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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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かろやかさ

新しい歩道橋が出来ていました。結構複雑な構成してます。
軽やかな歩道橋
改装中の阪急百貨店沿いです。

なんだかとっても軽やかに見えるなぁと思ってみてたら、どうも手すりの縦桟に答えがあるようで。ふつうはメインの支柱になる部分が太くて、後のは細い場合が多いのだけど、これは全部がほぼ同じ太さなのです。そして本数がふつうのよりちょっと多め。
あ、写真で見ると、簡単だけどなかなかニクイ照明になってますね。

“反復”という形態操作が視覚的な軽さを生み出す。まだまだデザインする余地があるっていうことです。デザインというよりも、“工夫”みたいなことかもしれません。

あぁそうか、デザインとは“工夫”のことなのか。
モノ | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

サンタクロース

そういえば、小冊子dの8号にナガオカさんは、なんだか訳の分からない記事を書いています。まさに「唐突に」って感じです。本人的には何も唐突ではないのだろうけど、読む方としてはちょっと混乱してしまいます。

というのもサンタさんについてが書かれているのです。
小冊子d
「サンタクロースとは何か?」

読んだ後、ちょっと涙が出ました。 いい涙です。カウンターパンチってやつです。こういうの、ズルイなぁ、うまいなぁ。皆様ぜひ。
書物 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

ことばとかたち

ことばは身近なものだから、ついつい頼りすぎてしまうのです。

ことばは強いものだから、ついつい信じ切ってしまうのです。

ことばは便利なものだから、ついついウソもついてしまうのです。


ことばというものが、コミュニケーションにおいて絶大な影響力を持っていることには疑う余地もなく、だからそれが手段として唯一無二のものだと思ってしまいがちなのです。ほとんど一番に大切なものだと、信じてしまうのです。
でも実は、ことばが万能ではないことにみんな気付いているはずです。コミュニケーションとはもっともっと多様なものであり、その多様性が互いに補完し合うことで人と人との関係は築かれるのだと、みんなどこかで分かっているのです。見失っているだけなのです。
オスカー・ニーマイヤー
そういうときはオスカー・ニーマイヤーのDVDでも見るのです。ことばで表現できないものを、ひしひしと感じることができるからです。圧倒的な“具体”の力を、目の当たりにすることができるからです。ことばの限界を、知ることができるからです。アクションを、求めています。カタチを、求めています。ウソのない真実を、求めています。そこには、“超越”が存在します。
映像 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

グネグネ

曲がった道。のように見える真っ直ぐな道。
見た目だけグネグネ
たぶんドライバーがスピードを落として運転するためのひと工夫。

でもこれなんだか歩いていると気持ちが悪いのです。たしかに、自動車の速度超過を抑止するのに機能的ではあるのだろうけど、街並みとしてどうか、人に対してどうか。美しい、とはちょっと思えないし。
どうもこの土木的な、道路に描かれる歩道なんかのデザインはもうちょっと考えてみる余地があると思います。

曲がり具合とかってどういう風に決まっているのだろう。このグネグネが一番グネグネして見えるんだ!みたいに、何かロジカルな方法論で決まっているんだとしたらそれはそれで興味深い。とりあえず今のところ思いつきで書いてるように思うんだけども。
日記 | permalink | comments(3) | trackbacks(0)

ビッグネス

地下鉄梅田駅で大きい缶チューハイと遭遇。でも感じたのは缶チューハイの大きさではなくて、むしろその大きい缶チューハイを内包できてしまう空間の大きさの方で。
地下鉄梅田駅
御堂筋線のこのあたりの駅は、地下鉄なのに空間がとても広くて豊かだと思う。

“ビッグネス” という言葉が頭に浮かんだのです。それはオランダの建築家レム・コールハースが、フランスのユーラリールに「コングレスポ」という超巨大な会議展示場を設計したときにいった言葉であり概念であり。誤解を恐れず簡潔に言い切ってしまうと“ビッグネス”とは、あるレベル以上の”大きさ”というものは、もうそれだけで意味がある、大きいことには意味がある、ということです。

コールハースは「僕たちが見ているものは、僕たちが得ているものとは違う」とも言ってます。コングレスポという建築物のとてつもない巨大さは、その中に居る人たちが起こすアクションやアクティビティでは、到底把握することもできないほどの大きさだということです。
白い内装、半透明な素材、ガラスを多用し、ディティールを消し、視覚的な透明性を高めることで建築の物理的存在感を消してしまおうというのが、今日的な大きな流れといえます。でもそんなリテラルな透明性ではなく、建築をとてつもなく巨大化することで、その建築に関わる人たちが建物の全体像を把握することができないままに、結果として建築という存在が消えてしまうことがありうるということです。

なんだか話はややこしくなりましたが、ことに公共空間において、建築が消える瞬間というのがなにかヒントになるような気がしたのです。全てを抱え込むと言うよりも、全てを吸い込んでしまうようなビッグネス。

宙に浮かぶチューハイを見てそんなことを考えたりするのです。
建築 | permalink | comments(4) | trackbacks(0)

スタジオ

夜スタジオへ、即興バンドの練習に。といっても僕は何もしてなくて、ただそこで時間を共有して、そこの空気を吸って、たまに歌ってみたり、空気が振動するのを感じていただけなのだけども。
ベースオントップ
実は人生で2回目だったので、勝手が分からずオロオロしていたのです。

音楽って素晴らしい。メロディーを奏でることができるってすごい。僕はまるっきり音楽の才能がないのだけど、それでも何か出来ることから始めたいなぁと思わせてくれた夜。

その後、南船場の阿吽でおでん食べながら終電まで立ち飲み。今週はそんな始まり方で。
日記 | permalink | comments(9) | trackbacks(0)

解体

ふと見上げれば、解体中。あのソニータワーがついになくなる。
ソニータワー解体
のっぺりとした白い仮囲いが、在りし日のソニータワーのようで。これはこれでカッコよくて、解体してるっていうことにしばらく気付かなかったのです。

設計は黒川紀章建築都市設計事務所。施工は竹中工務店。1976年4月竣工。地上10階、塔屋2階、地下2階。心斎橋筋と長堀通りが交差する一等地に建つ、ソニーのショールームでした。外部に唐突に露出する設備ユニット(ボックス型のトイレやエレベーター)は、まさにメタボリズムの思想を体現する重要なファクター。白い外装とメカニカルなエレメントが、ものすごくかっこよかったのです。
メタボリズム建築の中でも、新陳代謝を繰り返す有機体としての建築を最もイメージしやすかったものでもある。

ソニーが撤退したのも知っていたけれど、まさかほんとに解体されるとは。あ、いや、仮囲いにはアスベスト除去工事と書かれているらしいですが。実際のところどうなんでしょ。次は白くてつるっとして綺麗な商業ビルが建つという噂もあったりなかったり。新しい原風景となってくれるかどうか。
建築 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

そんな毎日

また本の話題。そしてまたすすめられて購入した本。最近誰かに勧められて買うと良いモノに出会う確立が高いのです。
Making Truck
『MAKING TRUCK ー家具をつくる、店をつくる。そんな毎日。ー』

いわずとしれた家具屋さん、TRUCKの本。TRUCKがTRUCKたる理由が書かれています。飾らないTRUCKのふたりが溢れていて、これまた気持ちがよいです。
読む、というよりは、眺める本で。その証拠に、割り付けられた文字がとても小さいのです。文章も写真と同じように、バッと目に焼き付けて、瞬間的に頭の中に入れてしまうような読み方がたぶん正解。そしたら後からじんわり効いてくる。

大きな目標を立てて、多少の犠牲を払いながらもそこへ向かってひた走る。「○○のためにはまず××をこなさないと」的な走り方。これはこれで至極真っ当なやり方で。でも、それもいいけれど、そんなに先のこと見ずに今やりたいことを、毎日ひたすらにひたむきに積み上げるって方法も、また真っ当な生き方なんだなぁと思えます。
自分が欲しいからつくる、行きたいからそこへ行く、好きだから一緒に居る。一見ただ欲望に身を任してるだけに見えるけれど、正しいけどウソみたいな立派な目標を立てるよりも、とても誠実な気がします。ただそこに、ちょっとした野心とか、野望とか、そういうのが必要なんだろう、とも。

色んな迷いが、トロトロになって流れ出していくような。そんな読後の感想。ポイントは“ひたむきさ”。僕はまだなんにもわかってない。この本は、がんばろうとしているあの人に読んで欲しいと思う、そんな毎日。
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整列

黄砂舞う、花曇りの日曜日。空気の抜けたタイヤを履く自転車でぶらり。
チューリップ

こんな風に咲くチューリップをみるのは初めて。いや、咲かされてるって書くべきか。

そんなしょうもないことでもネタになってしまうような、しょうもない一日。なんだかコミュニケーションが不足しているのです。
しょうもないついでに書くと、今日は晩ご飯に餃子を食べました。

生ぬるい夜のBGMに、Phatの『Tayutaf(タユタフ)』を、たゆたうように聴く。きつめのジントニックでも飲もうかなと迷いながら。きっと飲んだら寝てしまうのだろうな。
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不動産屋

最近ほんとに「デザイン○○」ってよく聞くのだけど、その波が街の不動産屋さんまで波及していたのです。
デザイン不動産屋

デザイン・コンシャスな不動産屋さん。

白っぽい内装にしたり、ダウンライトをたくさん使ったり、床面をモルタル仕上げにしたりは、ぽむ企画のいうところの“カフェコスプレ”の常套手段。さらにテーブル天板をスチールの鋼板にしてみたり、ファサードのガラスをセットバックさせたり、セットバックで空いたスペースに丸いカウンターが突き出てきたりと。外に出てくるカウンターなんて、なかなかに建築的な操作だと思うのです。使えないスペースがあるようなところも。

こんな不動産屋さんだから、「デザインマンション」以外は扱わないのでしょうかね。
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