筆舌に尽くしがたい経験、とはこういうことをいうんだろうな。
6月から、月の3分2ぐらいは旅に出ております。6月は、西海岸へ20日間ほど。まず始めに訪れたのはサンフランシスコでした。観光も建築もミュージアムもビールも美味しいご飯も、そして何より街の雰囲気を堪能したんだけど、何よりここが一番印象的だった。
Castro / カストロ
Airbnbで探した宿があったのが、たまたまこの地区。ゲイのカップルのお宅にお邪魔してました。ここカストロ地区は、世界のLGBT文化のオリジン、と言っても過言ではない地区だと思います。街の至る所にレインボーフラッグが掲げられていて、そして、なんと横断歩道までもがレインボーカラー!
街角のバーに入ってビール飲んでたら、隣のおじさんが「ココは、世界で一番古いゲイバーなんだ。大きな窓がある、ね。」って教えてくれました。初めは意味が分からなかったんだけど、考えてみるとなるほど昔はここアメリカでもゲイバーってアンダーグラウンドな存在だったんだなぁと。
運良く
LGBTフィルムフェスティバルの開催期間中。行きたかった1910年創業の
カストロ劇場でLGBTをテーマにしたドキュメンタリーを観ることもできました。これがまたすごく良かった。LGBTコミュニティーの歴史を、個人が撮影したホームビデオから紐解いていく映画。今ではまぁ、特殊とは言え社会的に認知されているこのコミュニティーも、当事者たちの努力と、社会との闘争によって勝ち取られたものなんだなぁ。
見るもの、感じるもの。その全てが今までに経験したことのないものばかり。旅のことを書くのは何となくニガテなので、伝えきれないのがとても残念。
自分の知らない、所属コミュニティの外側の世界を、「無きもの」として扱ってしまうことの怖さ。そんなことを感じたのでした。
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