです。
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かもめ

今更ながら、敢えて「かもめ食堂」。しかも見るのは2回目です。


「かもめ食堂」

見た後には特に強い印象はなにも残らないんだけど、でもほんのりあったかい。そんな映画ですね。

ブルーの腰壁、高い天井、一面ガラスのファサード、イッタラのキッチンツール、そしてアアルトがデザインした積層合板のダイニングセット。青空を思わせる水色の店内をさりげなく埋める北欧デザインの品々。
これきっとほんとうにボケッと見ていたら見逃しちゃうなぁ。それぐらいのさりげなさ。

いや、それぐらいのデザイン具合が、ちょうど良いんです。“ちょっといいふつう”がココにはある。でもってそんなデザインを見つけに、確かめに、北欧行きたいと思い始める今日この頃。
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