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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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配置・配列

無機質なカーキ色のトランクルーム。コンテナの、極めて建築的な配列。
トランクルーム
灘駅周辺にて。色がまた渋い、渋すぎます。ミリタリー色が濃いです。

建物の配置をスタディするときのモヤモヤとしたイメージがそのままそこにあるような。スケッチブックに走り書きしたゾーニングのダイヤグラムをそのまま立ち上げたような。
そんな配置がステキです。

構造体を細分化して小さな粒子にし、それを組織化し、力を分散させることで強度を出す。見た目には弱いけど、組織としては強い。そんな21世紀的な構造体が注目されつつあるけれど、このコンテナも(構造的に)自立する空間としては、なにか細分化された一単位なんだと言えなくもない(方向は違うけれど、坂茂のプロジェクトとして現実化してる)。
1つでは弱いもの、2つ3つでは成立しないものを、いっぱい集めることで成立させるっていう方法論は、これからのスタンダードになるのかもなぁと。非常に有機的な感じがするのは、ヒトの組織と似ているからか。

外に対して固く閉じ、コートヤードに向けて開放される室がウネウネとつながるプランは、どこかのレジデンスとして十分通用しそう。
そんなトランクルームに、やっぱり“建築的な何か”を感じてしまうのです。
建築 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

本物サンタ

時期が時期だけに違和感ありまくりなのですが、サンタクロース(本物)に会ってきました。
梅雨にサンタクロース
そういう“勉強会”だったわけです。

ホンモノのサンタはデザインが大好きな人でした。
ボクの知らなかった世界を、またひとつ見つけることができました。

“ふつうに生きる”ということが、いかに特殊か。
つまりそういうことなんです。
やっぱり人を、大切にしたいですね。
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ブルー

クロアチア戦に向けて、ちょうどいいのが見つからなかったので、コレで代用。
ジャパンブルー

青ければいいってもんじゃないですね。
まぁこういうのは雰囲気ですから、雰囲気。
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美術と建築

雨の中、兵庫県立美術館へ。「美術と建築の交流」っていうセミナーを聞きに。今日もまた遅刻。
兵庫県立美術館
ゲストは青木淳と西沢大良。司会は米田明でした。

タイトルから予想される通り、青木さんは青森県立美術館の話がメイン。西沢さんはちょっとテーマ的にしんどいかという感じ。よどみなく核心をサラッと話す青木さん、考えながら言葉を選ぶ西沢さん。青木さんやっぱりすごい。あまりにもサラッと話すから思わず聞き漏らすところですよ。メモをとるのも青木さんの言葉ばかり。

2つの世界がいかに“かみ合う”か。MassとVolume。シークエンスにおける伏線としてのカタチ。意味の行き来・意味の消失。非人間的なスケール・反人間的なスケール。論理の感覚化・感覚の論理化。などなど、おもしろい話はたくさんあったのだけど、一番興味を引かれたのは手書きイラストのウォークスルーアニメーション。
時折立ち止まって、右へ左へ行ったり来たりする視点は、空間のフレームを確かめるかのような動き。青森の美術館は、ボックスがかみ合ってできる複雑な構成になっているので、妙なところに壁が来たり、床から20センチほど隣りの空間が浮いていたりするのだけど、それって実は空間に「“縁”としてのフレームを新たに足している」っていうことで、もう少し突っ込むと、身体の動きに追従して変化する“見え”を構成する要素を追加しているってことになる。その出っぱりやスキマ自体にそれほど重要な意味はなく、むしろ“縁”を追加したことで見えの変化の情報量が多くなったことに意味がある。青木が「模型では空間を把握できなかったのでアニメーションをつくった」と言ったことからも、そうなんだなぁと。

建築全体の(大きな)フレームを、視界を様々に分割する(小さな)フレームの集合によって捉えようとしているんじゃないかと思うわけです。身体の動きと空間把握の関係を冗長する“縁”の存在をかなり意識したんじゃないかと思ってしまうのです。
「動く視点」だとか「シークエンス」だとか「建築の身体性とは動いている人間と関わりがある」だとか言われるとドキッとしてしまいます。
美術と建築の交流
それにしても会場の音の反響がひどくて疲れました。そもそも講演会に使うような会場ではないんだろうけど、聞き取れないっていうのはなんだかなぁ。
建築 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

カーン

停まっていたタクシーのガラスをノックして飛び乗る。20時45分、予定よりも15分遅れで十三の第七芸術劇場へ。もうフィリップジョンソンは出た後だった。
マイアーキテクト
映画『マイ・アーキテクト』をみたのです。

純然たる建築家ドキュメンタリー。さぞかし退屈だろうと思っていたのにそうでもなかったのは、建築に関わりのないナサニエル・カーンによる父親探しドキュメンタリーでもあるから。建築家ルイス・カーンと父親ルーイ(映画の中で関係者はニックネームとして"Lui"と呼んでいた)、興味対象としてはまったく異なるこの2つが、ひとりの人間として重なって、グイッと物語りに引き込まれます(とは言え途中で意識無くなったりもしてたのだけど)。

そして。カーンがユダヤ人だったことが、この映画の隠れたテーマになっていて、随所でそのことが描かれます。“嘆きの壁”で撮影された映像が妙にコミカルな演出なのは、たぶんあまりシリアスに捉え過ぎると物語が完全にそっちに引っ張られてしまうからです。
映画のメインビジュアルに使われているのは、バングラデシュ国会議事堂。バングラデシュはイスラム国家、つまりカーンの設計したこの建築は、ユダヤ人が設計したイスラム国家の議事堂ということになります。
宗教は難しく、ボクにはまだまだ理解することができません。でも建築はその壁は越えられるのだということを示しています。

カーンの建築には“繊細さ”という言葉は似合わない。そこにはハッキリとした意志がある。その理由が、何となく分かった気がします。いつか実物を見たい。

その後食べた石焼きビビンバと水冷麺がうまかったです。
映像 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

そんな毎日でも

忙しいとか眠いとか、やること山積みだとか、そんなこと言いながらも。
ダヴィンチコード

『ダ・ヴィンチ・コード』読めちゃってる自分がいるってことは、まだまだ大丈夫だってことです。もうちょっと大丈夫だってことです。

いやはや、ふつうに面白かったです。
思わず世界史の教科書引っ張り出したくなります。
書物 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

ウタダ

机の上にCDが一枚届いた。いつ買ったんだっけかなぁ。
ウルトラブルー
宇多田ヒカル「ULTRA BLUE」

アートワークはやっぱり紀里谷和明。フォトショップフォトショップした色の壊し方がすごくキレイ。写真のピントのはずしかたも独特。デジタルデジタルした質感。この人の手にかかると、デジタルにも質感が生まれる気がします。
でも何よりも、久しぶりに手にするCDケースやブックレットの大きさ・重さ・質感にドキドキしてしまった。

ここのところCDを買う機会は激減。音楽はもうすっかり“データ”に。でも、CDっていう紛れもない物質性は、データっていう掴み所のないモノとはまったく違った価値としてそこに存在しているのです、相変わらず。そんなことを、宇多田ヒカルで再認識。
肝心の中身の印象は、なんだか今までよりも妙に所帯じみた感じがしています。
音楽 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

マクロス

名古屋駅の近くで見つけたビルにのっかっているたぶん看板らしき白い物体で、なんだかマクロスの変型シーンを思いだしてしまう。
名古屋にて
真っ白だけどたぶん看板のはず。

北側斜線制限に引っかかってるわけでもなさそうなのに、外部階段の上側が階段の勾配に沿って斜めに切られていて、そこからグイッととのままのカタチを保ったままパーツが持ち上がったようになってる。ただの看板にしては凝った作りで。

きっとあっちのパーツとこっちのパーツのカタチがピッタリ同じだから、頭の中でいつのまにかひっついてる場面を想像しちゃってるんだろうか。しかも白くてノッペリとした外壁を無骨で黒い鉄骨が繋いるもんだから、余計にメカメカしくて、それで最終着地点が“マクロス”なのです、きっと。
建築 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

アレッシィ

いただきました。
アレッシィの時計
アレッシィ「Cronotime」。つくった人はピオ・マンズ。

時計の盤面がこちらを覗き込んできてくれているようでカワイかったりちょっと不気味だったりです。人の動作を模したようなカタチは、プラスマイナスゼロの電話機と共通したメタファーを感じます。

バランスウエイトが入っているので結構ずっしりするけれど、本体の中身はほとんど空洞。いわゆる「時計」部分は厚み1センチもないぐらい。見えている部分の90%は「時計以外の何か」です。10%がこれが時計であることを規定して、90%がモノとしてのキャラクターを規定している。90%がなくても時計としては機能するわけです。すごく面白いことだなぁと、当たり前のことを当たり前に思うわけです。
文字盤はクルクル回転して、色んな方向をむくので楽しい。だけどやっぱりこの角度がベスト。

フィアット社のノベルティとしてデザインされたのが、1966年。40年前のデザインだとは思えないほどモダンです。
モノ | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

カラーサンプル

ノリタケの森のショールームで見つけて無性に欲しくなった一品。
色見本
絵付けの色見本。

陶器のカラーサンプルなんだけど、整然と色が並ぶ姿や、窯に入れの温度とか焼きの時間なんかが素っ気なくタイピングされていて、妙に格好いいのです。ノリタケさんぜひ商品化してください。
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