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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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テイクアウト

モス大好き人間なボクですが、今日は一日中ずーっと家にこもりっきりだったので、お昼に近所のモスバーガーへ行ったのです。といっても、ウチから小走りで30秒ほどですが。

持ち帰りにして商品を受け取るときに、ん?と。
モスの袋
いわゆるポリ袋じゃなく、紙袋なんです。

これはね、良くできてます。口を折りたためるように持ち手が普通より長くとってあって、しかも丈夫。この持ち手の長さがチャーミング。ほら、見た感じなんか、ファーストフードのお持ち帰りだとはとても思えないでしょ。
そして、ものすごくコストがかかってると思います。持ち手を別パーツで接着するために、工程がいくつも発生するはずだから。ポリ袋なら熱圧着の流れ作業で終わりです。

非石油系材料を積極的に導入していく活動の一環だそうで。頭が下がります。いやそれにしても、コストかかってるなぁ。
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札幌ドーム

日本ハムファイターズ優勝。素晴らしいですね、これからのプロ野球ってこういうことか、ってちょっと感動してしました。いや野球にはね、あんまり興味ないんですけども。新庄の生き様はほんとカッコイイと思います。新庄の信条、なんて。
札幌ドームへはたしか2年前に行ったんですが、優勝記念てことであらためて。
札幌ドーム
すごく良い球場でした。肉まんみたいなカタチとか、ホバリングするグラウンドとか、そういうことばかりに目がいきますけど。

シングルスロープ
実はこのスタンドが素晴らしい。

建築家、原広司によって“シングルスロープ”と名付けられたこのスタンド。写真の通り傾斜が真っ直ぐ。普通ならお椀のようになってるんです。でもこの“仕掛け”のおかげで不思議なぐらい一体感がある。グラウンドまでの距離がグッと近い、対角線上の観客席までもがグッと近い。

見渡せるとか、そういうことだけじゃないです。ずーっとひと繋がりの空間があって、その一部分を自分が構成してるんだということを感じられる。

球場って、全体的なプランニングとしてはもはや変えようがないもので。そこにちょっとした仕掛けを、このスケールで持ち込む。末恐ろしいです、なんせモックアップで確認とか、できないですから。それをきちんと意図したとおりに実現する。建築家やデザイナーに求められる一番の職能ではないかと思うのです。

KBYM weblog
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カラフル

you tube とか google video だとかで話題になっていた(らしい)ナイキのバイラルコマーシャル。色とりどり→“レンジャー”っていう小学生的発想を、真面目にやっちゃってるってとこに、ナイキの懐の深さを感じます。
ナイキレンジャー
Nikecosplay(「ジミダー覚醒」)
Creative Director/Naoki Ito, Tatsuro Sato(ADK)・Director/Kan Eguchi(空気モーショングラフィックス)・Production/TYO

キャストが絶妙。レンジャーというか、三谷幸喜っぽいおっさんがイイ、おっさんが。単調なBGMも。

アホな映像ついでに、サイト内のコンテンツもアホです。
NIKE ID "play colorful"
コスプレのカスタマイズができちゃいます。結局買えないんだけど、アホなかけ声とカスタマイズする楽しさは十分楽しめる。アホだけども、NIKE IDの魅力はきっちり伝えてますよっ、てことです。さすが。
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ZOOM 414

最近は少しずつ、出来るだけなんでもシンプルにしようと心がけてます。だから持ち歩く筆記用具も、何本も持つんじゃなくて最低限の赤・黒・シャープが一緒になった多機能ペンをだったりします。
こないだまでロットリングのエクステンションっていうゴツイ見た目のを使ってたんだけど、意外とデリケートな機構だったみたいで壊れてしまいました。
そしてコレを。
TOMBOW ZOOM414
TOMBOW Design Collection ZOOM414

実は日本よりも海外での展開に力を入れている、海外の方が評価が高いシリーズだったりします。2006年iF賞、red dot賞を受賞。
自分でもまさかとは思いつつ、あのトンボです。見た目にはあまり訴求力はあるとは言えません。でも惹かれる何かはしっかりとある。

多機能ペンにしてはとても細いです。9.5ミリだそうな。しかもよくあるタイプとは逆に、ペンの頭の方が細くなってる。この細さが一番のポイント。見た目はとても“地味”なのです。

説明書の冒頭に「デザインとエンジニアリング」という言葉を見つけて、筆記用具にエンジニアリング?と、言葉のミスマッチさに心地よい違和感。筆記用具にもエンジニアリングがあると、あたりまえのことですが、コレはまさにそのエンジニアリングによって成立しているカタチ。この細さに詰め込まれた機構、しかもそれがブレなくしっとり気持ちよく動くっていうことがしっかりとデザインされています。
いやだってほら、すごく地味ですから。見た目は。


ねじ込み式の消しゴムキャップとか、バネ機構のクリップとか、表面のブラス処理とか、重心の位置とか。微に入り細に入りとは、きっとこういうこと。
長いつきあいになりそうです。
モノ | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

コーデュロイ

眠い目をこすりながらふと見上げたら、電車のなかの広告をギャップがジャックしてる。GAPのコーデュロイのキャンペーンでした。

中吊り広告はホンモノのコーデュロイ生地にプリント。端っこが、ちょっとだらしなくヘナヘナとしているのがカワイイ。こういう広告にも“シズル感”というのがあるのだとしたら、きっとこういうことなんだろうか、と思ったり。
GAPコーデュロイ

日本語のフォントが、なんだか海外でよく見る“よそから借りてきました”風。なんか浮いているんだけど、それはそれで妙なアメリカ感が出ていて愛おしいです。

ボクはコーデュロイの5ポケットパンツが大好き。冬の間は毎年ヘビーローテーション。そういえば、昔は“コール天”って呼んでたよなぁ、いつから“コーデュロイ”になったんだろ、とか色んなこと思い出した朝。
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待ち人来ず

夜中に車に乗って山道をとばす。明け方前に目的地について、途中のコンビニで買ったビール飲んで、車の中でちょっとだけ仮眠して明け方を待つ。
バスフィッシング
七色ダムに、バス釣りに連れて行かれたのでした。

中学生のころ以来だからほんとに11〜12年ぶりのバス釣り。その当時一緒に釣りに行ってた友人と、こうしてまたダム湖の上でボートに乗って浮かんでいるのだから不思議なものです。普段の生活では自然とかアウトドアとかまったく臭わせないボクですが、こういうのも結構好きだったりします。

モノとしての釣り道具って、機能の塊なわけです。仕組みもほぼ完成してしまっているし、しかも厳しいシチュエーションで使われる。自然と洗練されています。どれだけ詰め込むか、ではなくて、どれを選択するか。なんでもかんでもっていうのは美学に反する。野暮ってものです。

釣果は、ちっこいバスが6匹。40センチオーバーの待ち人(魚)は、来ず。たまにはこうして意識を遠くへ飛ばしてしまうのもいい。楽しい1日でした。
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刃物

なにやら触発されて、タケフナイフヴィレッジの刃物が欲しくなる。てことでペーパーナイフを買ってみたのです。そろそろこんな道具も良いかなと。
タケフ・ペーパーナイフ
“ペーパーナイフ” タケフナイフヴィレッジ 2100円。
研磨していない荒々しいステンレス鋼にフラクタルグリップ(波波グリップ)、かなり男らしい印象。

もちろん今まで封筒なんて、手で破るかはさみで切って開けていました。それはそれで事足りていたんですけどね、やっぱり“専用の道具”って良いものです。はい、気持ちがいいです。
職人の手による道具は、デザインとタッグを組んでも違和感なく手に馴染み、道具としての存在感がある。持ったときのフィット感とかないんだけど、しっくり手に馴染む感はあります。ちょっと大きめのサイズと重さのせいかもしれない。

最近しばしば見かける、グリップと刃が一体化したデザインの“はしり”がタケフのナイフ。もちろん、デザインは川崎和男。今見ても、古さも時代も感じないのはすごいです。個人的には家にあるグローバルが好きなのですが、また違った魅力があります。職人の道具って感じが。
タケフナイフヴィレッジのポリシーが、また素晴らしいと思うのです。“美術工芸品”って、まさにデザインプロダクトの日本語訳なんじゃないかと思ってしまう。
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ひさし

フラフラと片町あたりを歩いていて、なんだか風景にちょっとした(良い)違和感を感じてぐるっと見渡してみると、ああコレだったか、と。
片町商店街の庇
庇がズラッと。

商店街と言ったら全覆い型のアーケードだけれど、ここは空が見えます。そのかわり、各建物からきれいに庇が出てる。なんかいいなぁと思うのです。もてなしの気持ちとか、通りとしての一体感とか。
両側から庇がにょきっとでている風景は独特です。古いのも新しいのも、みんな庇を出してます。高さが違うもんだから、バラバラと段差が出来ていたりもするんですけど、でも庇は庇です。

調べてみたら、地区計画として条例化されてるんですね。議案第235号。勉強不足でした。こういう地域ルールってきっといっぱいあるんでしょう。片町はそれがすごくわかりやすい。
屋上ガーデン
庇の上がテラスになっていたり。
オーバーハング
そのまま居室がオーバーハングしてきていたり。
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いのちきもちかたち

みたかった展覧会も、聴きたかった講演会も、運良くぜんぶ21世紀美術館なわけです。だから1日中美術館を離れず。これはこれで贅沢な過ごし方だと思います。
川崎和男展
「川崎和男展 artificial heart いのち・きもち・かたち」

工業デザイナーの展覧会としてとても意味あるものだったと思います。特に光造形による人工臓器群の展示は、デザイナーというものの本質的な仕事・役割がどういうものなのかということを暗示していて、“デザインってこういうこと”というのが知らず知らずのうちに実感できるような展示でした。もちろんその分けっこう難解なのですが。ムズカシイものを難しいと理解することもまた必要なのだと思います。デザインとは表層の操作だと思っている人が、まだまだ多いですから。

Appleのアドバンスドモデルは、今見てもやっぱり新しいです。マインドトップは今でも欲しい。展示の中には、なんとそのペーパーモデルが展示されていて。「CADとかCGとか、エスキースのツールは増えましたけども、人の手でつくる、描くというのはやっぱり大事だ」とは、講演会での発言。丁寧に作られたモデルを見られるのはとても貴重。

EIZO、メガネ、タケフの刃物と、北陸地方にちなんだ展示が多いのも、金沢という土地に思い入れがあるからなんだろうと思います。運良く間に合ったあとの講演会でも、“北陸”のことについて多く語られていました。そして今までの講演会よりも、ずいぶんとパーソナルな部分を出すことが多かった。序盤、延々と車いすについて語る川崎先生なんてはじめてみました。たっぷり2時間、また色んなことを学んだ気がします。

最後に打ち合わせ。ホントはこれが目的。そして無理矢理じぶ煮を食べて、喫煙車両で大阪へ戻ります。
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かなざわ

バッタバッタと結局日帰り金沢に。朝7時11分発のサンダーバード1号(注:ロケットではなく特急電車)に乗って、車中爆睡。時々起きてみると、車窓からの景色に緑色の割合がドンドン増えていく。
金沢駅前はでっかいガラスドームで覆われていて、でっかい鳥居なんかあったりして。今回の目的はまぁ色々なワケですが、とりあえず1年半ぶりにここへ。
金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館。今回は内側からの写真を。

外の芝生広場では、フリーマーケットやってたり、ミニSLがおじいちゃんやちびっ子を乗せて走っていたり。相変わらず館内は人がいっぱいいて、話し声が聞こえたり子供が走り回っていたり、お年寄りが笑い声あげていたり。まぁなんだか楽しい美術館なワケです。

上手く、というか神経使って運営されているんだろうナァと思います。白い建物ですからね、ディティールレスな建物ですからね。気を抜くとすぐ陳腐化してしまう。でも今のところすごくいい使われ方をしています。すごくいい建物になってる。
ソフトウェアとハードウェアのバランスがいい、と言ってしまえば安っぽく聞こえますけど、つまりそういうことなんだと思います。“こう使ってね”というのと、“こう使おう”っていうのが合致しているのだと思います。

“アジ”とか“経年劣化”とかが全く似合わない建物です。建築関係者からしたら、床のクラックがどうとか、ガラスのシーリングがどうとか、まぁ色々あるんでしょうけど、ボクはそんなこと気にしませんよ。
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