HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

サードウェーブ

ちまたで噂のサードウェーブコーヒーは、ロスでもちらほら見かけました。イチバン有名なのはやっぱりココかな。

Blue Bottle Coffee @Arts District

スタバとか、いわゆるセカンドウェーブと言われるコーヒーショップとの一番大きな違いは「フレッシュさ」でしょうか。
コーヒーをオーダーすると、一杯ずつ豆を挽いて、ペーパードリップで淹れてくれます。店舗の奥には、大きな焙煎のマシンがあって、まさにその場所で焙煎まで。豆は超浅煎りで、深入りのコーヒーに慣れた舌にはものすごく酸っぱく感じます。これもまぁ、またコーヒーなんだなぁという感想。

CEOであるジェームス・フリーマンも日本の喫茶店大好きと言ってるようで、うん、これは効率化された日本の喫茶店じゃないか、とも思うわけです。一杯ずつ淹れたりするのは、昔ながらの喫茶店なら今でも当たり前にやってる。日本に限らず、パリの小さなカフェとかもそうなんだろうなぁ。
そういう、”個”に根ざした店舗運営がまた、必要とされている時代。

店舗内は結構ガランとしていて、日本の喫茶店のような、ある良い意味でのlazyなリラックス感はありませんでした。コーヒーすすりながらぼんやり店の角に置いてあるテレビ見たり、雑誌読んだりスポーツ新聞読んだり、そういうことをする場所ではないようで。Wi-Fiもなかったので、ラップトップ取り出して作業している風に振る舞う場所でもないらしい。でも流れている空気は清々しくて今っぽく、コーヒーに対する文化背景の違いが感じられてなかなか面白い場所でした。
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ヒースセラミックス

ぽってりとしたカタチと、ぽってりとした釉薬がカワイイ一輪挿し。

花を飾る習慣なんてこれっぽっちもないのだけど、さすがにちょっと部屋の中が殺風景なので一輪挿しから始めてみることにしまして。

"Bud Vase" by Heath Ceramics

オリーブ色と、この冬限定色とのことでグレイッシュなホワイト。

1948年誕生の、ヒースセラミックスというMade in USAなメーカーのものです。今でもサンフランシスコの工場で、手作りで製造されているとのこと。食器類はなかなかの重厚感でして、よく言えば陶器ならではの土っぽさ、あたたかさが感じられるラインナップなんだけど、ちょっと扱いきれる自信がなかったので今回はスルー。

良い意味で角の取れたアメリカっぽさがあって、非常に良いなぁと思います。日本で使うならば、まずは小物からかなぁ。
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パイントグラス

グッドなデザインと同じぐらい無類のビール好きであるボク。ロスからちょっと脚を伸ばしてアナハイムまで、行きたかったBottle Logic Brewingというブリュワリーでビール飲んで、そこで見つけた2015年初のお買い物。

パイントグラス。だと思うんです、これ。

ボクの知ってるパイントグラスは、グラスの中盤にポコッとした膨らみがあるもの。もしくは肉厚のガラスでシュッと真っ直ぐの円錐形。なのにこれは口元がヒュッとすぼまった、なんとも見たことないカタチ。使ってみると、このすぼまりがとても口当たり良く、イイ感じ。

ビーカーのように目盛りが切ってあるので、テイスティング用か計量用かと思うんだけど、検索しても引っかかってこないので分からないんです。でも容量は470mlなのでちょうど1パイント。もう1件行ったAngel City Breweryにも似たよなカタチがあったので、ロス特有の文化?なのかと思ったりもしますが。

肝心のBottle Logicさんは2013年スタートの若いブリュワリーながら、手を加えすぎない、ネーミング通りロジックを感じさせるビールで非常に良かったです。ダークラガーなんかは日本でもウケること必至と思うのだけどなぁ。何よりも、ビールを巡る文化が、ここアメリカはとても充実していて良いのです。
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謹賀新年

あけましておめでとうございます。
本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

まさかこんな日が来るとはあまり考えてもいませんでしたが、今年はロサンゼルスで年越しでした。住んでるところは寒いので、あったかいところでのんびりと。

いつもの海の写真も、ローカルのサーファーとのコラボレーションでそれっぽく@ベニスビーチ。

2014年は人生初の海外生活が始まって、環境も変わったし、それによって自分もすごく変わったんじゃないかと、年の瀬に一年を振り返って考えていました。変わるとはどういうことだろうなぁということも合わせて。

色々と大変なことも多いけれど、決して後ろ向きな気持ちではなく、ポジティブにこの変化と自分が考えるデザインを巡る状況をあれこれ楽しんでいければなぁと思います。

正直なところ、いろんなことが起こりすぎてこのブログの更新もスローペースになってしまってますが、これからも引き続きこちらはのんびり続けていきます。Facebookの方は小刻みに更新してます。プライベート設定になってますので、もし見かけたらメッセージと共にリクエスト下さればお応え出来ると思います。

本年も、何卒よろしくお願い致します。
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年の瀬 2014

2014年もいよいよラスト。

今年はほんとに激動の1年でした。例えば10年後に振り返ってみたとして、ターニングポイントになることは間違いない。



去年もやってみた、ハードディスクの中に仕舞ってあった思い出たちを、同じテンポで繋ぎながら振り返る作業。今年は去年よりも少しじっくりと、106のピースを1.2秒ずつ。個人的には「素人料理 あけ美」の看板がお気に入り。

ボクの周りにいつもいてくれるステキな人たちと、こんなステキな時間を来年も積み重ねていけたら良いなぁと思います。
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クラウンホール

ミース設計、イリノイ工科大学のクラウン・ホール。
オリジナルではなく改修されたのだと思うけど、最下段のガラスが磨りガラスになっていて、中に入った印象が他のミース建築とはちょっと違います。空間が内向きの印象。

一見するとほんとに「ふつう」です。
でも、普遍的には見えるけれど、構造的にはちょっとふつうではないことをやっています。柱に”見える”H形鋼は実は柱でなかったり、シンプルな箱を実現するための工夫が随所に。Less is Moreの”More”は「豊かである」と訳されたりもするけれど、この豊かさというのは単に削っていくことだけでは生まれないんだぞ、という哲学が感じられる建築。
プランはこれ以上ないくらいのユニバーサルスペースです。今は、大きな机が無造作に並べられて、建築学科のエスキス部屋として使われてました。

こちらはクラウンホールにスタックされていたスチール製のハイスツール。ボク好みの真っ直ぐな脚。シンプルで、道具として使い込まれた椅子が、シンプルで緩やかなユニバーサルスペースによくマッチしていたので。
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シカゴ

現地の人たちには、”ビーンズ”の愛称で親しまれてる彫刻。ミレニアムパークのイチバン目立つ場所に鎮座しておりました。

"Cloud Gate” by Anish Kapoor

マイナス3℃の寒空なんだけど、絶えることのない人。
通常、アートっていうものには機能がない。なぜなら、何かを解決することを求められていないから。どこかで聞いたことがあるような言い方を流用させて頂くと、アートに求められているのは問題定義である、と。

カプーアが作ったこの彫刻は、ピカピカに磨かれた鏡面の歪な曲面が、今まで僕たちが見たことなかったような都市の姿を映し出す。それは、"見たことのない都市の姿”という問いの投げかけであるようにも思えるし、もっと純粋に考えれば、都市を楽しむためのひとつの装置として機能しているという風にも思える。
実際は、後者の印象が強いんだよなぁ。デザインとアートの中間領域、みたいな。

というわけで、人生初のThanksgivingホリデーは、シカゴで過ごしております。七面鳥も食べました。
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マンハッタン諸々

およそ12年ぶり、今回の滞在は4日間だけだったのだけど、いろいろと巡り巡り。大学3年生の時に来たNYは、9.11のテロから半年しか経っていない時期でまだまだ街はグチャグチャの状態でした。まだWTCの跡地は工事ガンガンしているし、都市として100%かというとそうでもないのだけど、それでも個人的になんだか感慨深いNY滞在となりました。

以前行ったときのMoMAは、谷口吉生設計の増築案がまさに工事中で、半分くらいしか公開されておらず。増築部分を含めた全体像を見るのは実は今回が初めてでした。
収蔵作品はもちろん、空間とボリューム、視線と視線が交錯する空間はとても清々しい。ただちょっと混雑し過ぎで、マティスの企画展は見れず。

ハイラインは今回もっとも行きたかった場所。都市再生の仕掛けとしても面白いし、設計はもちろん、計画手腕がその評価に対してグッと前に出てきているのが心強い感じ。一時期の卒業設計で多く提案されていた「表と裏をひっくり返す」というような提案が普通に実現しているし、周辺の開発もハイラインに合わせて進んでいるのがまた興味深い。

ハイラインついでにチェルシーマーケット。ここも元ナビスコのクッキー工場をリノベーションした屋内商業施設。ザックリ、非常にザックリなんだけど、これがイイ塩梅なんだろうね。㋹ギュウレーションの関係もあって、なかなか日本じゃできない場所。

そして同じくチェルシーのガゴシアンギャラリーで村上隆個展。日本ではなかなか評価が分かれているし、個展自体開催される機会が最近はなかったけれど、スーパーフラットだなんだはちょっと横に置いておいてイイと思えるほどのパワー。お金も人力もかかったリッチな作品ばかりだけど、その迫力たるや圧巻でした。
SANAA設計のニューミュージアム。ボリュームを切ってずらした設計は、単なる形態のお遊びではなく、現地に行ってみると巧みに周辺環境へ呼応するための解であることが分かります。

あとは念願のエースホテルに泊まったり、新しくなったフルトンセンター見たり、ソーホーで美味しいハラミサンド食べたり。近年の都市計画も成功して、治安も徐々に良くなっているニューヨーク。ネガをポジに変えて見せるのが、とても上手いんだよなぁ。
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Dia: Beacon

学生のころに訪れた分もカウントすると、マンハッタンにある美術館も色々と行きました。グッゲンハイム、メトロポリタン、MoMA、ニューミュージアム、等々。そのどれもが素晴らしいのだけど、今回行った場所はグランドセントラルから電車に揺られて1時間半ぐらい。Beaconという郊外の街にあるココでした。

Dia: Beacon

良いぞ良いぞ、と噂は聞いてたのだけど、期待をまったく裏切らない素晴らしい場所でした。電車が1時間に1本しかないにも関わらず、予定時間を2時間オーバーして滞在。

ナビスコの古い工場をリノベーションした美術館です。外観はなんてことないのだけど、中めくるめくモダンアートの世界。ところどころラフに残された”工場”感、フラットで広いフロア、のこぎり屋根から優しく差し込む自然光。作品自体はどれもサイトスペシフィックなものではないのだけど、だからこそなのか、リノベーションと現代アートは親和性が高いなぁとつくづく思う。作品があることで、その場所がその場所だけのものになる、と言えばいいのか。

中でも個人的に非常に印象的だったのは、Fred Sandbackの毛糸を使った作品群。ただの細い毛糸が、空間を規定する様は、非常にスタティックなんだけどスリリングで緊張感がバシバシと伝わってくる。あれはもう一度、いや何度でも見たいなぁ。

アメリカの美術館にしては珍しく、館内は写真撮影禁止、パブリックWi-Fiもありません。だから、その分鑑賞者は作品と対峙するしかなく、展示に対して集中することができる。それもなにか皮肉なんだけど。
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ワイエス

週末を利用してワシントンDCに行きました。

首都でありながら、NYよりも規模は大きくないというのが不思議な印象でしたが、なるほど首都機能に特化した都市だと考えると合点のいく、それはもうそれ専用に設計された特殊な街という印象。今回は街の印象ではなく。

アンドリュー・ワイエス “Looking Out, Looking In"

ナショナル・ギャラリーでたまたまやっていた、ワイエスの展覧会。アメリカ美術っていうとコンテポラリーなものしかほとんど意識になかったのだけど、ビビッときて他の展示を放ったらかしてワイエスの絵ばかり見ていました。

ボクの不勉強なだけで、ワイエス自体はとても有名なアメリカの画家だそうで。
図録の表紙にも採用されている「Wind from the Sea」。窓の構図、光の加減、ふわりとかるいレースカーテンの構成がとても“格好良い”。他にも郊外の住宅をテーマにしたシリーズが印象的で、その中でも室内の、窓辺を取り上げたものがツボでした。どれも差し込む光が印象的で、構図が構築的。

展示室には、絵画になる前の“スタディ”やスケッチがたくさんありました。スケッチがラフであればあるほど、その構図と光が印象的に浮かび上がってきて、出来上がった精緻な絵画よりもむしろそちらの方をずっと見ていたい感じ。

いや、スケッチとはそういうものなんだろうな。アイデアを瞬間冷凍する手段。だからこそ、なにがそこに取り込まれているかが見える。スケッチがつまらなければ、作品もつまらないのはたぶん、絵画の世界だけでない。
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