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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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勉強の会

実は結構楽しみに、心待ちにしていた日だったりして。
定休日のD&Departmentへと急ぐ7時前、「D勉強の会」へ。
D勉強の会
ゲストは伊藤忠ファッションシステムの川島蓉子さん。

働き方のこととか、予算の話とか、現状維持の話とか、アパレル業界のゆがみとか。こういう場には珍しく“会社人”である川島さんの話はリアリティーがありました。世界との乖離がないというか、良い意味で常識的というか。

著書は色々読んでるのだけど、なかなかどんな人なのかが見えてこなかった人で、そこを確かめるのが裏の目的だったり。川島さんはとても快活で強い女性でした。これだけのポジションを築いた人なのに苦労話のひとつもしない。まぁそのせいで、結局なんだかちょっとはぐらかされたというか、核心に迫りきれなかった感もあるんですけど。

ロングライフ、というテーマと必ずしも合致してなかった気もするけれど、新しい視点を与えてくれる良い機会でした。
マーケティング、マーチャンダイザー、デザイナー、プロデューサー、ディレクター、スポンサー、研究者、エンジニア、ジャーナリスト…色んな人がデザインには携わっているはずで。みんな良いものをつくりたいっていう気持ちは同じだと思うだけど、社会の仕組みや立場によってちょっとズレていくそれぞれの視点とか感覚とか、そういうものに触れられる場であって欲しいなぁと、改めて思いましたよ。D勉強の会。色んな立場の人に会ってみたい。

それにしてもナガオカさん、なんだか悩んでいる様子。北欧へ行きたい。
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さよなら

実は案外、携帯電話というやつには無頓着で、最新の機能にはあんまり興味がない。携帯なんてまぁ電話ができてメールができて、たまにテトリスなんかやっちゃったり、それで十分っていう旧人類です。そんなボクが、やっとこさ携帯の機種変更をしました。
さよならインフォバー
さよならインフォバー。

かなり愛着ありました。少々電波が悪かろうが動作がもっさりしていようが関係なく。でもさすがに3年過ぎて、水没させてしまったり、メールの半分が受信エラーになったり、マグネシウムのフレームにひびが入ってたり、調子が悪かったのです。アンテナなんかボンドで留めてたし。だからもう仕方なく。

携帯電話の保証期間って35ヶ月だそうで。まぁまだまだ劇的に成長していく産業ですから、社会的寿命が短いっていうところには、今のところ納得しておかないとダメなのかもしれません。だったら、外側のカタチだけは継承していくっていう方向も、まぁナシではないんだと思いますが。

後にも先にも、もうインフォバーみたいな携帯は出てこないんじゃないかと思ってしまうぐらい、偉大なデザインだと思います。私的永久保存プロダクトとして、大事に持っておくことにします。
で、auさん。お願いだからストレート端末を出してください。ニーズないのかなぁ。
モノ | permalink | comments(7) | trackbacks(0)

ロマンチック

堂島のジュンク堂で、通り過ぎようと思った本棚にコレを見つける。手にとってパラパラ。手に抱えていた2冊の本と雑誌と一緒にレジへ連れて行く。
ロマンチック
佐内正史『ロマンチック』

全280ページ近く、文庫本サイズのポテッとした写真集。写っているのは女の子ばっかり。撮る・撮られるの関係が、すごく微妙な距離感なのが伝わってくる。だから見ていてなんだか恥ずかしい(ネガティブな意味ではなく)。
アイドルでもなく、女優でもなく、普通の人たちが、撮られ慣れていない人たちがそこにいて、撮られることに対するとまどいやぎこちなさまでが全部写ってる。そこにある光は柔らかく曖昧な光で、それもまたなんだか気恥ずかしいのです。そうそう、だからロマンチックなのか。

文庫本サイズだからポケットに入れて、たまーに電車の中でパラパラめくって、やっぱり恥ずかしくなってすぐポケットへ。なんていう写真集です。綾瀬はるかが書いてる帯がまたカワイイんです。

今日の晩ご飯は沖縄料理。ブルーシールアイスのサトウキビ味は非常にウマイ。
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シャープナー

前回母親にプレゼントした文化包丁に続き、今回はGLOBALの刃渡り13センチのスライサーをプレゼント。大それた感じがまったくなくて、これはもう確実に使いやすそうなサイズしてます。で、ついでに包丁研ぎも買ったのですが。
スピードシャープナー
吉田金属 “スピードシャープナー”

これがもうね、どうしちゃったんだっていうぐらいノスタルジックなカタチをしていて。なんだかGLOBALのシリーズととってもミスマッチなのです。あ、シャープナーだけはデザインするの忘れた、みたいな。
反対側には缶切りがついてますから。

でもそれが逆に、吉田金属が、ただデザインに凝った刃物を出してる新進気鋭のキッチン用品メーカーではないんですってことを証明してくれているようで、ちょっとうれしくなったりするから不思議です。
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Quruli

タクシー飛ばしてZepp大阪、くるりのライブへ。
くるり
初生くるり。スタート直前ギリギリセーフ。

ステージの岸田さんを遠目に見ると、バッファロー吾郎の竹若に見えましたが、一発目の「ワンダーフォーゲル」を聴くとやっぱりそれは岸田さんでした。

やっぱりライブはいいですね。くるりのロックを、ロックなくるりを、存分に楽しんできました。アンコールなんかね、もうあり得ない選曲だし。
あと、くるりのファンたちはみんなとても行儀が良くて、非常に高好感度だったのも個人的にはヒットでした。
音楽 | permalink | comments(6) | trackbacks(0)

ブランドの

何を目的にしているわけでもなく、特に関係あるわけでもなく、でも川島蓉子さんの本って何冊か読んでいて。以前ここでも書いた『松下のデザイン戦略』とか、他にも『伊勢丹な人々』とか『ビームス戦略』とか。
で、次はこれ。
ブランドのデザイン
『ブランドのデザイン』 川島蓉子

キューピーのマヨネーズとか、資生堂のクレド・ポー・ボーテとか、サントリーの烏龍茶とか伊右衛門とか、無印良品とか。ブランドが消費者とどのようにコミュニケートするか、という部分にスポットが当てられていて、テーマがかなり“広告”方向に寄ってます。ブランドそのもののデザインに焦点が当たっている感じは少ない。

なんだかね、いつも物足りない感じがするのです、川島さんの本。事実としては知っている内容が多いからかもしれない。非難するつもりではなく、もう少し“その先”を知りたいという感じがします。
でもそれは、“伊藤忠ファッションシステム”っていう(ボクにとっては)得体の知れない未知の領域で、川島さんがどんな仕事しているのかっていう予備知識がなさすぎることが原因なのかな、と思ったり。人となりとか考え方とか、やっぱりその人が“何をしたか・何をつくったか”っていうのに、大きく露呈してるはずなので。

だからそこら辺を、本人を前にして確かめられたらいいなぁと思うのです。そう、来週の勉強会のゲストは川島蓉子さんです。
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ミル・コリン・ホテル

久しぶりに映画を見たい気分。というか、精神的にも物理的にも、見る余裕ができたというべきか。深夜3時、借りてきていたDVDを見始める。
ホテル・ルワンダ
『ホテル・ルワンダ』

だけれども、久しぶりに見る映画としてはあまりにも重く厳しい現実を突きつけられる内容で、途中何度か耐えきれずに再生を止めてしまいました。
僕の知らない世界がまだまだあります。

“知る”ということは、何かを理解しようとする上でとても大切なことで。恨んだり、恨まれたりというのも、案外当たり前なのかもしれません。でもできるだけ、そんなことない方がいいに決まってます。

寝たのはこの後、朝5時になってからです。
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夢遊病者

色んな人とコミュニケーションをとっていると、ボクはどういう人間で、どういうものを好み、どういうものを嫌うか、ということが次第に相手に伝わっているらしい。自分でも自覚していなかったことが無自覚のうちに誰かへと伝わっていく。自分のことは自分が一番よく分かってる、なんてあんまり信じられませんね。
というわけで、フライドプライドに続き、人からすすめられたものを進んで買ってみようの巻。
Sleepwalker
Sleep Walker "the Voyage"

カッコイイです、素直に。打ち込みビートもDJもない純粋なジャズ。あ、“純粋”というのは少し違うかもしれない。”純正”といったところか。とにかく生音中心で、オーガニックな印象なんだけど、なんだか(きっと)踊れてしまう不思議な感じ。
サックスとピアノが、元MONDO GROSSOのメンバーだけあって、かなり軽快。疾走感があって、でもちょっとセンチメンタルで、とても気持ちいいです。やっぱり。すすめられたものにハズレなし。

と、ふとテレビを見ていたら、なんとキムタクが出ているニコンD80のCMでも使われてますね。ちょっとびっくりしました。やるね、ニコン。
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おめでとう

9月に入ったとはいえ、まだまだ、まだまだ暑い1日。朝から眠い目をこすりながらスーツに着替えて。さて、今年何回目だっけなぁと思いつつ、高校の同期の結婚式へ。
大阪南港のゲストハウスにて
海辺のゲストハウスにて。たぶん5回目。

これだけ多くの人に祝福されている、という状況がたまらなくイイと思う。友達が、これだけ多くの人に祝福されるだけの魅力を持った人間だったんだって再発見する。たかが結婚式、されど結婚式。毎回すごく感動して、すごくうれしくて、そして色んなことを考えさせられ、色んなことを発見します。
とにかく、今回もイイ式でした。

あ、新郎新婦には今度カレー食べさせてもらいます。今回もしっかり働いたしね、それぐらいいいでしょっ。
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カマクラ

昼から一人でブラッとでかける。横須賀線に乗って1時間電車の旅。が、道中ほとんど寝ていたのでいつの間にか着いていた、鎌倉。
やっぱり、コレは見ておかないとなぁと。
神奈川県立美術館
神奈川県立美術館 坂倉準三

言わずもがな、ニッポンのモダニズム建築の代表作。写真とか本とか、いろんなところで何回も見ているので感動は思ったよりも少なめ。予想よりもスケールが小さくてこぢんまりした印象。

当時は画期的だった、アルミで留めた外壁のアスベストボードも汚れと劣化が進んでいて、お世辞にもキレイだとは言えないし。展示室もただの箱と言ってしまえばただの箱だし。小さな3つの箱が中庭を囲んでいるのも、構成としてハッとさせられるものはそれほどないなぁというのが正直なところ。
子供と手すりと池

けども、やっぱりこの場所は期待を裏切りませんでした。池に面した外部空間。天井にゆらゆら反射する水面の影と、通り抜ける風と。ここのために来たんだと、思ってしまえるぐらい気持ちが良くて、スケッチをしている小学生たちを眺めながら、しばらくベンチでボケッと。
よく見ると細部まで時間をかけてとても作り込まれているのも分かったり。特に階段周り。この手すりなんて、結構アグレッシブな付き方だと思います。高欄の見切りの石とかも、今の思想下じゃあり得ないカタチ。

絶対的なスペース不足という問題もあると思う。郊外型の美術館としては結構致命的じゃないだろうか。逆に言うとこれぐらいのスケールと構成を持った美術館が都市にあったら、カジュアルに行けて、気持ちよくて、建築史上の歴史的意味以外の存在意義が出てくるんじゃないかと思います。もちろん“池”は絶対条件ですけどね。
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