HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

STO・CPH

帰国、しました。いやはや、ビールをたくさん飲んだ。

とは、昨年と同じ書き出し。
昼間っから一杯やってる風景は、もはやヨーロッパではおなじみ。その自由で気ままな雰囲気が、実に好きだったりします。スウェーデンのファルコンビール、美味しかったです。デンマークではもちろんカールスバーグと、ツボルグを。

今年はスウェーデン・ストックホルムを中心に、ちょっと(だいぶ)遠出してコペンハーゲンにも行ってみたり。直前に観た『魔女の宅急便』の影響でね、気づけばいつも「ルージュの伝言」を口ずさんでました。

心がカラカラに渇いてしまっていたボクには、想い、感じ、考えることが多すぎた。そんな旅だったのかなと思う。建築マップも持っていたんだけど、結局一度も開かず。それぐらいに、目にする風景そのものが、ボクにとっては新鮮でショッキングでした。
ストックホルム市立図書館 設計:エリック・グンナール・アスプルンド

アスプルンドの建築も、しっかり見てきました。いや、こっちは建築というよりも、ランドスケープかな。
森の葬祭場 設計:エリック・グンナール・アスプルンド

おまけのつもりだったコペンハーゲン。こちらもまた素晴らしく。郊外では思いもよらず、たぶん、一生ココロに残るであろう素晴らしい環境に出会いました。
ルイジアナ現代美術館。この向こうに、この上なく豊かな環境が。

そう、建築とかランドスケープとか都市デザインとか、そういうカテゴライズされた存在ではなく、“環境”そのものなんだなぁと、そんなふうに感じながら、1週間ほっつき歩いていたような。そんな感じの、相変わらずにまとまりない、ぶらっとひとり旅なのでした。
詳細は後日。
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旅支度

今年は今までで、いちばんどこにいくか最後まで決心つかなかった年かもしれない。
行きたい場所はたくさんあるのだけれど、優先順位がつけれらない。あれもやりたい、ここも行きたい。漠然とした欲求のイメージに引きずられて具体が決まらないのは、いろいろ充実していない証拠。

それでもエイヤっと航空券押さえて、出発前夜になってようやくパッキングを。
いつもの、旅のお供。今年はフライタグ連れて行きます。

成熟した福祉国家のいまを見てみたいというのはあるけれど、でもとくに何がしたいというわけではなく、そこに行ってみたい。それだけがモチベーション。
目的地はストックホルムだけれど、飽きちゃったらどこかに移動する予定。

相変わらずフラフラと、行き先も宿泊先も決めずにブラブラしてきます。信頼できる道具立ちと一緒に。
アスプルンドの残した建築に、触れられるのが楽しみです。
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魔女の宅急便

毎年のことなんだけど、この時期に、旅の準備の1つとしてなんとなく映画を見ることが多い気がする。映画をきっかけに行き先を決めたり、目的地へのイメージを映画で高めたり。

今回も、そのつもりだったんだけど。
「魔女の宅急便」スタジオジブリ・1989

深夜に、まんまとハマっちゃいました。朝起きたら目が腫れてるぐらいに。

「わたし、前は何も考えなくても飛べたの。でも今は、どうやって飛べたのかわからなくなっちゃった。」
と、主人公キキ。
そういうことってあるよね、と思いつつ、でも今は、その飛べなくなってしまっていることにすら気づかずに過ごしてるんじゃないか、とか。13歳の魔法使いの少女に、いろいろと重ね併せてみたり。

オープニング曲である「ルージュの伝言」が作品として取り込まれてるのも、ジブリ作品としては珍しいんじゃないかなぁ。自然で、イイ。
エンドロール見てて、クロネコヤマトの宅急便がスポンサーについていたのも始めて気づきました。なるほど、黒猫つながりか。

キキの声優である高山みなみさんの声もすばらしく。なんだか旅とは切り離して、またすごいものみちゃったなぁという感じ。
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コミュニティ

コミュニティをつくる、というのは、やっぱりむずかしいんだなぁと。“つくる”というものではなく育むもの、って言葉でいうと簡単でありきたりなんだけど。
Maruya Gardensにて。

そういえば今日、自治会なる組織から自治会費なるものが徴収されました。これは、ワンルームマンションでひとり暮らししていたころではなかったこと。そういえば、そんな組織があるんだなぁって。盆踊りやったり、公園の草むしりしたり、年末の火の用心したり。
どこまで実行力があるのかは、その地域によって随分違うのだろうけど、日本ではまだ“自治”を担う地域の組織が生きているってことです。当然組織だから、運営費がかかる。

コミュニティってなんなんでしょうね。
辞書的に捉えると、コミュニティ=“共同体”とは、利害関係をともにする集団のこと。
利益だけを共有するだけでなく、集まることによって発生するマイナス面も共有しなければならないってことです。つまり、そこには少なからず“我慢”がある。

コミュニティに於いてはそれがふつうなんだよなぁ。
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ぺぺ

宮崎椅子製作所さんでオーダーした椅子が、届いたのでした。
PePe。 デザインした人、村澤一晃さん。

チーク材とウールのファブリックでお願いしてみました。
軽快なフレーム構成に、チークの沈んだ色味がギュッと引き締まった印象でなかなかイイ感じです。

すごく複雑な印象がするのによく見るとシンプルな、不思議な椅子です。


でもやっぱり細部はいろいろ操作されていて。
フィンガージョイントと呼ばれる、パーツをつなぐギザギザの接合部がフレームのコーナーを構成する箇所に出てきていて、そのまま表現になってます。
身体に触れる場所は全て丸く、やさしいカタチ。スーッとまっすぐな脚では、フレームの断面はまん丸。それがアームレストに近づくにつれて徐々に四角に近づいて、肘置きの上面はさりげなくフラットに。背中ではまたまん丸。

ハデさはないけれど、すごくよく出来た椅子だなぁ。メンテナンスしながら、ずっと大事に使っていきたいモノが、またボクの身の回りに増えたのでした。
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ひろば

熊本駅前にて、対照的な、2つの広場。
ともに過去から脈々と続く、熊本アートポリスのプロジェクト。

まずは東側。

1枚の大きな板に穴を開けて、パタパタと折り曲げていくプレゼンテーションを学生の時見たのを思い出しました。あの映像、何度も繰り返しみたなぁ。
駅舎から続く“空間”として捉えれば、機能的だしわかりやすいし、ギミック感もある。
土木的な、広場的な広場か、と言われるとちょっと違う。いろいろ遮るモノを構成しているので周辺の環境と、駅とをつなぐ緩衝領域としての意味合いが強く押し出されていて、極めて“建築的”な広場。

西側は、おおきなしゃもじ。

上から見ると、駅舎がなにかしゃべってるような、漫画の吹き出しみたいな、そんな不思議なカタチです。
大きなその屋根は、物質感も重量感もしっかりあるのだけれど、実際に下に入ってみると思ったほど重たくはない。ドレンが1つ。大雨の時は…駅直近の箇所は屋根として機能しないでしょうね。吹き降りで濡れちゃうんじゃないかと。まだ暫定形、平成30年に既存駅舎を撤去して広場が完成するとのことなので、さてこれからどうなるか、ってところ。

東西で、かなり正確のちがう“広場”を体験できます。内包するプログラムも違うので、どっちが正解か、並列して評価することはできないけれど、個人的には西側の、このあっけらかんとした感じが好きだったりします。
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おもてなし

もてなしの心っていうのは、ほんとにちょっとしたことなんだなぁ。
たとえばいつものごとく買った地ビールで、こんなこと。
左、はやとの風で。右、鹿児島駅で。

同じビールなんですけどね、買った場所によって貼ってあるシールが違うのです。「はやとの風」と「鹿児島発」。
ドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さんは、観光列車をデザインするときに、過剰なほどに列車のロゴを車体に描く。列車の前で記念写真を撮ったとき、どんな列車に乗ったかがすぐ分かるように配慮して、というのは有名な話。
そうそう、はやとの風も、こんな感じだった。

モノより思い出。っていうのも良いけれど、モノが思い出をより強くするっていうことも、やっぱり考えなきゃいけないと思ったのです。
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さつまもの

2月いろいろ飛び回った中、鹿児島にも行ってきまして。主目的は他にあったのでごくごく短い滞在時間だったのだけど、いくつか気になる場所にも行ってきました。

メジャーな観光地にはあまり行かず、その土地でものをつくったり、場所をつくったり、ことをつくったりしているところをいくつか回って。で、ビビッと気になったモノを手に取ったらコレでした。

鹿児島で活動している陶芸家、城戸雄介さんが主催するONE KILN(1つの窯)。

なんの変哲もないカップ。なんだけど、内側にかけられたサクラ色の釉薬がステキすぎて、見た瞬間に春がやってきてしましました。

ろくろを使わず、型をつかって成形しているそうで、陶器らしからぬインダストリアルな雰囲気があります。そこが、これまでたくさん見てきた“民芸”的な器とは違ったところ。なので、シリーズというか、システムとして色々揃っているとサマになるんだろうな、と思ったりします。
だけどやっぱり陶器なので、完璧なカタチじゃなく、少し歪んだポテっとした佇まいはしています。工業製品と民芸品の、間ぐらいの存在感です。


D&Department KAGOSHIMA by maruya でも一部取り扱ってましたが、購入したお店はここ。

年期の入った蔵を改造したお店。ここも有名ですかね。取り扱いの商品点数はそれほど多くはないけれど、ちょうど気持ちのいい規模感だと思います。さてここから、どれだけの“さつまもの”が発信されていくのか。個人的には、「ちょうど良い“さつま”感」なんていう何を言ってるのかわかりにくいキーワードが浮かんでは消えていきました。
バランスが大切だと思います。
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業務用一号瓶

オサレなバルも、安い居酒屋もいいのだけれど、時々は立ち飲み屋さんで飲むのもいい。隣の人と肩が触れ合うぐらいの距離感で、カウンター越しにお店の人と話しをしながらちょっとお酒とアテを頂く。飲み過ぎる前に、疲れてくるのでサッと帰る気になる感じもまた、カジュアルで良い。

で、そんな立ち飲み屋で出会った日本酒の1合瓶。これがなかなか。
黒松 白鹿。

単色のプリントで、ごくごくシンプルにしてあるところからも、たぶん業務用なのでしょう。ネット検索しても、なんにも情報なし。

内容物を輸送するためのパッケージとしての瓶が、そのまま利用する時の食器になって。ガラス瓶なので、このまま湯煎すればすぐ熱燗になります。
キャップもスクリュー式じゃなく、王冠キャップ(もしくはオロナミンCみたいなマキシキャップかも)なところが、シンプルでなめらかな飲み口のカタチのために一役買っていて。

GKデザインがデザインした、キッコーマンの醤油差しに似た合理性を感じたのでした。
思えば立ち飲みって、合理性の結晶のような場所だよなぁ。省スペースだし、飲み食いの場所としては、必要最小限。
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1年

あれから1年が経ちました。

まだ1年。もう1年。
時間的な区切りになんて、あまり意味は無いけれど。
それでも大切なものを忘れないための里程標として、今日という日はとても重みのある1日でした。

ちょうど1年前のエントリーを読み返してみたり。コメントくれたyokoさん、Yaeさん、エイジさん。それぞれお元気でしょうか。こうした振り返りができるのも、ブログを書いてて良かったなと思えるところです。

僕自身の生活が、直接的に、なにか劇的な変化をしたわけではないけれど、僕自身の中身では、大きなものがゴロっと転がったような気がします。
実際に、いろいろと考え込むことも増え、また間接的に関わることもいろいろありました。ここから先はボクとして、成果を残せる仕事をします。
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