HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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ひかり

意味深なタイトル書きましたがただの自慢です。いや、きょうび自慢にもなりませんが。
うちのネット回線がついにFTTHになりました。“光”ってことです。すごく早いです、下り60MBぐらい出てます。快適快適。
みちばたのはな
気分は世界を変えて見せます。

おかげでまたヘヴィー・ネットサーファーになってしまいそうで怖い。でも、フラッシュのローディングアニメーションが一瞬で終わってしまうのでちょっとさみしくもあります。あれって結構楽しみなんだよね。
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ワン

予約していたのをすっかり忘れてたのに加えて、南洋堂から届いたことすら忘れていて。思い立って夜中におまけで付いてきたDVDを見始める。
アトリエワン
アトリエ・ワン作品集「POST BUBBLE CITY」とおまけDVD “World Cup FLUX”

DVDはすごくあっけなく終わってしまってなんだか拍子抜け。中身は、いつかの講演会の時に見たことあるワールドカップの時の六本木交差点の様子を撮影したもの。こういった“状況”に注目するのは、アトリエ・ワン(の塚本由晴)のオハコといったところで。
分かっていながら結構楽しめてしまうのは、やっぱり僕(たち世代)がアトリエ・ワンの言葉や作品や思想に多少なりとも影響を受けていからかなぁと思ってみたり、それとも純粋に楽しめているのかなぁとか。
とりあえず、観察と定着とか建ち方とかメイドイントーキョーとかペットアーキテクチャーとかスキマとかアニハウスとか奥のない家とかマイクロパブリックスペースとか、アトリエ・ワン言葉が自分の中から結構ポロポロと出てくるものです。

作品集の中身はというと、なんだか不思議な感じです。カタログです。今まで一般的だった大判カメラであおり補正をして、バッキバキに垂直水平をだしたきれーいな“建築写真”があんまり使われてなくて。解像度の低い写真とか、増感しまくったおかげですごいノイジーな写真とかが多用されいたり。早く塚本さんと貝島さんの対談形式になってる「文字」の部分を読みたい。

そんな感じの丑三つ時です。
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都市

天気の良い土曜日は和歌山までプチ遠出を。
都市計画学会主催の街歩き会とシンポジウム「奮闘する地方都市」に参加するため。
わかやま
とりあえず、撮った写真のファイルが7割ぐらい壊れていたということが判明して凹みまくりです。

こういう会に参加すると、いろんな出会いがある。今回は都市計画というだけあって、なんだか結構特殊な人種の人の集まりといった印象。人となりが、じゃなくて職業が、ですけど。

人口減少と、都心への集中で、瀕死状態の地方都市をどう維持するか考えようという会です。和歌山の中心市街地はけっこう悲惨な状況。大きな店がバンバン閉店しちゃって大変です。

解決策はいろいろあるのでしょう。ちょっと前のAXISの特集に「日本の都市再生にデザインはあるのか」というのがあったけど、この視点はとても重要だと思います。あえて安っぽく言いますが、“見た目”というのはやはり人の心を動かします。本当に良いデザインであれば、そこでどんどん受け入れられていくのだと思うのです。難しいことをわかりやすく再構築することは、デザインの効能の一つだと思います。今はその“見た目”すらままならないことが多すぎる。
青森県弘前市の取り組みなんかはすごく参考になるし、いい感じだと思うのです。政策も含め、きちんとデザインされている気がします。わけが分からないままでも、なんか楽しい感じがするとか、きっとそれぐらいがイイんです。

なぜ中心市街地かという問題定義もなかなか考えさせられるところで。インフラが…というのが大きな理由なのだろうけど、物的なインフラはあっても、例えば地域コミュニティーのような目に見えない生活インフラが備わっていなければ居住地域としては成り立たないのですよ、たぶん。もう少し掘り下げる必要があるかもしれない。

集まってる人を見ると、どうしてもちょっと閉じた印象が。もっと広く一般に開けないものかな。こういったアカデミックなものこそ、ワキは甘く、フトコロ深く構えているべきだと思うのです。
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ブレッソン

雨降る土曜日。天保山のサントリーミュージアムへ、「アンリ・カルティエ・ブレッソン展」を観にいく。
ブレッソン
もし、“好きな写真家は?”と聞かれることがあったら、たぶん僕はまっさきにブレッソンの名前をあげるだろうと思う。好きになったきっかけはものすごく単純で、いつか誰かに僕の撮る写真がブレッソンの写真に似てるよねって言われたから。バカみたいですが。

ブレッソンといえばスナップ写真。決定的瞬間/シャッターチャンスという言葉で集約されるそれは、まさに写真の核心じゃないか、と思ったりする。
その瞬間が起こること、というのはまさに偶然でしかないのだけど、その偶然のタイミングを写真として切り取るという行為は明らかに意図的で、確信犯的なもの。偶然を決定的瞬間と定義づける行為こそが、スナップするということなんだろう、きっと。撮り手が持つ決定権は「撮る」か「撮らないか」だけ。過程がシンプルだからこそ結果も強い。
ブレッソンが偶然を切り取る感覚のメカニズム。その場面・瞬間への愛情と、切り口の鮮やかさ、場面を画面におさめる構図の構成力。なんだか色んなものの総体として、すんごいスナップができあがっているのだなぁと思うのです。

さらに言うと、僕はマグナム以前のブレッソンが好きです。マグナム以降はジャーナリスティックな視点が強くて、伝わり過ぎる感じがしてしまう。対してマグナム以前は、さしてメッセージなどないように思えるのだけれど、“決定的瞬間”として切り取られた“人”や“街”や“人と街”は、人が営むことの素晴らしさや瑞々しい都市での生活を感じさせてくれるのです。
なんというか、コッパズカシイのですが、ブレッソンの写真を見てると今ここにいることの素晴らしさみたいなのを感じてしまうのですよ。

そう僕は、きっとそういう状況を場面を、つくりたいだけなのかもしれない。手段や方法は、もはやどうだっていいのかもしれない。例えば大好きな人と、大好きな場所へ行くことだって。そんなことが頭をよぎるのです。


展示は、僕がブレッソン好きだということを差し引いても、とても素晴らしい内容とボリュームだと思います。展示会に行って、こんなに気分が良いのは久しぶり。
天保山の観覧車
その後京都へ。
一日中雨だったけど、気持ちはずいぶんと軽く、生き返った一日。
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月がキレイ

歩きたい気分だったので夜の川沿いへ。夜の風がちょっとだけ暖かい、もう春かなとか考えたり。今夜は月がキレイ。

ふと思い立ってファインダーを覗き、シャッターを切る。とても大きく丸い月だったはずなのに、僕の手によってフレーミングされたとたん、なんだかとても小さく窮屈そうになってしまった。それはなんだか最近の、人と人の関係みたいで。
こんなことぐらいしょっちゅうあるのに、今日は妙にイライラしてしまって。
月がキレイ、写真はダメ
せっかく月がキレイなのに。

大事そうに抱え込もうとすればするほど、それはソッポを向いてしまうのです。だからそれがキレイであればあるほど、また僕はイライラしてしまうのです。イライラしながらシャッター押すと、また妙なものが撮れちゃって、さらにイライラするのです。スパイラルなのです。
やっぱり写真は目の前にあるものを、目に映ったとおりにしか撮れないのです。

牛乳飲んでカルシウムとろう。
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ちひろ

前日とはうってかわって快晴の土曜日。美味しいパンを青空の下でほおばって、ずぅっと行きたいと思ってたちひろ美術館へと足を運ぶ。
ちひろ美術館
ちひろ美術館(設計:内藤廣建築設計事務所) ※館内の撮影許可を頂いています。

住宅街の一角に立つこの美術館、写真で見ていた印象よりもボリュームが大きい。とはいえ、イヤな大きさではない。中に入ってしまうと、外見よりもこぢんまりとしたスケールが非常に心地よい。天井高がすごく低いのだけど、たぶんそれがすごく効いているんじゃないかと。
いびつな平面に与えられた単純明快な動線が、複雑な視覚体験と容易な空間把握を両立している。普通の素材に普通のおさまり、なにか“とびっきり”な感じではなく、ちょっとだけ特別な感じがする美術館。
小学校の時、教科書の挿絵として、おそらく誰しもの記憶に残っている岩崎ちひろさんの作品は、とても淡く優しい。そんな内容とマッチした、とてもいい美術館。

「大人というものはどんなに苦労が多くても、自分の方から人を愛していける人間になることなんだと思います」

絵と一緒に、こんなステキな言葉ももらってしまった。
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スーパーライブ

青山へ。スパイラルホールでスーパーライブを聴くために。ライブと言っても音楽のライブではなくて、デザイナーの講演会なのですが。
会場のスパイラルホールの中
Kazuo Kawasaki Anthology Super Live
こんなに後ろに座っているのは、右側に見えているデジタルステージのクルーたちが、どうやって映像を操っているのかを伺える位置だから。

第一部「Solo」は、川崎和男先生独演。過去の作品について、何を考えてきたのかについて、デザイナー本人の口から直接聞ける機会というのはそうそうあるものではない。何回も川崎先生の講演会を聴いてきたけれど、今回は今までに見たことがなかったモノがたくさん紹介されていて、まだまだ新しい発見がある。
時々熱っぽく、でも淡々と解説を加えていく様子はまるで青い炎のようで。なんだかデザイナー自身が”モノ”になってしまっているような感覚に襲われる。”物語り”というやつです。モノを語ることが、モノが語るコトにすり替わる瞬間。そう、“ストーリー”がそこにあったような気がします。

今回ライブのサブテーマには、“プレゼンテーション”があげられていて。だからプレゼンテーションはものすごく豪華。前面スクリーンに3台、ホール左右の壁に向かって4台、計7台のプロジェクターによって映像の海ができあがっていました。音楽も生で出す。映像も生で出す。まさに“ライブ”なのですよ。いや、プレゼンテーションとはいつもライブであるわけで、普段良く目にするような、予定調和的に原稿読んで終わり、なんていうのが間違っているんですよね、きっと。

第二部「JAM」は、デジタルステージの平野友康氏による語り。スーパーなプレゼンと、自ら言い放っただけあって映像・音楽とも見事にリンクしたアツいプレゼンテーション。ただ時間は押しすぎですが。
おこがましいことこの上ないのだけれど、なんだか自分と重なってしまって途中で涙が出そうになった。

大事なものをお土産にもらう。これから1年ぐらい、またひとつの楽しみが増えた。

その後渋谷で2時過ぎまで飲んで、ラクーアに行く。東京の真ん中で温泉につかる。ちょっと不思議な感じ。そんな一日。

後日、会場で注文した本が届く。
デザインアンソロジー
世に存在する創造者とは、紙と詩人のみ。僕は詩人になれるだろうか。
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サンキュウ

品川はやっぱり雨。Dean&Delucaでコーヒー飲んで、お土産の“たこやん”(たこ焼き型まんじゅう)持って学芸大の駅へと急ぐ。イラストレーター新見文の個展へ。
新見文「Thank You」展
新見文イラスト展「Thank you」。ギャラリーTrayにて。

この人はなんでいっつもこんなにキラキラしているのだろうかと。それでこっちまでちょっと楽しくなってしまうからステキだ。世の中にはいくつかの中心があると思うのだけど、あやはおそらくそのうちの一つなんだろうなぁと思います。
友達だから褒めるのではなく、純粋にそう思います。事実、色んな人に愛されてる。キャラクター”という言葉だけでは片づけられない魅力がある人です。

個展のイラストも、もちろんそのキラキラは充満してました。パワーがあって、ちょっとジャンクで、ライブ感のある展示。初めて見た大きいイラストはこちらにグイグイ迫ってきて。ちょっと真剣に欲しいなと思ってしまった。

その後ギャラリーを出て、近くの蕎麦屋でよもや話。ここのそばがすごく美味い。色んなコトに立ち止まったり、突っぱねたり、試したり試されたり。まだまだ青春は終わってないのかなとか思ってみたりするわけです。
沈んでいた空気も、少しだけ軽く。

個展は3月14日まで。興味ある方はぜひ。
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いまから

ちょっくら東京いってきます。
川崎和男アンソロジー
雨かな。

最近の僕はちょっと参ってます。
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新しいもの

とある場所で勉強会でした。
そこで出会った言葉に頭をガツンとヤラレル。
会場までの道で

「“誰にでもわかりやすいもの”というのは、“新しいもの”ではない。」

なんて強い言葉、強い人なのだろうと、ただただ感心し、愕然とするばかり。でっかいハンマーで思いっきり殴られたような感じ。

この言葉を頭の中でグルグル反芻していると、ふとした疑問がよぎる。
では、“新しいもの”を“わかりやすく(説明)する”という行為にはどれほどの価値があり、意味があるのだろう、と。

そんなパラドックスにうなされる夜。難しいのは”わかりにくいもの”が全て”新しいもの”ではないということで。

ちょっと刺激が強すぎたのかも。いや、刺激がない日常に慣れていただけなんだろうなぁ。
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