HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

セントラルパーク

そういえばココに書くのを忘れてましたが、少し前に、公共空間のゴミ箱のリサーチをしておりまして。その時にネットで写真だけ見てたんだけど、それだけでは気づかなかったことに、実物を見て気づいた。

セントラルパークのゴミ箱。デザイナーはAnthony Deen

パーク内に置かれているRobert MosesとKenneth Lynchがデザインしたアイコニックなベンチがモチーフ。 
下半分は完全に同形状だけど、上面の開口部の大きさがゴミの種別によって違う。でも、プロペラ状の各パーツは共通で2パターンのみ。内側の固定高さを変えることで、投入口の内径が変化して、トラッシュとリサイクルの区分けするようにできてる。解説はココが詳しいです。まぁアメリカのリサイクル事情はこのぐらいの大雑把な感じがほとんどです。

惜しいのは、上部のパーツがやっぱり完全には共通化できていないこと。うーん、惜しい。
色も変えているので、この仕組みがどの程度イニシャルコストに効いているのかはわからないけれど、部分的に壊れたりへこんだりしちゃったときのメンテナンスはしやす。一番コストのかかるであろう収集の人件費を軽減できるようなデザインにはなってないかなぁ、まぁ50%ぐらいはいわゆるスタイリングの範疇かと思った次第です。
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NYCxDESIGN

ふとネットで目にしたサイトを見てからこりゃすぐにでも行かねばならぬと、慌ててチケット予約してニューヨークに行ってきまして。

NYCxDESIGN。

東京デザイナーズウィークのように、起業スポンサーがたくさんつく見本市的なものかと思っていたらそうではなく。もちろんそういうイベントや企画展もあるんですが、もうすこしアカデミックな性格のレクチャーや卒業・修了展示がたくさんあって、派手でエッジなイベントというよりは至ってまじめな印象。

Pratt Instituteで行われていた”Policy, Meet Design"という公開レクチャーにも参加させてもらって、デザインというものが入り込んでいる領域の広さにただただ驚くばかりでした。
テーマからも分かるとおり、社会中で役割を果たすデザイン、というものが実例と共に。ディスカッションのサブテーマは"Human centered design and government"。もうガッツリと「Government」と言ってるあたりがすごい。

パネリストたちがプレゼンテーションした内容は、刑務所、学校のランチルーム、女性起業家支援、警察の地域進出と、一見デザインとは何の縁もないような領域。それが、リサーチ、アイデア展開、プロトタイピング、アウトプットというステップを踏むことによってしっかりとデザイン的な解決がされている。あぁ、これはもう認識の違いというヤツを見せつけられてしまった感。気合いを入れ直さなきゃいけないなぁと思い直したぐらい貴重な時間でした。

学んだことはたくさんあったのだけど、中でもIDEOのコアメンバーの方が言ったこの言葉が印象的で。
“Measure effectiveness, not just efficiency."

噛みしめれば噛みしめるほど、味の出てくる言葉です。
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Begin Again

Begin Again(邦題:はじまりのうた)を観まして。ものすごく良いテンポでストーリーが展開するので、キーラ・ナイトレイとマイク・ラファロの美女と野獣コンビのかわいさにぐいぐい引き込まれながら、あっという間の104分。

一番好きだったシーン。

スプリッターでiPhoneの音楽のシェアをしながら、ニューヨークの街中を踊るように歩き回るのが一番のお気に入りのシーン。音楽を共有するってとってもステキだなぁと思います。

普段はあまりヘッドフォンしないんだけど、たまに音楽を聴きながらまちを歩くと回りの景色が急になにか映像作品のように見えてくる瞬間がある。音を置き換えるだけでこれだけドラマチックに環境の捉え方が変わるのだから、それをシェアできたら最高に楽しいんだろうな、とか思いながら。

でもでも普段はBluetoothのヘッドフォンを使ってるので、こうやって音楽をシェアすることが出来ないのです。便利だけどね、Bluetooth。メランコリックに古いものを持ち上げる気持ちはあまりないけれど、スプリッター、いいね。イイと思います。たまにはコードアリのヘッドフォンも使ってみようかな。
JUGEMテーマ:映画
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カタ

今年の夏から秋にかけて、またいろいろとブラブラすることになりそうなので…というのを口実に、一眼レフカメラを新調することに。
ビデオの撮影、編集をする機会も増えてきたので、今まで愛用してきたニコン機はパス。そしてレンズ資産もお払い箱に。

これからのカメラ、を考えてみたときに、なにやらチャレンジをしているのはソニーかなと思い、あれこれ考えてみたものの、結局最新機種にすることに。

SONY α7-

こちらにクルマではニコンの中級APC-Cサイズ機に縦位置グリップ付けてたので、さすがに小さいなぁとは思いますが、最近はGRとNEX-5ばかり使ってたので、やっぱりそれでも大きくて重い。

初代と比べて、デザインはモダンに変わってしまいました。ユーザーの声を反映して初代で使いにくいと評判だったレリーズ回りのボタン配置やダイヤルの形状を変更してしまったので、見た目は結構”ふつう”の一眼レフに近づいてしまいました。ここでいう“ふつう”とは、今一般的に市場に出回ってるカメラ、という意味で、スーパーノーマル的な意味ではありません。

特徴的だった(疑似)ペンタ部分の鋭角な形態も、手ブレ補正の機構を飲み込むために、少しボディ側に食い込む形状になったので柔らかい印象に。ボディが大きくなることと、α7らしいカタチとのせめぎ合いが随所に見られてハラハラします。厚みが増した分の処理は、さりげなくて好きです。

個人的に、初代α7のデザインがすごく好きでした。あの小さなボディにフルサイズセンサーを押し込んできたっていうチャレンジもさることながら、ボクが人生で最初に使った一眼レフ、アサヒ・ペンタックスのSP1に似ていたから、っていうのが主な理由。個人的な記憶とのリンクが強いので、それが一般的に良いカタチであるかどうかはわかりませんが、長く使える“道具感”というのは多分にあったと思います。機能的な進化が著しいモノに関しては、なかなか長く愛せるモノは産まれにくい。菊竹清訓の「か・かた・かたち」でいうところの、「かた」がそのまま形態として立ち現れたかのようなデザインというのも、殊技術的進歩の早いプロダクトの世界では考えなきゃいけないことなのかな、と。
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adidas

去年購入したナイキのスニーカー。とても気に入ってたんだけど、こちらに来て調子に乗ってサッカーした時に破壊してしまいまして。以来、ことあるごとに似たようなの探してたんだけど、ようやく気になるものを見つけたのでした。

adidas Climachill Sonic Boost

中学生の時に、どうしてもジャガーの靴を履くがイヤで履いていたスタンスミス。それ以来アディダスのスニーカーって買ったことなかったので、20年ぶりぐらい(!)。

探してたのは靴紐のないスニーカー。
靴をフィットさせる機構って、やっぱり今でも靴紐が主流。リーボックのインスタポンプとか、プーマのディスクシステムとかあるけれど、今となっては懐古的未来感があるものね。靴紐の費用対効果を乗り越えるのはなかなか難しい。

Lunafly 306と違って、ベルトは全てゴムバンドで、ベルクロのような調整機構はありません。なので、これ以上ないぐらいにシンプル。シルエットをゴチャッとごまかすものが何もないので、デザインするのはより難しそうだけど、上手くまとまってます。

adidasのハイテクシューズ群は、Nikeほど技術をこねくり回した感じがなく、より構築的な造形をしてて、なんとなくドイツの風は感じたりしますね。
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ウインドウズ

こちらに来てから使ってきたHTCのスマホ。動作がもっさりしてるのもあり、どうも好きになれなくって、ついに機種変更することに。ノーコントラクトだとSIMカード差し替えるだけなので、この辺のフットワークが軽くてイイ。

Nokia Lumia 635

初のノキア端末、初のWindows Phone。
ノキアっぽいという印象だったのと、カバーは後から着せ替えできる機種なので、珍しく蛍光イエローを選んでみました。

iPhoneやGalaxyナントカとは違って、ローエンドモデルなのでたったの$40ドルちょっと。なので本体の質感なんかは比べてはいけないのだけど、この価格にしてはサクサクとても軽快に動いて、OS自体はAndroidよりもよく出来てる。

しばらく使ってみて、スマホの“使い心地”と“使い勝手”の差について考えさせられたりしました。
サクサクのWindows OSは非常に良い“使い心地”を提供してくれるのだけど、かたや“使い勝手”の部分はかなりアプリに依存してる。
アプリのラインナップはまだまだ発展途上。とりわけGoogle系の純正アプリが壊滅状態なので、普段の遠隔ミーティングやメッセージングで使ってるHangouts、チームでドキュメントをまとめるのに使うGoogle Docsが使えないのは非常にツライ。Google Mapsはかろうじてブラウザで動きますが、動作はとことん鈍いし音声ナビも使えません。

と、ここで普段の生活がものすごくGoogleに依存してるんだなぁということも分かってきたり。Googleはもうほぼ生活や仕事のインフラですね。Googleが傾いちゃったらボクの生活どうなっちゃうんだろ。そんなところにも、多様性が重要である、ということの一端を垣間見た気がします。
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Creative Mornings

毎月第3金曜日のイベント。

Creative Mornings CLE

朝8時半から開場して、30分ほど簡単な朝ご飯を食べる時間があって、月替わりのゲストスピーカーが1時間弱あれこれとお話を聞かせてくれる、という感じ。毎月会場が変わるっていうのも、その都市のいろいろなスポットを知ることが出来るのでステキです。今月はパブリックライブラリーが会場。

金曜日の朝、っていうのがポイント。日本じゃこの時間に会社員がイベントに出てくるなんてあまり考えられないけれど、こちらではそれが出来る。“朝活”ほど自己研鑽感は強くないけれど、朝ご飯のおかげでユルい連帯感が生まれてイイ感じです。できればこのイベント日本に持って帰りたいなぁ。
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旅の仕方

スマホが旅のお供になって、ほんとうに街を移動する感覚がむかしと随分変わってしまったなぁ。

特に、Google Maps。

13年前に大きなバックパック背負ってヨーロッパ縦断したときとは隔世の感。あの頃は、地球の歩き方(ヨーロッパ編)を国ごとにカッターナイフで切り刻んで、街角で立ち止まっては自分の居場所と行き先を確認してた。今はもう、スマホとGoogle Mapsがあれば、少なくとも自分が世界のどこにいるかは瞬時に分かってしまう。物理的な意味で、自分を見失うってことがもうほとんどない。

ロンドンで面白かったのはShoreditchとCamden。前者はセンターの少し外れに位置していて、町の文化圏が地価の推移によってスプロールしていくステップがよく分かる。後者は、なんというかまぁ東京で言う高下北沢みたいなところでしょうか(外れてたらごめんなさい)。
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ロンドンバス

ちょっとした隙間を縫って、1週間ほどロンドンへ行ってきました。学生の頃にバックパック背負って来て以来13年ぶりのロンドン。

当然っちゃ当然だけど、自分がいま住んでいる場所とは明らかに環境も文化も違う。間にアメリカという場所が挟まっている分、以前とは違いの感じ方も違ってくるから不思議です。経験に厚みが増したから、というのが言い過ぎだろうか。

街でたくさん走ってる赤い2階建てバス、通称ロンドンバス(正式名称はルートマスター)がとにかく印象的です。

トーマス・ヘザウィックがデザインした最新型のルートマスター(二階建バス)がとにかくカッコいいなぁ。

丸く人懐っこいカタチにシャープな左右非対称ガラスの組み合わせが良い。こんな2012年のオリンピック以来増え続けて、いまではこれがドンドン街中を走ってます。角を大幅にラウンドさせたカタチなので、見た目が非常にコンパクトで、空が広く感じます。

複雑でエッジなデザインに見えるけれど、原理は至ってシンプル。旧タイプから階段を1カ所増やして2階へのへのアクセスを改善して、その階段部分を採光も兼ねてガラス張りにする、というアイデア。2階の水平窓と連続する階段のガラスなんかは非常に複雑な曲線をしてますが、これまもぁあこの基本ルールに則った結果。ナナメに切れ込んでいるフロント回りの意匠も、階段の斜線に呼応した意匠。

これだけ都市のイメージや歴史と密接に関係する公共交通も珍しい。その分、デザインを決めるプロセスもなかなかの紆余曲折っぷりです。コンペの最優秀案としてCapoco Designとフォスター+アストンマーチンの2案がありながら、製造の権利を落札したバス会社がさらにヘザウィックと最終のデザインを決めるという。
3次元に曲げられたガラスを多用した、左右非対称のデザインは、いまの日本じゃなかなか出来ないデザインだなぁと思います。
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空間と活動

こちらでの、ふだんのボクの活動の中心となってる建物の中。

はい、Frank O Gehryの設計です。

複雑そうに見えてシンプル…ではなく、計画自体とても複雑です。特に上層階は中心の吹き抜け回りに部屋があったり無かったり。自分がいったいどこにいるのか、慣れるまでは迷いまくってました。日々の活動拠点としては、刺激的なので良い。

大小いろいろなチームで、適宜メンバーを変えながら、時には個人でも活動したりするので、場所の選び方が、スムーズプロジェクト運営にとって非常に重要です。その点で言うと、視覚的なランダムネスというか、複雑さは申し分なくあるのだけど、選択の自由というパラメータはちょっと低め。流動布に面して張り巡らされたベンチに対して、少し家具類が(視覚的にではなく物理的に)重たいんだよなぁ…。引っ込んだエリアにある”たまり”はほぼ個室化されていて、こちらも閉じると開くの中間的な領域があればいいなぁ(これだけ入り組んでるんだからそういう場所ありそうなんだけど、ない)。もう少しユーザーが創造的にカスタマイズできる方が良いなぁというのが建築屋目線での感想。
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presented by Yusuke Hashimoto "HASH DESIGN WORKS"