週末の締めくくりとして行った天保山のサントリーミュージアム。最終日の「インゴ・マウラー展」へ、滑り込みセーフ。
なんと図録は売り切れでした。
プロダクトがズラッと並んでいる、いわゆる展示会っぽい展覧会だったのだけど、展示されているモノが素晴らしいので全然問題なく成立していました。知ってはいても実物を見たことないっていうのがけっこうあったり、何よりプロダクトがとてもハッピーでキュートなのですよ。だからすごく楽しめた。
カンパリ・ライトやカンド・ライト、ライト・オレ。のように別の目的のためにつくられたものの意味をいったん解体して再構築したもの。XXLドームやシュリッツのような、プロダクト然としたプロポーションとアプローチを持つもの。ルーチェリーノやポルカ ミッセリア、エジソンのような極めてアーティスティックなつくられ方のもの。ヤ・ヤ・ホのようなシステムありきの発想。決してそのどれかが突出しているんじゃなくて、そのどれもがパラレルに発信されているのだからすごい。
いやね、実はすこしバカにしてたんですよ、
ルーチェリーノとか。でもね、実物見てしまったらもうノックアウトです。か、かわいい。
普段はね、結構“カワイイ”は気を遣って使うようにしてるんですけども。このときばかりはすぐ出ましたね、“かわいい”。
というわけで、いつか買います、ルーチェリーノ。ええ、8マンエンもしますけども。こういうプロダクトって最近はもう流行らないんだろうな。
クオリティーを保つため、会社を設立してそこから商品を流通させているそうで。まさに現代版家内制手工業です。しかもその名も“インゴ・マウラー社”。日本でボクが真似しようとすると“株式会社はしもとゆうすけ”。なんのひねりもなくわかりやすいことこの上なし。
インゴ・マウラー・ショップ