朝からニコタマへ。ニコタマはなんだか不思議な街。ハイ・ソサイエティなイメージが植え付けられているのに、行ってみるとすごく普通なのです。
ニコタマといえば高島屋。高島屋が休みの日は街もお休みするそうな(ほんとか?)。そんな街ニコタマ。多摩川も近いし、実はけっこう田舎だし、なんだか親近感が沸きます。
そんなニコタマの駅前からはこれでもかって言うぐらい白い建物が眼に飛び込んでくる。できてからもうしばらく建つと思うんだけれど、白が思ったよりもキレイに白で気持ちがいい。普通だとすぐ汚れてしまうのに。馴染んでいるか、と聞かれると答えは“ノー”なんだけれど、馴染むべき建物でもないと思うのでこれはこれでいい。むしろ内部空間、とくにパブリックに開かれた場所がとても利用者に馴染んでいて、そっちの方が施設として重要なんだなぁと感じます。
一体どうクライアントを説得すればこういう“百貨店”ができてしまうのか、そればっかり考えていました。白、というのではなくて、そのプランニング。百貨店ってこれ以上ないぐらい商業ベースにのっかっている建築で、面積効率とか什器の配置しやすさとかテナントへのレンタブル比とかだけでつくられてきた印象がある(少なくとも僕の中では)。それに豪華絢爛でっちょっとケバケバしい装飾か。
でもここにはこんな場所がある。とてもシンプルなのだけれど、サーフェスの分節が細かくてレイアウトがとても複雑に感じる。それが空間としてすごく奥行きのある印象で。何より人がちゃんと居る、という事実が驚きの対象。
今の僕は、こうした空間を作り上げるのは、お金を出すクライアントの力量や理解力というよりも、やはり設計者のチカラ・ディレクションのうまさだと思ってしまうのです。
高島屋内でスープカレー食べて表参道へ移動。ヒルズもだいぶできてますね。
外装はほとんどできあがっていて、今はインテリアの工事中だと思います。
一定のリズムで刻まれたメロンソーダ色のガラスが不気味に延々と続く。これでいいのでしょうか。ギリギリのラインだと思います。路面店のテナント次第かと。高さがあるせいか、ファサードが以前よりも道路側に寄っている気がするのですが、実際のところどうなんでしょう。予想通り結構な圧迫感がある。
ただ、風に揺れ、壁面に映る木漏れ日はすごくキレイです。これだけはずっと変わらないですね。
その後も歩いてキャットストリートから原宿へ抜ける。
hhstyle.com/casaは、思っていたよりもずっとよかった。外からまったくうかがえない内部のボリューム感みたいなのが。
途中、青木淳の「G」っぽいのを見つけた。なんか関係あるのだろうか。
そしてタイムリミット。来たときと同じように、浜松町からモノレール(普通)に乗る。なんだかんだと写真は二日間で350枚。デジカメ持つとダメですね、無駄打ちがすごく多い。
羽田から飛行機に乗って帰宅。次の日からまた現実に。