コーヒー屋さんってたくさんあるし、サンフランシスコでもポートランドでもサードウェーブコーヒー的な場所にはたくさん行ってみたりもしたので(これはまた別の機会に書こう)、わかったような気になってるんだけど、結局のところ、美味いコーヒーって何だ?っていうところは全然分かってない気がする。(あ、言っちゃった。)
いちおう、インスタントコーヒーと豆から淹れたコーヒーの味の違いぐらいはわかる気がしているので、自分ちで淹れるのは、いちおう、ドリッパーで落としたりする。
コレは、前々から気になってはいたのだけど、それは思い切り“見た目”視点のみで、実は持ちにくそうだし、革と木って洗うときメンドクサそうだし、ってことで見て見ぬふりをしてきまして。
Chemed Tree Cup Classic
実際どうなの?って自分で使ってみなきゃわからないだろっ、ってことで試してみることにしました。
もともとのデザインのヒントが漏斗とフラスコだというだけあって、実験器具のような面持ち。素材使いも相まって、キッチンに並んでいるだけで存在感がある。
肝心の味は、というと。普段使ってるのと同じ豆で淹れてみたところ、うん、たしかに味が変わったような気がする。雑味がなくなったというか、まろやかになった(気がする)。フィルターがかなり鋭利な円錐形になるので、落ちるまでに時間がかかる。専用のペーパーフィルターが、ちょっと分厚い。ドリッパーそれ自体がこんな変化をもたらすわけないので、このあたりが味を変えてしまった理由なんだろうなぁという予想。実際のところ、うーん、よくわからん。
使ってみて、洗う度に木と革のグリップを外さなきゃいけないのはやっぱりメンドクサイ。重量バランスがかなり偏ってる熱々のケメックスをガシッとしっかり握るには、このグリップだとちょっと心許ない。
でも、ケメックスで淹れると味は確かに変わる。というわけで、これはコーヒーを“嗜好品”として楽しむための道具なんだろうなぁ、というのが思うところ。コーヒーをガブガブ飲みたい人には向かないんじゃないかなぁ。
あ、でもやっぱりキッチンにスッと佇んでるのを眺める分には、かなり満足度高めです。ウチでは来客時用かな。
この記事に対するコメント
僕はコーノ式のドリッパーを使っていました。フィルターが手に入らなくて、こちらでは使ってませんが…。