HASH BLOG

ブルーグレイな日々とデザインのメモ帳

マーケット

こんな時代だから、「とりあえずコレで」的なものは買わないようにしているというか。どんなジャンルでもとことん探せばこれなら「欲しいな」と思えるものに出会えることがほとんど。

でも、今回だけはダメだったなぁ。

電気シェーバー

もっともっと単純でクリーンな形でイイと思うのだけど。どのメーカーさんもどこかメカメカしくヘビーなデザインをしています。
男性向けのマーケットを対象としてつくるとこうなっちゃうのかな。
この機種だと、カバーのつくりかたとか結構無理してると思うんだけど。

デザイナーさんたちは、ホントに自分が欲しいなと思える製品を作ってくれてるんだろうか。
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単機能

PDFデータを持ち歩いて、好きなときに読む。出来るだけカルく、出来るだけカンタンに。そんな端末を探す旅第1弾として選んだのがこれでした。

Kindle Paperwhite

ケーブル接続部分にすこし形態の意匠が入っているぐらいで、その他は至ってシンプルなかたち。背面をゴム素材にして質感を変えているのも、機能的で過剰さがなくってイイ感じです。裏面が、ニヒル。


Paperwhiteディスプレイは、売り文句のとおりとても見やすく、まぶしさも感じず目に優しい感じがします。寝る前の時間でも負担なく使えそうで、これはとってもいいところ。画面遷移のスムーズさとか、レスポンスとかは、iPadには遠く及びませんね。まぁそこも、本を読むということに割り切った端末だと考えると納得です。

単機能であるということ。
余計なことができないからこそ、読書という行為に集中できる。っているのはあるかもしれない。

ページを捲る動作も必要ないし、ただ目の前に現れる文字たちにひたすら没頭する。読書という行為にまとわりついていた余分な重力を、無効化してくれるような感じ。
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10周年

このブログ、いつぐらいから書き始めたのかなぁと思って最初のエントリーを見てみたら、2004年の七夕、7月7日がその日でした。

つまりそう、今日でちょうど10周年。

まさか、10年も続くだなんて。

10年経った今、流れ行く日常をほんの少しだけ振り返ってみると、何も変わらないエントリーがそこにあったりして、こそばゆい気持ちになったりもします。

大変ありがたいことに、読んで下さってる方がいてくれて、HASH BLOGの人ですねって声をかけて下さる人もいて、そこから出会いがあったりとか、つながりが広がったりだとか、時には悲しいお別れもあったりだとか。
ナナメから見るとこういうメディアって、なんだかこっぱずかしいものに思えるんだけど、10年も続けてしまうとそういうのも消えてしまうのだなぁ。

総じて言えることは、続けてきて良かったなぁという感想です。
これからも、のんびり気負わず、「僕とデザイン」について、淡々とメモしていこうと思います。

記念ということで、ノリでこんな映像もあったりします。
Thanks to Take Shibuya (http://takeshibuya.com) !

THE INTERVIEWS OF HASH BLOG - Yusuke Hashimoto from takeshibuya on Vimeo.

 
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情報量

知識人からしたらまだまだ足元にも遠く及ばないのだけど、子供の頃まっっったく活字を読まなかった僕にしては、よくもまぁこれだけ集まったなぁというのが本音。

引越しにあたって、全部は持って行けないのである程度処分しようと思うものの、でも、またもしかしたら読み返したくなるかもなぁという本もあり。そういうのは、自炊してみようかと思ったのだけど。

内容を思い出すために、本をパラパラっとめくってみると、線引きしたページがどのあたりだったか、とか。印象に残ってるフレーズはどのページだ、とか。不思議とわかったりする。
紙質、内容、字詰め、印刷の色やにおい、ページ数、本の厚み。物質としての本が持つ膨大な情報量が僕の記憶とどこかで弱く、でもたくさん紐付けられているのだなぁ。

物理的存在感、というのは、質量以外にも圧倒的に膨大な情報量を持っている。翻って、デジタルデータはどうだろうか。そんなことを、考えさせられる出来事。
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サウンドリンク

新しいスピーカーがやってきました。
生活で使ういろいろなモノからできるだけケーブルを減らして、かつワンボックスの単純なパッケージのものを増やしているこの頃。

BOSE SOUNDLINK MINI

ドッシリとした重量感。音のことは素人なんで詳しいことは書けませんが、この小ささから出てるとは思えない音が出てるのは分かります。

1ミリ厚ぐらいのアルミ板でできた筒状の空間の中に、必要な機構がギュッと詰まったデザインは既視感あるなぁ…と思ってたらそうそう、初代iPodminiだ。あ、コレも。

というわけで、デザインの新鮮味は感じません。でもそれでよし、なぜならボーズだから。

凄いなぁと思ったのは、実はACアダプターだったりして。薄いアダプターってそれなりに見るようになったけど、ボーズのこれは今までのどれよりも薄くてちっさい。よくよく見てみると、むむ、プラグの納まり方がなんだか見たことない。

それを実現しているのが、コンセントに差す2つのプラグが独立してるギミック。パーツとしては独立してるんだけど、動きはちゃんと連動します。このあたり、上手くデザインされてるなぁと。

どうして今まで出てこなかったんだろうってくらいの工夫。それほど難しい機構ではないんだけど。他がやらないのは、ACアダプタなんてコストをかける対象ではない、ということなんでしょうか。
そういう、ことなんでしょうね。けど、モバイルするならこれは地味に嬉しい。
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x:y:z

旅行用のおおきなカバンと言えば、見た目より丈夫さより機動力重視だったボクです。(過去エントリ参照)
でも、ある程度のサイズを超えると機動力への期待値が閾値を超えてしまって、選択肢の中にハードケースが入ってきました。

いろいろ見てみたんだけど、一風変わったカタチのこれを買ってみることに。

リモワ サルサ・スポーツ

よく見るソレは、たいてい扁平な形をしていて、ボディの中央にジッパーのラインが入ってる。つまり、開くときは左右対象に開く。
一方コレは、縦・横・高さ、xとyとzのプロポーションが「ふつう」とちょっと違ってる。それだけで、随分と印象変わって違って見える。

xとyの寸法がほぼ同じなので、言葉は悪いけど墓石のような安定感。

開口のジッパーも非対称な位置に取り付けられていて、深さに変化をつけてあります。深い方には、ヘルメットとかそういう嵩の高いものが入れられますよ、とは店員さんの受け売りだけど、ナルホド。

そう考えると、偏平なカタチの「ふつう」のソレは、衣類を収納することに最適化されたカタチだったんだなぁ。
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ご報告

身近な人にはちょっと前から話してたりもするんですが、あらためて。

この夏からしばらく、生活の拠点をアメリカに移すことになりました。

実は2年ほど前からじわりじわりと準備をしてまして。ようやく行けるかな、というところまで来ました。いやぁ長かった。

バケットリストをつくるほどマメな性格ではないんだけど、それでもまぁ人生の中で1度くらいは海外生活もやってみたいなと思ってたので、今は不安よりもちょっとだけ楽しみな気持ちが勝ってます。それでもまだまだ不安だけど。
何しに行くんだ、的なことはなかなか文章では伝えづらいと思ってるのでここには書かないけれど、このブログはまだまだダラダラと続けていきますので何となく雰囲気は伝わるかもしれません。

具体的な出発時期などはまだこれから決まっていく予定。あと1ヶ月半くらいはまだ日本にいるはずです。

なにはともあれ、今後ともなにとぞよろしくお願いします。

(渡米前に会いたい人、いっぱいいるのでまたオフ会的なことできたらなぁとも思ってたりします。)
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たしか4月に行ったのだけど、書くのを忘れてたので思い出しながら。なんとなく感じた違和感を思い出す作業。

コメ展。

ディレクターは、グラフィックデザイナーの佐藤卓さんと、文化人類学者の竹村真一さん。

日本の重要な食文化の1つであるお米。食べるということだけではなくて、文化としてのそれを、デザインの視点で捉え、伝えようとする展覧会。

とてもチャレンジングな展覧会だったと思います。知ってるようで知らないコメの側面を、美しいグラフィックや映像とともに存分に知ることが出来ました。

それでもね、なんだかちょっと感じた違和感もありました。
博物館的な展覧会であることは間違いなく。果たしてこれは、21_21という場所で開催するのがふさわしい展覧会だったのかなぁ、と。この場所には、もう少しカッティングエッジなものが似合う気がするのですね。

おまけに。

会場内ではartekのスツール60の脚が短くちょん切られて、子供用の踏み台になってました。見慣れたスツールが、なんだか地面に沈んでいるような感覚で不思議。
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Lunarfly306

スニーカーって、脚を包む・地面と足の間でクッションする、っていう基本的な機能はずっと変わらないのに、そのつくりかたや素材が特に最近劇的に進化しているものの1つだと思うのです。

ちょっと前にナイキがフライワイヤーなる製法を発表したと思ったら、もう今はフライニット。靴下のように1本の繊維から編み出されるニットを、伸縮性と耐久性が同時に求められるアウターシェルに使っちゃうっていうんだからホントにすごい。
ソールだって僕ら世代は“エア”一辺倒だったのが、最近では素材そのものの進化によってフリーソールやルナソールなんかの一体成形が主流だったりする。

こういうハイテックな方向性とはまた別に、スニーカーを形作る形態ボキャブラリーもまた、ガラっと変わってしまっていて。普段ハイテクシューズなんか滅多に履かないのに、このグラフィカルな見た目になんかグッときてしまって思わずスウェーデンからお取り寄せ。

Nike Sportswear Lunarfly 306

メッシュ素材のノッペリとしたアッパーに、伸縮性のある極太ベルト。そこに“JUST DO IT.”と。
ただスニーカーを履いてるというよりは、“ナイキ”を履いてるっていう感覚に近い。

近頃のスニーカーのデザインは、いわゆる「意匠」というよりは、製法そのものを発明する方向だと思うのです。このあたり、ユニボディを生み出したAppleのスタンスとかなり近いものを感じます。製法を開発して、なにに使えるかを考えるんではなく、こういうものをつくりたいという理念があって、そこに技術が追いついていくという順序。

シューレースはないんだけど、アッパーの伸縮性と絶妙な形状のベルトでピッタリとフィット。横方向の動きはダメかもしれないけど、エクササイズとかランニングぐらいなら十分追従してくれる。最小限の手数で、最大限の効果を。
しばらく大人げもなく愛用してしまいそうです。
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メタボリズムをこえて

建築の役割は「守る」ことと「育む」こと。

建築家で、今日訪れた京都国際会館を設計した大谷幸夫氏の言葉です。
そんな場所を題材にしたドキュメンタリー映画のジャパンプレミアに行ってきたのでした。

「メタボリズムをこえて」
フォルカー・ザッテル&シュテファニー・ガウス監督。

建築のドキュメンタリーは、撮るのも理解するのも難しい。でも、この作品はなかなかにテーマが明解で、この建築がどのように利用されてきたのか、誰がそれを支えてきたのかを、41分という決して長くはない時間で明解に示してくれました。

なんと言っても上映会の後の座談会と見学会が素晴らしかった。建築を担当した大谷研究室の山本敬則さんと、インテリアを担当した剣持デザイン研究所の松本哲夫さんとゲストに、松隈先生がコーディネータ。大谷さんの思想を下敷きに、この建築の過去、現在、未来が愛情を持って語られるその場面は、次世代を担うべき人たちにとってとても意義深いものだったと思います。

山本さんが語った、耐震改修やメンテナンスに対する思想も明確。ただ、建築をつくる材料費よりも人件費がそのコストの大きな部分を占めるようになった現代において、原型保存を継続していく難しさもまた、時代の移り変わりを実感させられる厳しい問題として提示されました。

東京大空襲をくぐり抜けた体験を建築の原風景に重ね、冒頭の言葉を信念として持っていた大谷さん。50年間大切に使われてきた建築と対峙する、ステキな時間だったな、と。
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