こないだのNIPPON VISIONのレセプションではみんな出身地が書かれた名札のようなものを付けてたんですね。それでみんなの出身地が分かる仕組み。「おぉ新潟出身なんですね。新潟っていうと…」てな具合に、コミュニケーションを誘発するツールになってました。
でね、そこには“出身地”の他に描かれていたものがありまして。
http://uub.jp/prf/prefmark.htmlより
それが各都道府県のマーク(都道府県章)でした。
レセプションのあと何人かで飲みに行って、そこで話題になったんです、なんのマークだと。どんな由来があるのか、とか。みんな勝手に想像して、そこでまた各都道府県の名産品とか名所とかを思い出すわけです。千葉のマークは絶対飛行機がモチーフだ、とか。
そういう一連の思考というか、コミュニケーションがなんかすごくいいなぁと思って。
(ちなみの由来はココにまとまってます
「都道府県旗とその由来」)
職業柄、地方というものをどうしても意識しないといけない。その“地方”に関わるデザインと消費、NIPPON VISIONという提案。そしてこの、都道府県章に関わる体験がとっても面白く興味深かったんですね。
それはもう、きっと、ナガオカケンメイが巧妙に仕掛けた“キッカケ”だったんです。
さらに。
誤解を恐れず深読みすると、ある部分ではもうすでに、デザインって供給過剰なんじゃないか。ということを、ナガオカケンメイという人は言いたいんでは…そう思えてきました。
少なくともボクは、こんなにしっかりとデザインされている都道府県章の存在を、まぁすっかり忘れていたわけです。それなのに、どこかにニーズがあるようなふりをして、また新しいデザインを生み出そうとする。それは本当に必要なのか、と。
で、思い出したんですね。そうそうボクは、これまでおおよそデザインの対象とされていなかったものに、目を向けたいなぁと思ってたなぁって。
もっともっと、知らなければいけないことがあります。
もっともっと、考えて、行動しないと。