HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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成長

ネコグサマックス
やっぱり日光に向かって傾いてる

試しに真っ白な未塗装のプライザー(建築模型用の1/50サイズの人形)を置いてみたら、マン盆栽みたくなったのでやめました。

部屋の中に草むらのミニチュアができたみたい。高密度でワサッと生えてる感じは、他の観葉植物じゃなかなかない。ネコは本当にこれを食べるんだろうか、とちょっと疑問に思ったり、これをむしゃむしゃ食べてる映像をイメージしてみたりするとちょっと面白くなって。ああたしかに見た目はちょっと美味しそうだぞ。

たぶん伸びるのはこれがマックスだと思うから、あとはどれぐらい生きのびてくれるか。枯れて欲しくないなぁなんて、親心が芽生え始めてます。
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モリカゲシャツ

ちょっとだけ寒の戻り、天気は良好。サクラも少し咲き始めました。そんな土曜日はちょっとした目的をもって京都へ。

河原町通り丸太町上ル桝屋町へ向かう。一面大きなガラスのドアのショップへ足を踏み入れて、しばし幸せな時間。友人に誘われるがままに、シャツを作りに行ったのです京都まで。
モリカゲシャツ
モリカゲシャツにてシャツのオーダー

めずらしいカジュアルシャツのオーダーです。ワイシャツのパターンオーダーなんかはよくありますけどね、あくまでもカジュアル。ちょっとしたことにも、自分の意志が込められる楽しさにやられて、1時間ぐらいかなぁなんて思ってたら、ふつうに1時間半以上かかってしまいました。

パターンオーダーとは言え、可能性は無限大なのでなかなかね、つくりたいイメージがないと決められない。コンセプトがないと決められないのはものづくりの基本です。
で、スタッフの人と色々話をしながら決めたのは、「日曜日が楽しくなるシャツ」をつくること。これが決まったら後はもう、トントンと。

じっくりと、しっかりとコミュニケーションをとりながらの“作業”になります。そういう中から自然と好みやつくりたいイメージというのが出来上がってくる。スタッフの方がとっても良い感じなのですよ。あとから分かったことなんだけど、ボクの対応をしてくれたのは実は森陰さん(社長さん)の奥さんだったみたいで。笑顔がステキでとても気さくな方でした。

昔はこうやって“お店の人とのコミュニケーション”って苦手だったんです。できれば黙って選びたい、みたいな。でも最近は、どこへ行っても楽しくおしゃべりできるようになってきてて。カウンターで飲んでても、店の人と話をするのが楽しい。どういう変化なのか分からないけれど、なんか自分ではいい変化だなぁと思ってます。

さて、とっても人気のお店なので、今日オーダーしたシャツが出来上がるのはなんと来年の2月(!)。おお、これはまた“待つ楽しみ”がおまけで付いてきたなぁって感じです。
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芽生え

さてさて、ネコも飼ってないのにネコグサレポートです。

袋を開けてみると紙を砕いたようなものが詰まってました。ソコに水をたっぷり注いで3〜4日、ちょろっと芽がでてきて、今はこんな感じ。
ネコグサ
結構伸びてきた。

イメージ通り、茶色い袋から伸びる芽ネギの親分(ニラ、ではなかった)。絵的には、けっこうシュールです。いい感じ。

面白いことになんだか全部傾いて生えてて。しかも左側だけちょっと成長が早い。何でかなぁと思ったら、左側の方が窓に近いんですね。つまり、太陽に近い。
ああなんかネコグサも分かってるんだなぁ、生きてるんだなぁなんて、当たり前のことを当たり前のように実感できます。ネコグサ。
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バスの時計

時計時計時計…と考えていたら、こんな時計のことも思い出しました。もとは確か船舶用の防塵時計なんだけど、別名バス時計とも言うらしい。
京阪バスの車内で
京阪バスの時計。

今でもまだまだ現役でした。しかもバスの車内。結構な振動があるだろうに、壊れずしっかり動いてるのはさすがです。文字盤の“360度ぐるり”に最適化された、独特のフォント形状が、ボクの中でこの時計のイメージの核だったりします。
今だったら確実に液晶のデジタル時計がビルトイン、ですね。


ついでにウチの時計も。
ビスレーの時計
ビスレー社製。

こういう工業っぽい無骨なものに憧れていた時期があって、そのときに買ったんだなぁ。ガレージなんかに似合いそうです。

この時計、実はもう外してしまってます。それで、最後の記念に撮ったのがこの写真。
部屋に何個も時計があるのが、急に奇妙に思えてきたことがあって。それで真っ先に掛け時計を外しました。ああこれは“時計”であって、毎日そこにあるという事実に充実感を得られる、つまり時計であること以外のチカラがあるものではないなぁ、と思っちゃったからかもしれません。
それってなにかとても大切なことを言ってるような、そうでもないような。

普段は腕時計もあんまりしない人だったりします。
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空港の時計

駅の時計、って実は最近の駅ではあんまりなくって。よくよく観察していると、最近は鉄道各社それぞれに独自デザインの時計が採用されてます。夜間の視認性を高めるために蛍光の黄色だったりするんだけど。まぁまぁそれは、それで。

でもって公園の時計も同じように実際の公園ではあんまり見かけないです、実は。

そんなことを思って、なんとなく公共空間にある時計をいつもチェックしています。すると、中部国際空港の時計はなんと“公園の時計”でした。
中部国際空港の時計
中部国際空港の時計 by セイコー

シュッとした空間デザインなのに、ポチャッとした公園の時計。この空間に対して、決して最適化されていないというミスマッチさ。だけど、時計そのものが標準形(と思わせるほどベーシック…ある種の刷り込みではあるけれど)であることで、なんだか不思議な安心感があります。

アルネ・ヤコブンセンのシティーホールクロック、スイス・レールウェイのモンディーン、札幌駅の五十嵐威暢さんのもイイですねぇ。
こういうのを見てると、パブリックこそもっともっとなんとかできる気がするんです。
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BGM

ここの更新が少ない時っていうのは、やらなきゃいけないコトが多いタイミングか、ブログを忘れるほどやりたいコトが多い時か、のどっちか。

最近は、スーパーバタードッグの『サヨナラcolor』を2回ぐらい聞いてから寝る。なんだか安らかに、落ち着いて眠れる気がします。
さよならカラー

とても、とても良い曲です。

ボクのiPodはまだ第4世代。液晶もカラーじゃないなぁ。
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ガラスコップ

こういうのに、なんだか弱いんだなぁ自分は。
と、実感した土曜日の夕暮れ時。

TOM FORDが入ってるフロアの雑貨屋さんで、手に取ったのはガラスコップ。小ぶりで薄くてクリアで、ちょっとはかなくて、そしてモチーフがまたもや紙コップ。
ガラスコップ
SELETTI ガラスコップ

印象としては、こっちの方がまともなコップ。ちゃんと実用に耐えられそうな感じが購入の動機。遠くから見るとふつうの、ただのガラスコップです。“それっぽさ”の味付けはすごく控えめ。
でも毎朝これでオレンジジュースを飲む、なんていうルーチンをイメージしたら、ちょっとだけ幸せな感じになりました。

面白いのはこれが“エコプロダクト”として売られていたこと。お店のポップにはたしかにそう書いてありました。ディスポーザブルでない=エコっていう図式はわかりやすいし、うん、分かるんだけども。
紙コップが必要とされる場面でこれが代用されるかっていうと、きっとされない。最近はそんなことを考えるようになりました。つまり、デザインとしてはあんまり解決できてない。だからこれはソリューションではなく、クエスチョン。問題の解決ではなく、問いかけの方。

SELETTIってイタリアのメーカーのようで。紙皿とか牛乳パックをセラミックでつくってみたり、ペットボトルをガラスでつくってみたり。今となってはちょっと既視感あるけど、トリコとかに売ってそうなアイロニカルなプロダクトがたくさん。
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ネコグサ

ああ、癒しが必要。そうだ部屋にグリーンを置こう。でも昔枯らしたことあるしなぁ…てな押し問答がしばらく。

見つけたのはまたもや無印良品。レジカウンター近くになんだか“ニラ”みたいな不思議な草が。よく見ると茶色い袋から生えてるんです。
猫草
「猫草栽培セット 2個入り」

ほんとに猫が食べる草、なんですか。コレ。よく分からないですけど、ネコ飼ってませんけど、なんとなく“茶色い袋から生えるニラみたいな植物”という画にひどく惹かれてしまって買っちゃいました。
猫草。名前もかわいい。

粛々と育てたいと思います。また報告します。
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あしたの広告

ボクはもちろん普段広告とはほとんど関係のない職業についているのだけど、“広告”は大好きです。
純粋にキレイなグラフィック。感動的なコピー。爆笑系のテレビCM。なんかね、イイじゃないですか。

もちろんその全てを手放しで讃えるわけじゃなく、そりゃ酷いものもたくさんある。でもやっぱり広告行為というものの核は、純粋にコミュニケーションを極めんとすることだとおもうのですね。そしてそこに携わる人というのは、コミュニケーションデザインのスペシャリストだと思うのです。

それでこの間こんな本を読みました。
明日の広告
「明日(あした)の広告」 佐藤尚之

あのスラムダンクの「一億冊感謝キャンペーン」を仕掛けた人が書いた、これからの広告を考える本。ネットの登場によって世の中の状況が変わり、消費者が変わり、そして広告が効かなくなった(らしい)。いや、効かなくなったのではなくて、キチンと考えないと見向きもされなくなった。さぁ、どうキチンと考えるか。

実際に佐藤氏が携わった仕事の経験を元にした非常に現実的な思想が、とても平易な文章で書かれています。スラムダンクの制作ドキュメンタリーの部分はなんだか感動的ですらあります。実際読んでてちょっと半泣きに。

全体を通して徹底したゼロベース思考、かつ現状に対して何も悲観的でないのがとても良いです。語り口が実に軽妙なので見落としてしまいそうになるけど、組織論や情報デザインの組み立て方なんかが散りばめられていて内容は濃いです。
特に1〜2章にかけての内容。

広告はラブレター。これはきっと広告でなくても同じことでしょう。そんな考え方のベースとなる、消費者との関係性については、色んな分野の人が学ぶべきだと思う。そういう姿勢を今こそ身につけるべきだと思う。


さて、ここを読んでくれているボクのカイシャの人たち。ぜひこの本の、せめて1章だけでも読みなさい。ええ、読んでください。色んなコトに、気付くことができると思います。
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デザイン資源

こないだのNIPPON VISIONのレセプションではみんな出身地が書かれた名札のようなものを付けてたんですね。それでみんなの出身地が分かる仕組み。「おぉ新潟出身なんですね。新潟っていうと…」てな具合に、コミュニケーションを誘発するツールになってました。

でね、そこには“出身地”の他に描かれていたものがありまして。
都道府県章
http://uub.jp/prf/prefmark.htmlより

それが各都道府県のマーク(都道府県章)でした。
レセプションのあと何人かで飲みに行って、そこで話題になったんです、なんのマークだと。どんな由来があるのか、とか。みんな勝手に想像して、そこでまた各都道府県の名産品とか名所とかを思い出すわけです。千葉のマークは絶対飛行機がモチーフだ、とか。

そういう一連の思考というか、コミュニケーションがなんかすごくいいなぁと思って。
(ちなみの由来はココにまとまってます 「都道府県旗とその由来」

職業柄、地方というものをどうしても意識しないといけない。その“地方”に関わるデザインと消費、NIPPON VISIONという提案。そしてこの、都道府県章に関わる体験がとっても面白く興味深かったんですね。
それはもう、きっと、ナガオカケンメイが巧妙に仕掛けた“キッカケ”だったんです。

さらに。
誤解を恐れず深読みすると、ある部分ではもうすでに、デザインって供給過剰なんじゃないか。ということを、ナガオカケンメイという人は言いたいんでは…そう思えてきました。
少なくともボクは、こんなにしっかりとデザインされている都道府県章の存在を、まぁすっかり忘れていたわけです。それなのに、どこかにニーズがあるようなふりをして、また新しいデザインを生み出そうとする。それは本当に必要なのか、と。

で、思い出したんですね。そうそうボクは、これまでおおよそデザインの対象とされていなかったものに、目を向けたいなぁと思ってたなぁって。

もっともっと、知らなければいけないことがあります。
もっともっと、考えて、行動しないと。
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