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ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳
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メタボリズムをこえて

建築の役割は「守る」ことと「育む」こと。

建築家で、今日訪れた京都国際会館を設計した大谷幸夫氏の言葉です。
そんな場所を題材にしたドキュメンタリー映画のジャパンプレミアに行ってきたのでした。

「メタボリズムをこえて」
フォルカー・ザッテル&シュテファニー・ガウス監督。

建築のドキュメンタリーは、撮るのも理解するのも難しい。でも、この作品はなかなかにテーマが明解で、この建築がどのように利用されてきたのか、誰がそれを支えてきたのかを、41分という決して長くはない時間で明解に示してくれました。

なんと言っても上映会の後の座談会と見学会が素晴らしかった。建築を担当した大谷研究室の山本敬則さんと、インテリアを担当した剣持デザイン研究所の松本哲夫さんとゲストに、松隈先生がコーディネータ。大谷さんの思想を下敷きに、この建築の過去、現在、未来が愛情を持って語られるその場面は、次世代を担うべき人たちにとってとても意義深いものだったと思います。

山本さんが語った、耐震改修やメンテナンスに対する思想も明確。ただ、建築をつくる材料費よりも人件費がそのコストの大きな部分を占めるようになった現代において、原型保存を継続していく難しさもまた、時代の移り変わりを実感させられる厳しい問題として提示されました。

東京大空襲をくぐり抜けた体験を建築の原風景に重ね、冒頭の言葉を信念として持っていた大谷さん。50年間大切に使われてきた建築と対峙する、ステキな時間だったな、と。
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