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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

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まとめ

年末の恒例行事、『広告批評』の2冊買い。「世界のコマーシャル2005」と「2005広告ベストテン」。
年末の広告批評2冊組
年末の『広告批評』は、毎年この特集なので便利です。「世界の〜」の方は映像が見られるCDもついてる。

2005年の総まとめというやつです。その年の広告を見れば、まぁ何が流行ったかぐらいはわかるわけです。というよりも、広告に引きずられて色んな記憶が呼び戻されるんでしょうか。
今年は愛知万博やクールビズやチームマイナス6パーセントや、環境大流行の年でした。簡単過ぎるほど簡単にまとめてしまうと。

個人的に印象的だったのは日本リーバと資生堂ウーノですか。日本リーバの“日本の女性は、美しくない”は、広告という枠を超えて、従来の価値観へと疑問を投げかける偉大なる第一歩だったんじゃないかと。
ウーノはあれですね、やっぱり冗談は本気でやらないと面白くないんだ、ということです。
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松下デザイン

いつもに増して読めない本が山積みな年末。まぁそんな状況でもボチボチ読み進めた一冊。最近話題だから…ではなくて、松下のデザインはちょっと前から気になっていたのです。
松下のデザイン戦略
松下のデザイン戦略』川島蓉子(伊藤忠ファッションシステムトレンドPR室室長)著。ファッション系のマーチャンダイジングが専門の人になるのかな。とにかく肩書きがかっこよくて、なんかズルイです。

そういうワケで、デザイン畑の人が書いたデザイン本ではありません。デザインに縁のない企画や開発の人たちが、企業の資源としてデザインをどう捕らえるべきかをパナソニックデザイン社を例にしながらサラッと説いた本です。なので個人的に新しい発見があったというわけではなく、デザイン社の人事制度とか、権限の配分の仕方とか、会社の内部事情っぽいところが読んでいて興味深かったです。

内容に関しては心に引っかかることが少々あったりします。(悪口を言いたいのではなくて)敢えて苦言を呈すると、デザインっていう言葉の意味があまり整理されていない(色んな意味・レベルで使われている)とか。結局マーケ主導が第一で、デザインはそれに追従するんだって言ってるように感じる(デザインがあくまでも戦略・マーケッティングの道具として使われるような印象がしたり)とか。デザインが良いことはもちろん良いんだけど、コストや価格、もしくは費用対効果の話がほとんど出てこないこととか。

特にお金のことに触れられていないのはちょっと気になるかもしれません。おそらく多くの人は「良いデザイン=高い」っていうイメージを持っていると思うのだけど、モノって結局“値段”で選ばれたりするのです。その壁を越える瞬間を、フワッと着地する様子を、ちょっと垣間見てみたい気がするのですよ。デザインにせよ、なんにせよ。パナソニックデザイン社にも、そういうブレークスルーの瞬間がきっとあると思うので。
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Win-Win

ふと足下をみると、階段の段鼻にすべり止めのラインが3本。
アディダスとのコラボ
アディダスとのコラボ。ではない。

ふと、「あ、アディダスだ」と思ったのです。そういう意識で見るともうアディダスにしか見えない。それほどアディダス=3本線っていうイメージは強力なのです。
だからもうアディダスがこの階段を管理している会社のスポンサーになって、端っこの方にロゴなんか入れちゃったりなんかして、広告媒体にしてみてはどうかな、なんて考えたり。スニーカーと地面のコミュニケーションというやつですか。

そのうちナイキのスウォッシュ型とかプーマのとかアシックスのとかでてきたりして。でも実はリーボックが一番すべりにくいとか。管理会社もお金かからずラッキー、スポンサーは広告が打ててラッキー。いわゆる“Win-Win”の関係ということです。

ダメかな。そんな簡単じゃないのだろうけど。
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フライング

フライングした。

クリスマス・イブ・イブだというのに、みんなでD&Dのダイニングでシャンパン飲んだり、コース料理頂いたり、ビール飲んだり。ちょっとしたハプニングなんかもあったり、うれし驚き2006年宣言も飛び出したりなんかしながら、楽しい夜は進む。

その後は新町の秘密基地に集結してちょっと早めのクリスマスパーティー。
クリスマスパーティー

おっきなケーキを食べたり、プレゼント交換したり。ちょっとしたプレゼント交換って気軽にできていいな。プレゼントを選ぶ人のキャラクターが垣間見えます。というか丸出しになります。
買うときも決まった枠の中で最大限の魅力を発揮するように知恵を絞るし、その時間もまた楽しめる。僕は人にモノをあげるの好きなので。
ちなみに僕は“鯖カレー”もらいました。うっしっし。

クリスマスっていうものがなかったら、こんな時間を過ごせずに時が流れていったのかなぁと考えると、クリスマスを考え出した人に感謝せずにはいられない。日本におけるイベントとはきっとそんなもんだ。楽しんだ者勝ち、波を乗りこなした者勝ち。
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駅の時計

色々考えを巡らしてみましたが、やっぱり買ってしまった“駅の時計”。
駅の時計
当然だけど、ものすごく視認性高い。

この時計の発端は、何年か前のSEIKO Power Design Project(リンク先は2005年のもの)で、深澤直人+松江幸子のデザイン。その時はたしかケースがグレーの樹脂で、ベルトもナイロンだったか。駅の風景写真があって、ベルトだけをもった人の手が写っているプレゼンテーションがとても印象的だった。

その時に比べると、文字盤から“SEIKO”のロゴが消えたりだとか、ケースにベルトを留めるための突起が余分に付いてるとか、ベルトがレザーに変更になったとか、まぁ色々あるわけです。でも実際手に取ってみると、モノとしての魅力は失われてない。個人的にはロゴは残した方が気分が出るなぁとは思うけど、無印良品から出るが故にここは削らざるを得ない部分。(となると無印良品から出すのが正解だったかどうかという議論になるのだけど…。)
問題はベルトの付け根の突起。これはない方がきっと良いです。ベルトを取っ払うと駅の時計をそのまま縮小したカタチが残る。このデザインは、それぐらい忠実に駅の時計を再現することで成立するのだと思うのです。でないとただのパロディになってしまう。コストとの兼ね合いなのかな、なくす方法はいくらでもあると思うので。

腕に巻くと、横長の四角いカタチが新鮮。ファニーな顔つきなのだけど、きっちりフォーマルな印象も同居していて。あとは自動巻っていうのもポイント。マレーシア製のムーブメントがどれだけ働くかはわからないけど、一応メンテナンスさえ出来ていれば一生動くわけです。
長く付き合っていきたいモノが、またひとつ増えました。

でも、あらためて駅の時計を眺めてみると、なかなかこのカタチには出会わない。そこがまたすごいところ。
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サンタ・イエロー

ヨドバシカメラの前で、NTTドコモが“PLAY! PUSH! TALK!”のキャンペーン中。ものすごい寒い中、パンフレットを配る黄色いサンタクロース
ドコモの黄色いサンタ
黄色くてもやっぱりサンタクロースなのですよ。サンタ的な要素、というか、サンタをサンタらしく見せているものって「赤色」ではなかったことを発見。ということは白いファー付きの三角ぼうしがサンタをサンタとしてみせる最もクリティカルな要因ということになるんだろうか。

なんかそんなしょうもないことを考えてみたり。
そういえば、デンマークかグリーンランドのサンタはグリーンだったような気がします。赤はコカ・コーラの広告戦略上決められた色らしいですね。あとブルーとピンクがいれば、クリスマス戦隊サンタレンジャーが結成できるのに。
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2年ごと

いつものD&Departmentへ、出版記念のパーティーへ行く。なんだか昨日から続いてD&Department日記みたいになってますが…。
Dのパーティー
3Fのダイニングにて。

中野裕之監督のショートムービーを見たり、美味しい料理をツマミながらビール飲んだり、久しぶりにFOBAの梅林克さんを目撃したり、談笑したり、そんな感じの2時間。いつも通り、良い時間でした。

D&Departmentは、2年に一度出版社を変えながら、活動報告書的に本をだしていくそうです。
Dの本
今回出版された「LONG LIFE STYLE 01」。

“01”とついてるあたり、この続きがまだまだあるんだっていう意気込みを感じます。前の本よりも“ロングライフ”ということが全面に押し出されていて、Dとして取り組んでいる、取り組んでいくテーマがより明確になっている気がします。

というわけで前の本が出てからもう2年が経ったというわけです。いや、経ってしまった、と言うべきか。
ここ数年は、時間の流れがものすごく早くて、どれが何年前の記憶かハッキリしないまま、なんとなくひとまとまりのタームとして自分の中では捕らえているような気がします。頭の中にあるテーマみたいなものが変わらないからなのか、それとも人間的に成長していないからなのか…

本は“活動報告書”の名に違わぬ報告書ライクな内容です。これからボチボチ読み進めたいと思います。
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TR

NHKのトップランナー再放送に滑り込みセーフ。
ナガオカケンメイ×TR
ゲストはD&Departmentナガオカケンメイ氏。

この人も、きっと色んなものを“見通せている”人の一人だと思うのです。
「わかりますよ、デザイナーですから」
なんて。こんなこと、いつかボクも言ってみたい。

ナガオカさんが「テレビ」で何を話すか。そこに興味があったのです。テレビというマスコミュニケーション手段の中、第三者に編集されることを想定して、実に丁寧に言葉を選びながら、いつも通りデザインに対する考え方を静かに話していました。イベントなんかで“ポッと”出る刺激的な言葉は、やっぱりああいう場所では出ませんね。しょうがない。
ほんとはあんなに「説明」はしたくないんじゃないかとも思ったりします。でもプロジェクト自体が特異なので、初見の人たちに共感を得るにはまだまだちょっとした間と言葉が必要なのは間違いない。そういう意味では、今回はナガオカ的デザイン・プロパガンダなのだなと、思ってみたりして。

12月18日追記。「きれい事」について、もうちょっと考えてみます。
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asimo

最近、ロボットがすごい。

一世を風靡したsonyのaibo、ヒーリングクリーチャー「Q.」、古株のPino(フラワーロボティクス)とか、そろそろ発売されるらしい喜多俊之デザインのwakamaruとか、トヨタのパートナーロボットからこんなものまで。ほんの少し前までは、最も“未来”を感じさせるもので、単なる絵空事だったロボットも、最近はものすごく身近に感じるようになってきた。

そんな中でも、先日発表されたホンダのasimoにはビックリ。
asimo official site
やはり二足歩行ロボットはその花形なワケで。

テレビでも色々やってたそうなので見た方も多いと思います。見てない人はサイトへ行ってぜひムービーを見てください。走るasimoが見られます。ロボットが“走って”ます。確実に走ってます。それだけでなくて、ちゃんと滑らかな挙動で止まるのです。いやぁすごい。

ある人はこれを見て「中に人間が入ってるみたい」と言いました。まさにそんな感じです。だからこそ、ロボットの役割を明確にしないともうどっちがどっちなんだか分からなくなってしまいそうでちょっと怖くなったりもしますが、それでも今回は感動の方が大きい。夢があるなぁ、と、感じずにはいられません。
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パブリック

雑誌のペンを買った。ペンは時々変な特集、いや面白い特集をするのでちょくちょく買っているのです。今回のテーマは「公共のデザイン」。
Pen No,166
こんなマニアックな特集が売れるのだろうか。
「あなたの街に、デザインはありますか?」だって。

そもそも「公共」ってなんだ、っていう疑問も僕にはあるのですが、まぁ置いておこう。「公共」をデザインするのと同時並行に「公共性」のデザインも必要だな、とか。このふたつは似て非なるだと思います。言葉尻の問題かもしれないのだけれど。

もちろん雑誌なので、ちゃんと細部まで…っていうワケにはいかないけど、ザーッと概観するにはちょうどいい。ペンの良いところは海外の事例が結構あること。ちゃんと取材されているのでなかなか役に立つのです。フッと思い出したときとかにパラパラめくったり。

デザインは、ヒトの気持ちに訴えかけます。やる気とかモチベーションとか、そういう目に見えない部分に働きかける“効能”を持ってると思います。だから僕は、カッコイイというのはすごく意味のあることだと思うのです。制服がカッコイイから憧れる、その仕事やってみたいって、わりと普通に起こりうることです。飛行機のパイロットとかね、カッコイイじゃないですか、ピシッとして。
公共のサービスに対する地味で目立たないイメージというのは単なるイメージでしかなく、されどイメージであり、“操作する”というと語弊があるけれど、もっと違う方向へと引っ張っていくことが可能だと思うのです。必要だとおもうのです。

ビックリしたのはフランス警察の制服。バレンシアガのデザインらしい。ちょっと着てみたい。ちょっとでいいから。
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