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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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本当の色

DTPやってる方々ほんとに尊敬します。佐内さんのブログ読んでると、印刷の技術者にも敬意を表さずにはいられない。思い通りの色を紙に落とし込むのって実はものすごく難しい作業なのだと、痛感する今日この頃。
一体何が“本物の色”なのかとか、ちょっと考え出すとわかんなくなります。環境次第で色なんて変わってしまうし。

ウェブ上の色だって、モニターの性能やチューニング、キャリブレーションにものすごく依存してる。部屋の照明だって壁紙の色だって温度だって湿度だって気分だって…。その人を包むもの全てがワン・アンド・オンリーな環境なのです。僕がパワーブックのモニターで見ているこのブログと、あなたのPCモニターで見ているこのブログは、きっと違う色をしているはずです。
シアンが過剰
(左:モニター 右:紙出力)
でもこれは明らかにプリンターがおかしいな。ついに故障かなぁ。

一応モニターの通りに出力したかったのです、そっちが正解。でもシアンがものすごく強いのですよ。シャドー部分なんて明暗が反転しちゃってるし。これはこれで、アーティスティックな感じもするけれど、それだけじゃやっぱり困る。

プリンタヘッドの交換とか、それぐらいで済めばいいけど。これから使用頻度上がる予定だから早く直そう。やっぱりA3ノビははずせないから、買い換えるとなると大変なのですお財布的に。
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筋肉痛

ちょっと振り返ってみると、本気でダッシュなんてここ1年ぐらいしていない気がする。それぐらい最近は運動らしい運動をしてない。大好きなスキーにも行ってない。ジムにも行ってない。キャッチボールもフリスビーもバドミントンもしてない。週一回、往復30分ぐらいののサイクリングがせめてもの。
トレシュ
久々に日の目を見たマイ・シューズ。

そんな状況でフットサルなんてしたもんだから。

自分でも衝撃的なぐらい動けない。いや、瞬発力は大して落ちてない(と思う)のだけど、持久力が…。攻め上がったら上がったきりディフェンスに戻れないっていう、フットサルでは致命的なプレイヤーと化していました。

おそらく数日間は、筋肉痛と日々生活を共にすることになりそうです。
なにか考えないとな、真剣に。
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ドライブスルー

世の中便利になったとはいえ、こんなものまであるとは。大阪の衛星都市の街角でばったり遭遇。
不動産屋
どうやら不動産屋らしいのですが。

“ドライブスルーで家探し!”って。車で不動産屋に乗り付けて、車に乗ったまま間取りチェックして、んじゃここにしようか、なんてそんなにカジュアルに住む家決めちゃうなんて、まぁある意味理想的なんですが。やっぱり現実問題ちょっと無理があるかな。

なんて、真剣に書くほどのことではない。面白いのと思うはこれが元ガソリンスタンドだってこと。ガソリンスタンドってものすごく特殊なビルディングタイプだ。小さな居室と大きな外部(屋根)、おそらく地下には巨大なタンク。住宅のプランニングと考えてみると、結構ステキだったりする。

ガソリンスタンドをコンバージョンした例っていうと他に思い浮かぶのはイデーぐらい。(他になんか面白いあったら教えてください)最近は中古車ディーラーなんていうのもちょくちょく見かける。
街中には結構な数があるんだけど、将来車が電気や燃料電池で走るようになったら、不必要な存在になってしまう。そんなに耐用年数ある建物じゃないけれど、このカタチってなんだか人が集まりやすそうだし、ちょっとどうにか出来ないかなぁと。

そんな感じで、この不動産屋さんの目の付け所はエッジだなぁと思うのです。実際のところはまぁ看板ですね、大きな。ほら、こうしてブログで取り上げたりされるわけだし。
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ゴールド

この週末の「金」の相場は2200円/グラムぐらい。そういう年頃になってきたし、資産運用なんかも考えなきゃナァとか、やっぱり株より金だよナァとか、ルパン三世に良く出てくるあの台形の“金塊”の本物を見てみたいナァとか、そんなこと考えたら止まらなくなってきて、ついに購入。
金塊ライター
金塊。

…のカタチをしたライターですが。

もちろんただのメッキです。アメリカンラグ・シーで500円弱で買えます。金塊のパロディーなんだけども、なかなかいいカタチしています。結構ずっしりしていて、「金だよ」っていうと、もしかしたら1万人に1人ぐらいはほんとに間違うかもしれない。

このセンス、嫌いじゃないです。ゴージャスでセレブ気取り。ちょっとクレイジーなロックスターっぽい感じも。

今夜は東京事変の新しいアルバム聴きながら。バンド、やりたいな。あ、いやべつに楽器も出来ないし、歌も上手くないですけど。
モノ | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

輪郭

たしか発売してすぐ買ったから、3ヶ月ぐらい放ったらかしだった。なんだかちゃんと読みたくて、でも向き合うのことに億劫になってたっていうのも放置の理由のひとつ。でも勇気を出していざ読み始めると、“あとがき”まであっという間。
デザインの輪郭
『デザインの輪郭』深澤直人

読み始めは、深澤さんの詩だと思った。それほどに淀みなく流麗で、文学のようだった。でもこれは深澤さんの“デザイン観”の本だ。読み進めていくとしだいに文章にアツさが漂ってきて、人間らしさが感じられてうれしい。間違っても、デザインの組み立て方を論理的にやや押しつけがましく説明していくような、“デザイン論”を説いた本とは違う。

ここでいう“輪郭”というやつは、モノのカタチ=平面的な“シルエット”としての輪郭じゃない。そのモノと、そのモノ以外とを分ける境界線のことだ。数学的にいう幅のない線のことだ。何もしないと溢れ出してしまうモノの内面を、辛うじてせき止める一筋のラインのことだ。ギブソンの言葉を借りればそれは“エッジ(縁)”ということだ。生態幾何学の最小単位のことだ。
そんな“線”を引くためのバックグラウンドが切々と、なのです。たぶんそういうことなのです。

すごく正直な内容だと思うのです。自身のインタビューの内容と、それを自身で解説するっていうスタイルも独特で、ウソ付けない書き方なんだろうなと思います。

  「個人的には好きだけど」とみんなよく言います。
   そういう素直な気持ちと直接話したい。

ここを読んだときは、ちょっと泣けました。

こういうことを、デザイナーも言っていいんだなぁと。いや言うべきなのかなぁと。もう少し時間が経ってから、また読み返したいです。
書物 | permalink | comments(0) | trackbacks(0)

どこへいくんだろう

昨日は一人で飲み過ぎた。今日は街をフワフワと、アテもなく意思もなくただ流されるままに浮遊。さぼりデー。そして唐突に、ロフトの前でカメラを構える。
告白しなかった恋
「告白しなかった恋は、どこへいくんだろう。」

いいコピーだと思った。
なんとも言えない居心地の悪さがいい。
なんだかドリカムの歌詞みたいだ。

バレンタインなんて、消えちゃえばいいのに。
なんて、こんなコピーに出会えるなら思わないですよ。
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トッド&ビリー

予定よりもちょっと遅れて中之島公会堂へ。ボーっと歩いてたら、途中2回も道を間違えた。それも2回とも逆方向に歩いてたっていう。
素材と環境の美学
トッド・ウイリアムス&ビリー・ツィン「素材と環境の美学」。久々に建築家の講演会。

両氏の代表作と言えばやっぱりAmerican Fork Art Museum。ニューヨークのMoMAの並びにある小さな美術館。何年か前に行ったことがあるのですが、今回のタイトルにもある“素材”(特にファサードは良く覚えてる)と、大きな階段をど真ん中に据えたプラン、身体にまとわりついてくるような空間体験がとても印象に残ってる。
展示品も民俗芸術を集めていて、美術館というか博物館みたいな内容なのだけど、それがまたイイのです。で、行ったときの写真探したんだけども撮ってないんですよね…ちょうどMoMAが改装中だった時期なので、ふてくされてたんだろうか。

講演会はほとんどは淡々と作品紹介。久しぶりに“空間表現”なんて言葉を聞いたものだからテンションが上がる。2人の実作はあんまり見たことがなかったんだけど、他のもすごくいい。比較的大きなプロジェクトも、良い意味でアイデアに飛躍がないというか。違和感と共感の距離が近いというか。コンテクストの読み方に疑問を感じても次のアイデアには納得しちゃってる。実直で高好感度。夫婦である2人の息もうらめしいぐらいぴったりで。

淡々と流れる講演会で、心に残る言葉は一番最後にやってきた。トッドが言ったこの言葉。

“Respect the difference”

たしか素材の経済性・恒久性についての質問に答えてる時。素材の話をしていたのだけども、まるで会場にいる日本人に対して放たれた言葉のようだった(実際質問したのは全部外国人の人たちだったし)。

その後は肥後橋の串焼きバールでワイン飲みながら男2人で話し合い。塩とオリーブオイルで頂くウズラと自家製ベーコンがウマイ。ミョウガと芽キャベツのピクルスなんてのもウマイ。日付が変わる頃帰宅。
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早歩き

新幹線に飛び乗る前に閉館間際のステーションギャラリーに滑り込む。
前川國男展
行った人から、「ものすごいボリュームで全部見切るには丸々1日かかる」なんて言われてたもんだから、目的だったカタログだけ買ってそそくさと退散。
(まぁ19時閉館のところ18時55分に入ったので、そもそも展示見るとかそういう次元じゃないんだけど。)
カタログには手書きの図面とかドローイングとか、とにかく盛りだくさんで読み応えあり。ああやっぱり生で見たかったなぁというのが正直なところ。ドローイングの迫力、手書き図面の力強さや個性って、スキャンされ小さく縮小されたカタログではやっぱり伝わらないので。これはやっぱり“カタログ”的に使うのが良さそうです。
それにしても、このカタログ、2500円とは思えないほどのボリュームでなかなかのコストパフォーマンスだと思われます。

後はSuicaでピッとお土産買ったり、丸ビルのコンランショップで写真立て買ったり、岡田先生の真似してスープ・ストック・トーキョーでオニオンスープとゴマパンをテイクアウトしたり、キヨスクで缶ビール買ったりしながらホームまで早歩きしてのぞみに乗って大阪へ。
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カテドラルとか

当初の予定よりもちょっと遅れて、昼過ぎにのぞみに乗り込みお弁当食べながら東京へ。お弁当食べてる以外はほとんど熟睡してましたが。途中富士山がすごくキレイに見えた時だけはバッチリ起きました。

品川に着いて、アトレなんかグルッと回ってみたりして。短い時間でいかに効率よく行きたい場所へ行くかを散々考えた結果、その足で原美術館へ行くことにした。
原美術館
原美術館へ行くときは、たいてい展覧会というよりも原美術館そのものを見にいくことが多いのだけども。今回は「オラファー・エリアソン 影の光」。

テートモダンの「the weather project」を知ってから、オラファー・エリアソンには興味があった。だから展示も実はとても楽しみにしてた。しっかし、いかんせん人が多すぎる。展示室はすし詰め状態、廊下も人だらけ。ショップなんてバーゲン会場なのです。だからあんまり落ち着いては展示を見れなかった。唯一人の少なかった、偏光板を通した光で四角い部屋の角ッコを浮かび上がらせる展示。これが個人的には一番気になったボクは、ちょっとズレてるんでしょうか。美術館も有名になり過ぎるって少々考え物だナァとか。

次、日のあるうちにと、早足で東京カテドラルへ。
東京カテドラル
が、着いたのは17時15分。閉館時間15分オーバーで中に入れず。

それでも外からダイナミックなフォルムを堪能。クロスを象った天井から、コンクリートの塊が緩いカーブを描いてロングスカートのように地上に着地。記憶ではRC打放しだったんだけど、表面にはステンレスが張ってあった。ぐるりと周りを歩くにつれて大きく変化するカタチ。鐘塔とカテドラルとの位置関係も、常に大きく変化し続ける。ゴーレムみたいな基壇部分の構成にものすごい視覚的な“手応え”があってすごく面白い。ああ、中に入ってみたかったな…。またじっくり来ようと心に誓う。

それにしても、このころの丹下さんは、今のゲーリーなんかよりもずっとトガってると思う。あと、隣にある獨協中学・高校の校舎がヤバイです。すっきりしたモダニズム建築なのだけど、ガラスの使い方が尋常じゃない。ビューンと突き出た屋根とか。

その後銀座へ。もちろんミキモトを見に。
ミキモト2
期せずしてできた看板の影が面白い。

これはこれでいいのか?いいのか。伊東さんだからいいのか。別に悪いとは思わないけども、建築的に意味のあるものだと思うけど、でもなぁ、なんだか見た後に気持ちが、色んな意味でソワソワドキドキしてしまいます。胸騒ぎがする、そんな感想。その程度の感想しかボクにはできません。中身はなんだかバブリーでした。ザ・銀座って感じ。

あとは銀座ブラブラ商店建築巡りして、松屋「工事中景展」見て、渋谷で大学の先輩とか同期とか後輩とかと飲んで、立川に着いた頃にはもう次の日だった。
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メタフィス

東京行きは急遽延期に。翌日出発に切り替わる。ホテルもキャンセル。
ポコッと急に予定にエアポケットのような“隙”が出来ると、ちょっと居心地が悪い。何もしないのもしゃくなので、今日からやってる“村田智明 行為のデザイン展”に立ち寄ってみることにする。
会場
会場は北浜の証券取引所。会場見渡してみると普通に村田さんがいた。

村田智明(むらたちあき)さんはハーズ実験デザイン研究所の代表。Gマークの審査委員だったりもします。
MicrosoftのXbox 360のコンソールデザインや、オムロンの血圧計や、昔のパンシロンのパッケージデザイン、無人航空機カイトプレーンレスキューなどなど、デザイン対象がかなり幅広い。ちょっと前まで売ってた無印のCDプレイヤーなんかもそうです。

でもここ最近だとやっぱりメタフィスの活動が有名ですね。今回の展示もメタフィスが中心。
メタフィスは色んな企業が集まってひとつのブランドをつくるコンソーシアムブランドというやつで、村田さんはデザインとプロジェクトの舵取りをしています。コンソーシアムブランドなんていうとコムズカシイけれど、Willみたいなのっていうと馴染み深いのではないかと。Willブランドの車なんかもありました。Craft Design Technology
そうですね、文房具コンソーシアムです。

この方法論にはモノの売り方・作り方・流通ルートの新規開拓としての可能性を感じます。でも一方で、最近はもう中小のパーツ屋さんがコンシューマーに届く商品を直接企画する時代だったりもします。どうしても、実際にモノを作ってる企業名が表に出にくいのは確かにある。ただ、モノとしての力や、“個”ではなく“群”としてのまとまりは圧倒的にコンソーシアム的なつくり方をした方があります。

メタフィスのプロダクトはストレートに“カッコイイ”です。それでいて使い勝手が良さそうなモノばかり。”行為”がデザインされてるからかな。コンセント「node」なんか、はやく発売して欲しい。でもちょっとカッコよすぎる気もするのですよ。プロダクトとしての力が強すぎて、空間に馴染みにくいというか。ものすごく”エッジ”の効いた家じゃないと、似合わないのかなぁとか、メタフィス・ハウスなんてあればなぁとか。余計なお世話ですが。

会場の証券取引所は建て直されてから実は初めての訪問でした。古い建物のファサードを一部残しての再建。とりあえず今回のような使われ方がされていて一安心。賛否両論、というか再建には反対意見が多かったのだけれども(反対意見って、もしかして建築関係者だけかもしれないなぁ)、ギリギリセーフのラインでしょう。古いものを生かすというのは思った以上に大変。残すだけではダメ、そこにあるだけでは意味がない。

大阪は今、こんなちょっと楽しそうな感じになってるらしい。タイミングが合えば、どこかへ参加してみたいな。
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