HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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ジャック

あともう数時間したら、西へ西へと向かいます。今週末の目的地は博多。

移動のお供は睡眠と、眞木準さんのこの本。
胸からジャック
「胸からジャック。」眞木準

意味不明なタイトルと、ミステリアスなカバーフォトの組み合わせに購買心を刺激されて。パラパラとめくってみると、“ジャック”とはどうやら“惹句”、ということらしい。

真木さんの本はなぜか買ってしまいがち。短いコトバに込められた意図が、ググンとこちらに向かってくる気がして、どうも受け止めなきゃいけない気になるのです。

コトバ、を重要視するようになったのは、ほぼ間違いなくとある1人のデザイナーの影響なのだけど、ボクがそうするときのリズムとか抑揚とか、それはたぶんちょっとずつ、眞木さんや、その他の好きなコピーライターさんの影響を受けてるんだと思うのです。

コトバは偉大です。
書物 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

ロケット

ウワサは聞いていたけれど、当のその場所に行くとほんとにロケットは発射してしまったようで、枠組み足場と、3mの仮囲いと、ポカンと印象的な吹き抜けと、そこに架かるエスカレーターだけがそこに残ってました。
ロケットなきロケット広場
ロケット無きロケット広場

何人の友達とここで待ち合わせしたんだろう。
なぜここにロケット?と一度は疑問に思うものの、もうあまりにも長い間そこにあるもんだから、ここが“ロケット”広場であることが当たり前で。商業施設にしては珍しく、雨が降ったら濡れる場所でもありました。

ボクの生まれた年にグランドオープンしたこの施設、旧西部グループ(現セゾングループ)が全面的に協力していたらしい。ということもあってか、なんとロケットを置くことを発案したのはあの田中一光だとか。
「宇宙技術が未来を開く。ロケットは未来都市のミナミにふさわしい。」
だなんて。なんてキャッチーな。

でもって西部だけに、オープニングのコピーを書いたのはなんと糸井重里だそうで。
「街はうごいていく、ミナミへ、ミナミへ」
だって。おぉ。

なにはともあれ、街は再び動き出した、ってこと。
日記 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

マインド

たしかもう2ヶ月ぐらい前、天満橋の地下にある演歌の流れる居酒屋で、ボクのかけがえのない先輩である人と生ビールをジョッキでやりながら少しの時間お話しして、じゃぁまたと別れたその後に、どうしても気になってヨロヨロと書き留めたコトバ。
デザインマインド
勝手に引用してスミマセン(名前は一応伏せてます)

ぼくのロディア(No.12)には、こんな走り書きがいっぱい。

書いては忘れ、憶えては千切り、ときどき机の前に貼り付けたりなんかして。
日記 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

576

オフの日はほとんどスニーカーです。だってラクだもの。
スニーカーといばなんでしょう。オールスター?ジャックパーセル?スタンスミス?プロケッズ?バンズのスリッポン?トップサイダー?スプリングコート?最近だったらマカロニアンとか。察するに、たぶんオールスターをイメージする人が一番多いんじゃないかと。

ちなみに「スニーカー」とは「sneak(忍び寄る)」っていう英語から来ているらしいのだけど、このキャッチフレーズを考えたのはKeds社だそう。

でも、ボクにとってのスニーカーといえば、ニューバランスM576なのです。
NB LM576UK
今回はイギリス製のLM576UKを買いました

この前576は、北京で散々歩き回った時につま先のソールがぺろりんと。
大学時代から履きつぶしては買い足して、かれこれ7年間ほど履き続けてる靴。ド派手なパープルとかUKキミドリとか、バーガンディーとかも履いたなぁ。たまに996とかに浮気もしたけれど、オールスターもずっと持ってるけれど、履く頻度が高いのは圧倒的にニューバーランス。常に1足持ってないとなんだか落ち着かない。大きな「N」マークの主張は強いですけど、それなりに、どんな格好してても合う(気にさせてくれる)のもイイ。

ボクにとってのスニーカーの原型に対するイメージが、このM576なんですね。クツ、ではなくスニーカー。誰がどう見てもスニーカー。このM576を見て、スニーカーって答えない人なんて、まぁそうそう居ないんじゃないかと。ボクにとって一番“ふつう”なスニーカー。“スニーク”できそうな感じがイチバンする。

オールスターも原型なんだけど、もっと原始的な、“クツ”の原型に近い気がするのですよ。

目指せ坂本龍一、です。
モノ | permalink | comments(7) | trackbacks(1)

セッション

お盆休みもないボクは、アレコレ時間をやりくりして無理矢理にでも出かけます。ライブだって行っちゃいます。
sleep walker @クラブクアトロ
sleep walker @ クラブ・クアトロ

実は初めて、のクアトロで初めてのジャズライブ。念願のsleep walker。ピアノ、ドラム、ウッドベース、サクソフォーンの4ピースが奏でる音楽に身を委ねるのです。

ジャズのライブの、あの、その場で作り上げていく感覚がとてもイイ。全体としての主旋律はもちろんあるんだけど、要所要所で挟み込まれて“目配せ”でつながっていくその場限りのメロディーは、ライブでないと体験できない音の一期一会。他のライブでもそうだけど、それ以上に一期一会。

久しぶりにかっこいいオトナを見た感じ。ボクもいつか、アームホールがタイトな白シャツを着て、座ってるオシリが浮くほどにピアノの鍵盤をたたいてセッションしたい。
なんて、妄想したりして。
音楽 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

かわゆか

数年前に行ったときは見事に雨でした。でも今年は大丈夫。
結局最後まで“かわゆか”なのか“かわどこ”なのか分からなかったのだけど、ボクが行った方はどうやら“かわゆか”が正解らしいです。
そうそう、友人たちと京都は鴨川の川床に行ってきたのです。
川床
床から鴨川

日中は35℃を超す暑さだったわけですが、夕暮れの川床は思った以上に快適で。鴨川からの涼しい風に吹かれて、美味しい焼き肉をいただいてきました。

暑い季節の夕暮れに、外に出て夕涼み。足下には川が流れて、遠くに目をやると山陰、夕焼け。こういう気持ち良さって、こういうことを気持ちよいと感じられることって、日本に生まれた者の特権だと思うのです。
三条ではスタバなんかも床を出していたりして、とってもカジュアルになってきてます。貴船なんかに行っちゃうと、それはまた違った雰囲気なんでしょうけどね。

嗚呼、日本の夏。ロックフェス共々、夏はやっぱりオープンエアがいい感じです。
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小学生に

机の上にならんだガジェット3つ。
小学生に尋ねてみよう。どれが一番デザインされているとおもう?
デザイン3
iPod・MUJI計算機・MEDIA SKIN

どんな答えが返ってくるだろう。小学生のボクなら、「計算機」って答えるような気がするし、今のボクなら「iPod」と答えるような気がするし。

この違いって、なんだろうね。付加的な情報をいろいろ知ってしまっているからってことなのかね。“純粋にモノを見ること”って難しい。デザインってなんなんだろう。
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慈しむ神社

「いつくしむ」ではなく、「いつくしま」なワケですが、平安末期に建立されたこの神社建築は、間違いなく宮島という自然を慈しんでつくられた建物だと思ったのです。
そうそう、ここがホントにホントの目的地 in 広島。
厳島神社
厳島神社 本社本殿

背後に原生林を背負い、海に張り出した回廊と本社、唐突に海の中に立つ鳥居。全てがまさに神聖なる宮島の自然を慈しむように建っていました。最近は毎年のように台風被害に遭っているけれど、それすらも慈愛の対象となってしまうような気さえします。だって、だれが見ても、台風に壊されるような場所に建っているのだから。

厳島神社
その立地条件もそうなのだけど、やっぱり一番経験したかったのは、曲がりくねる回廊から本社・大鳥居へのシークエンス。

思っていたよりも明るい朱色に塗られた回廊を歩くと、海に近づいてみたり、突然90度折れ曲がったり。本殿に至るまでにクネクネとアプローチは曲げられ、クルクルと場所への印象が変化する。途中でどっちを向いてるのかわからなくなったり。
そして海に向かって鳥居を目にする。振り返ると拝殿、と本殿。このちょっと冗長な演出が、とても日本的で、でもその立地から他には絶対ない場所になっていて、やっぱり来て良かったなぁと、しみじみ思える場所だったのでした。

ついでに山の上にある千畳閣も、豪快にポカーンとした、なかなかいい感じの建物でした。
建築 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

エコ・アトリウム

広島っていったら平和公園かココでしょうと、ひどく偏った考えに基づいて、広島到着後お好み焼き食べてから真っ先に行った場所。
エコロジー+アトリウム=エコリウム。正式名称は広島市環境局中工場。いわずとしれた谷口吉生設計のゴミ処理工場。
エコリアム
エコリアム 設計:谷口建築設計研究所

都市軸にのっけるという、伝統的なプランニング手法でつくられた建物で、もうわかりやす過ぎるほどわかりやすく明快。ゴミ処理場という建築的に「未知な世界」を、建築として世間一般に向けてプレゼンテーションするにはこれぐらいわかりやすいのがいい。

ネガティブなものを公開して見せることによって、その場所の質が保たれる、あるいは向上する、もしくは興味の対象となる、はたまた“萌え”の対象となる。とても美しいとかカッコイイとかいうイメージではなかったものが、なんだかステキに見える。見られる方はそのイメージを壊さないように努力する。そんな相互作用ってやっぱりあるんだな、と。

エコリアム
そしてこの、突き抜ける空間のボキャブラリー。
純粋な場所の魅力はもちろん、建物管理の面でもとっても有利に作用してる。とてもシンプルで純粋で強い。
日常的に複雑なシステムにさらされて、それにだんだん慣れてきている自分を、ハッとさせてくれる力を持っていたのでした。
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