NHK Eテレは、「お願い!編集長」っていうサイトを持っていて、再放送の希望なんかを出すことができます。どうやら100のいいね!を集めると再放送が検討されるという、ソーシャルな側面も併せ持ってる。なんて、知ったのは最近のこと。ちらっと見てたらなにやら気になる再放送のタイトルがあったので録画しておいたのでした。

“考え方”が動き出す 「佐藤雅彦研究室のアニメーション・スタディ」
2005年1月の放送だったみたいなので、かれこれ9年も前の番組です。
がしかし。内容はまったく色褪せてなくって、今見ても十分に知的で、そして創造性に溢れていました。
animation for concepts.
つまり、「考え方」のためのアニメーションという試み。その根底にある考え方を丁寧に見せてくれる内容でした。
動きをもった映像を見たときに、人はどう感じるのか。何を想うのか。どこがフックになるのか。じわーっ、スっ、ドカンっ。人の心への届き方っていろいろあるんだろうけれど、電通CR出身の佐藤雅彦さんらしく、その興味が、表現する側と受け取る側の根源的な関係性にあることを改めて感じることができました。
脳外科の先生と脳波測ったりしちゃってるんだもの。
ごちゃっとしたものたちが、整理された本棚にすぅっと納まっていくかのうようなさわやかな快感。と同時に、考え方を考えるという、思考の森に迷い込んでいくようなドキドキ感。消してしまわないように、プロテクトかけておくことにします。
NHKさん、なかなか良い仕事してくれてます。
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