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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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懐中電灯

久しぶりに無印良品パトロール。いつものメモパッド3冊を抱えて店内ぐるぐるまわっていたら、ふと目に止まった不思議なフォルム。2種類のシンプルな直線の構成と、ツヤっとした独特の白さは、キャンドル?のような、ナントカのような。
ふと手に取った瞬間に うーわー と思ってしまい。
懐中電灯
懐中電灯
「LEDポリカーボネート懐中電灯」

正体は懐中電灯でした。ポリカーボネートで一体につくられた本体の内側には、反射鏡もも何もなく、ただ小さなLEDが1個ちょこんと付いているだけ。「?」と思った時点でもうヤラレているワケです。

対象を照らすと同時に懐中電灯の“ラッパ”の部分そのものが、ぼんやりと光を纏います。その先の光は拡散することなく、ちゃんとスポットライト的な照らし方になる。LED光源の“直進性の強さ”を上手に使ったプロダクト。

フォルムが技術を強要するでもなく、技術がフォルムを強制するでもなく。「照らす」と「光る」がひとつのカタチに同居する、それはもう、ステキなデザインだと思うのです。
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インフォ2

最近は少し脱俗世間的な、ある意味仙人のようなというと言い過ぎだけど、まぁまともではない生活をしているので情報というものに疎くなっている感があり。
予想を裏切らず、年内に発売が決定されたっていうニュースも夜中にめくる新聞で知ったりします。
INFOBAR2発表
au design project INFOBAR2 発売決定の記事

新聞ってスローメディアだよなぁと、思ってしまうこと自体が、もうどうにかしちゃってるんじゃないかとも思うんですけど。

いやしかし、INFOBAR2はモックアップそのもののカタチで発売されるのですね。これはすごいゾ。液晶部分なんて、曲面なんだもの。
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ルミックス

ボクのストレスと物欲は、ほぼ間違いなく比例します。必要に駆られて、というのも大きいけど、まぁこのタイミングでご褒美的意味合いも込め、デジタルカメラを買いに。
FX-100
Panasonic Lumix FX-100

どこにでも一眼を持って行ければベストなんですけどそうも行かず。これまで使ってたサイバーショットL-1もは便利なんだけどもうちょっと画角が足りない。コンパクトな広角、が必要だったんです。
(1)28mm以上の広角で (2)スポット測光ができる (3)お手軽カメラ
がカメラ探しの3つのポイント。

結果、なんちゃって“ライカ”。数あるルミックスの中でも珍しくCMキャラクターに“あゆ”を起用していないメンズ向けモデルだったりします。CCDがちょっと大きかったり、1220万画素だったりするんだけど、そんなことより真っ黒な外観がカメラ然としててツボだったのです。

イマイチ“所有欲”を満たしてくれるモノではないなぁ、というのが正直なところ。スイッチ類含めたボディーのつくり、特にシャッターボタンとズームレバーの取り付けがアマい。でも、決め手となったレンズは歪みが少ないのはイイ感じ。
ルミックスは、デザインフォーマットがしっかりしている分、外観は似たり寄ったり。このモデルは男性向けっていうこともあって、要所要所がカクカクと角張ったカタチにカスタマイズされています。が、やはり機種固有の印象は薄く、あくまでも“ルミックス”なのですね。フォーマットを決める、という手法は、実は“売り手”の理論なんじゃあるまいか。そう思ったりもするわけです。

どんな風に写るかはまだわからないけど、これからしばらくはどこ行くのも一緒です。“眼モ”道具。
正面からの見た目が気に入ってるのだけど、撮ってる本人からは見えないんですねぇ。あちゃ。当然といえば当然。
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ビール

友人の結婚祝いにリキクロックを買ったあと、心身共に疲労困憊、な自分への栄養補給に、D&Departmentのダイニングでおひとりさまビール。
dでビール
ハイネケンの生

“感動産業”、についてちょっと想いを巡らせてみたりして。あとは、「用・強・美」の“美”についての復習。
最近はなんだかやられっぱなしなのです。でもカツレツは旨いのです。
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膳處漢

にわか雨の土曜日、夕方から京都へ。大学の先輩後輩先生とちょっとした食事会(飲み会?)に。場所は先生のセレクトによりココでした。
膳處漢
膳處漢(ぜぜかん) ぽっちり

こう見えて、昔は繊維問屋の町家だったそうで。ファサードだけみるとコンクリート造のようだけど、中にはいるとバリバリの木造日本建築だったりします。中庭があり、獅子脅しがあり、離れもあり、一番奥には藏まであって。藏はカウンターメインのバーに改装されていて、そこの名前が“ぽっちり”です。

出てくる料理はなんと中華。これがまたミスマッチな、あっさりすっきり北京料理。とっても美味しい。

あらたに厨房が設けられている以外は、いわゆる「家」なので、間取りなんかも全て住宅のスケール、全室個室。気分的には「家」に“お呼ばれ”してる感覚。だから「そのままでどうぞ」と土足のままで奥まで通された時はちょっとドキドキしちゃいました。戸惑い、ですかね。土足で家にあがる。なんだかすごく“悪いことしてる”感があります。

靴脱ぐのは結構面倒だし、この方がコンビニエントでいいのでしょうけど、やっぱりちょっと抵抗あります。

このお店、東京資本、らしいのです。それがまぁ、そうさせてるっていうのが一説として話題に上ったり。真意はいかに。
たまに行くならこんな店、オススメです。
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瞬間の記憶

どうも時間の使い方がヘタクソで、どうにも買ったのに読んでない本がたくさん。買ったのに見ていないDVDもそこそこ。HDDレコーダーに溜まったテレビ番組もたくさん。
そう、これもまだ見てない。
瞬間の記憶
『アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶』

原題は「the impassioned eye」=“情熱的な眼”。『瞬間の記憶』という邦題の方が、なんともハマる良いタイトルだと思う。
ボクの大好きな写真家ブレッソンが、自らの人生と写真を、ブレッソン自身が語るドキュメンタリー。

見ていない、というのは実はウソで、ホントは一度サラッと見たんだけど。なんだか“ちゃんと”正面向き合って、ちょっとかしこまって見ないといけない気がしていて、そういう意味ではまだちゃんと見られていない。でもね、このドキュメンタリーはきっと素晴らしいですよ。そう、確信してます。

愛すべき記憶。
決定的瞬間。

この2つのコトバの、なんとまぶしいこと。
映画の公式サイトに載っている川内倫子のコメントは「やっぱり写真はいいなぁと思いました」でした。ボクはブレッソンの写真をみると「やっぱり生きるっていいなぁ」と思う。僕たちのいる世界はまだまだきっと瑞々しい。

当然ね、コレクターズ・エディションのDVDですよ。リッチなパッケージに、リッチな写真集付き。段ボールのパッケージが、昔つくった自分のポートフォリオ(=作品集)にそっくりで、それもまたなんだかうれしかったり。
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手ぬぐい

やっぱり国立九州博物館にも行ってしまいまして、ええ。とっても大きな建物でした。

こういう場所で普段なら、ミュージアムショップとかのぞいてはみるものの、安易なロゴ入りグッズの洪水に辟易して何も買わないんだけど。今回はオリジナルの手ぬぐいを大人買い。
九博オリジナル手ぬぐい
国立九州博物館オリジナル手ぬぐい

一見博物館とはなんの繋がりもないようなんだけど、実はね、博物館の収蔵品から図案が起こされているんです。プロデュースは「かまわぬ」。

オリエンタルな収蔵品が多いのもあって、この手ぬぐいの図柄もいわゆる「和テイスト」とはちょっと違う。中国や、南蛮のかほり。
注染(ちゅうせん)という染め方で、図柄に裏表がなくって。いわゆる“おみやげもの”にありがちな安っぽいプリントではなく、“ちゃんと”職人さんの手で染められています。

思い出だけじゃ、つまらない。使えるだけじゃ、つまらない。使える思い出、というモノのあり方。こういうミュージアムショップのあり方、“手拭い”そのものへの興味が沸々と、です。

あ、でも「博多通りもん」も買いました。スタンダードなところでね。
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ぐりんぐりん

さて博多。

初めての博多はなんだかとっても“濃い”街でした。人が、とか、雰囲気が、とか、そういうソフト的な面だけではなくて、実際の街にばらまかれた色彩もなんだか強く、濃いんです。ベージュもレンガ色も赤もオレンジも、他の土地に比べてなんだかちょっと濃い。そしてなぜか暖色系。そんな“濃さ”がボクの博多のファーストインプレッション。

博多に行った主目的はさておき、やっぱりココは行っとかないとねぇってことで。天神から路線バスに揺られて、埋め立て地まで。
ぐりんぐりん
ふくおかアイランドシティ中央公園「ぐりんぐりん」(伊藤豊雄建築設計事務所)

中央公園のスケール感からすると、想像よりもちょっと小ぶり。だけれどもその小ぶりな感じが周囲の環境と上手にマッチしていて(当然緑化によるところも大きいのだけど)、この見た目にしてあまり違和感がない。
ぐりんぐりん屋上
メイン機能は植物園なんだけど、つまりビルディングタイプとしては植物園なのだけど、これを従来的な意味合いで“建物”とか“建築”とか言ってしまうのはちょっと違う。屋根とも床とも言える1枚の、その名の通りぐりんぐりんした、柔らかそうで硬い“面”があって、うんまぁざっくり言ってしまうとただただその面があるだけなのです。空間と言われる部分はその面に、また別物としての仕切りを取り付けることだけで生まれています。

こういう場所がどこにでもあってもイイとは思わないけれど、ふつうの人がイメージするケンチクの、遥か遥か先にあるこの場所は十分に魅力的で、またそれを人のイメージよりも先に現実のものとする伊東豊雄の想像力に感服してきたのであります。
カタチとしてはどうしようもなくエキセントリック。でもね、公共空間の使われ方としては非常にベーシックなのです。メディアテークの時もそう、使う人は違和感なく使えてしまってる。そこがね、良いなと。

帰りはN700系に揺られて。
N700
乗ってしまえば思っていたよりもふつうです。シートの色が珍しく鮮やかなブルー。横から見ると鼻先がスパッと終わってます。
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