ふとネットで目にしたサイトを見てからこりゃすぐにでも行かねばならぬと、慌ててチケット予約してニューヨークに行ってきまして。
NYCxDESIGN。
東京デザイナーズウィークのように、起業スポンサーがたくさんつく見本市的なものかと思っていたらそうではなく。もちろんそういうイベントや企画展もあるんですが、もうすこしアカデミックな性格のレクチャーや卒業・修了展示がたくさんあって、派手でエッジなイベントというよりは至ってまじめな印象。
Pratt Instituteで行われていた”Policy, Meet Design"という公開レクチャーにも参加させてもらって、デザインというものが入り込んでいる領域の広さにただただ驚くばかりでした。
テーマからも分かるとおり、社会中で役割を果たすデザイン、というものが実例と共に。ディスカッションのサブテーマは"Human centered design and government"。もうガッツリと「Government」と言ってるあたりがすごい。
パネリストたちがプレゼンテーションした内容は、刑務所、学校のランチルーム、女性起業家支援、警察の地域進出と、一見デザインとは何の縁もないような領域。それが、リサーチ、アイデア展開、プロトタイピング、アウトプットというステップを踏むことによってしっかりとデザイン的な解決がされている。あぁ、これはもう認識の違いというヤツを見せつけられてしまった感。気合いを入れ直さなきゃいけないなぁと思い直したぐらい貴重な時間でした。
学んだことはたくさんあったのだけど、中でもIDEOのコアメンバーの方が言ったこの言葉が印象的で。
“Measure effectiveness, not just efficiency."
噛みしめれば噛みしめるほど、味の出てくる言葉です。
この記事に対するコメント
「(リサーチでは)"効率"性だけ計ってはダメ、どれだけ"効果"があったかを計らないと」というのが意訳でしょうか。この"効果”、もしくは"有効性"というものを量的に測定する(のかしないのか)というのがスルメっぽいポイントです。